7月29日(土) 2006 J1リーグ戦 第16節
大宮 1 - 0 京都 (18:04/熊谷陸/7,278人)
得点者:'46 トニーニョ(大宮)
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指揮官自らがその戦いを「なりふりかまわぬ」と形容する。こんなことは滅多にないだろう。大宮にとってはそれほどまでに必要な4連戦最後の勝ち点3だった。W杯のための中断があけ、磐田、甲府に2連勝。しかし、前節名古屋戦では要所を抑えられ0−2と完敗。今節はホームに帰っての京都戦。順位も16位と振るわない相手に負ける訳にはいかない。その思いが結実したか。大宮がCKで得た1点を守りきり勝ち点を20から23へと伸ばし、暫定順位を9位へと浮上させた。京都はこの4連戦、清水にあげた白星のみにとどまることに。順位も16位から降格圏内の17位へとひとつ落とした。
前半、開始早々コーナーキックに頭で森田が合わせるもこれがポストを直撃。すると、直後にパウリーニョが中央でドリブル突破を見せ、反撃を開始。五分五分の戦いを予感させる。前半は大宮がキープする時間帯で勝るものの決定機は京都が勝る。「引いて奪ったあと、小林や片岡から前線へ配球されたときにチャンスになる」と指揮官が振り返っていたように、前半はこの日4試合ぶりに先発したボランチ小林慶から配球、攻撃を組み立てる。ただ、どうにも森田、グラウの2トップもかみ合わず得点には至らない。一方の京都はパウリーニョのスピード、アンドレの体を張ったプレーで徹底したカウンターでゴールに向かう。しかし、記録上も前半45分で大宮のシュート6に対し京都が9。ただ両チームとも得点には至らぬまま前半を終えた。
そして、後半。「1点差ゲームになる」「セットプレーが重要」と大宮三浦監督がハーフタイムに選手たちに発した通りのゲームとなる。まずは後半開始1分その「セットプレー」で先制。小林大が放った山なりの右コーナーキックをゴール前中央で待ちかまえていたトニーニョがついていたディフェンダーをものともせずたたき込む。そして、この後は「1点差ゲームになる」との言葉通り、その1点を守りにかかる。この割り切りが今日の勝利を呼び寄せたのかもしれない。60分、角田がこの日2枚目の警告で退場になるが、「攻めるのか守るのかひとりひとり意思疎通ができていない」(久永)選手たちを、守備へと方向転換させる。69分、小林慶の交代はまさにそれ。中盤の底で久永や森田、小林大へパスを配球していた彼を下げ、守備力がウリのディビッドソンを投入。4バックとボランチは守備に専念、攻撃に関してはシンプルなカウンター狙いに。10人になり、ひとりひとりの運動量が増え攻撃性を増した京都ではあったが、この大宮を崩しきることは出来ず。退場した角田が言うとおり、京都にとっては「(既に1点とられており)大宮は守備が堅いから、一人減ると厳しく」なった。勝負はこのまま終了、1−0で大宮が勝ち点3をものにした。
90分間、手に汗握る攻防でなかったことは事実。ただ、結果に強烈にこだわる必要がある場合もあるのだろう。「勝つことでチームが波に乗れる」カップ戦も含め連敗した3月末に小林大が繰り返していた言葉を思い出す。この日「内容が良くても勝たないと」と言ったのは敵将柱谷監督。
とにかく、大宮は貴重な勝ち点3を手に入れた。
以上
2006.07.30 Reported by 了戒美子
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