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【J1:第16節 鹿島 vs C大阪 レポート】圧倒的な攻めながらゴールが遠かった鹿島。最後の最後に勝ち切り、首位に勝ち点3差の4位で折り返し。(06.07.30)

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7月29日(土) 2006 J1リーグ戦 第16節
鹿島 2 - 0 C大阪 (19:05/カシマ/14,289人)
得点者:'87 フェルナンド(鹿島)、'89 アレックスミネイロ(鹿島)
−ダイジェスト映像は【こちら】
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 前半19分に柳沢敦がGKとの1対1のビッグチャンスを外してから悪循環に陥ったのか・・・。鹿島アントラーズはことごとく決定機を逃し続けた。打っても打ってもシュートが入らない。時間だけが刻一刻と過ぎ、カシマスタジアムには嫌な空気が漂った。これを思い切り払拭したのが、終了3分前のフェルナンドの決勝ゴールだった。新井場徹→野沢拓也→本山雅志とつながり、最後はゴール前でブラジル人ボランチの左足が炸裂した。鹿島にとっては歓喜の、セレッソ大阪にとっては絶望的な1点。これで試合は決まった・・・。
 19日のJ1再開ゲーム・川崎フロンターレ戦を落とし、一時はトップに勝ち点8差をつけられた鹿島。が、その後の3連勝で巻き返し、首位・川崎Fに勝ち点3差の4位という好位置で7月シリーズを終了。悲願の優勝がついに視野に入ってきた。逆にC大阪は泥沼の6連敗。勝ち点も6のままで、依然として最下位から抜け出す術を見出せないでいる。
 2006年J1の7月4連戦もこの第16節がラスト。FC東京、アルビレックス新潟に連勝している鹿島はC大阪をホームに迎えた。前節までの数字を見ると、鹿島が勝ち点28の4位、C大阪が勝ち点6の18位。鹿島にしてみれば、格下の相手から確実に勝ち点3を奪い、上位3チーム追走の足がかりを作りたいところだ。

「勝っている時はチームを変えない」という定石通り、アウトゥオリ監督は新潟戦と全く同じメンバーを先発させた。GK曽ケ端準、DF内田篤人、岩政大樹、大岩剛、新井場、ボランチ・青木剛、フェルナンド、2列目・小笠原満男、ファビオ・サントス、FW柳沢、アレックス・ミネイロの4−4−2だ。一方のC大阪・塚田雄二監督は、小林伸二前監督からチームを引き継いだ時から続けていた4−4−2をやめ、3−5−2への決意。「選手の役割をハッキリさせるため」と勝負に出た。古橋達弥の出場停止も布陣変更のきっかけになったのだろう。この日のスタメンはGK吉田宗弘、DF前田和弥、ブルーノ・クアドロス、藤本康太、ボランチ・宮本卓也、下村東美、右サイド・酒本憲幸、左サイド・ゼ・カルロス、トップ下・森島寛晃、FW西澤明訓、大久保嘉人という顔ぶれだ。

 鹿島は立ち上がりからボールを支配。得意のポゼッションで相手陣内に攻め込んだ。柳沢がおとりになってアレックス・ミネイロがゴール前を突くなど、得点への形がたびたび生まれた。が、3バックにして意思統一を図ったC大阪守備陣をこじ開けられない。
 最初の決定機は19分。ファビオ・サントスからの横パスを受け、GKと1対1になった柳沢のシュートシーンだった。サイドこそ違うが、ドイツワールドカップ・クロアチア戦のビッグチャンスに似た形。これは確実に沈めたいところだったが、彼のシュートはGK正面に飛んでしまう。「あれは決めないといけなかった」と本人も悔やむしかなかった。
 ここから鹿島は悪循環に陥る。37分のセットプレーからのアレックス・ミネイロのヘッドはGK正面に飛んだあたりから雲行きが怪しかった。後半に入ってからも、59分の小笠原のゴール前でのシュートがポストに当たり、80分のアレックス・ミネイロのヘッドがクロスバーを叩く。「あのまま勝ちを逃していたら、チームのダメージは想像以上に大きかった」と鈴木満・強化部長も苦笑いしていたほどだ。

 前半のシュート数は鹿島の8本に対し、C大阪はゼロ。それでも肝心のゴールが遠いアウトゥオリ監督は内田に代えて本山を投入。前線で新たな起点を作ろうと試みる。そしてアレックス・ミネイロが2度目の決定機を逃した81分、柳沢とファビオ・サントスを下げて野沢拓也と中後雅喜を投入する。
 防戦一方だったC大阪にしてみれば、この選手交代は痛かった。前線で野沢、本山、アレックス・ミネイロが流動的に動くようになり、ますます彼らを捕まえられなくなったのだ。そして迎えた87分。左サイドに開いた野沢のクロスに本山が飛び込んでつぶれ、その後ろでフリーになったフェルナンドが待望の1点をゲット。鹿島は後半ロスタイムにもアレックス・ミネイロが2点目を追加し、終わってみれば2−0で圧勝していた。
「今日みたいな価値が一番チーム力を上げる」と岩政も力を込めた。2試合連続無失点勝利もチームに勢いを与えるだろう。今季の鹿島は攻めきれないうちに相手に得点を与えてしまって負けるパターンが何度かあっただけに、ここへきて伝統の勝負強さが戻ってきたことは明るい材料だ。川崎F、G大阪、浦和の3強がいずれも引き分ける中、確実に勝ち点3を挙げ、上位との差を詰めてリーグ戦を折り返せたことも大きい。

 逆にC大阪は6連敗。3バックへの変更によって試合内容は改善されたが、攻めの糸口が見つからないままだ。ゴールの匂いが感じられたのは、運動量豊富な森島と酒本が絡んだ時だけ。敵より先に動き出し、ゴールを狙うといった基本をチーム全体が思い出さなければ、苦しい状況を脱するのは難しい。「今のチームはミスが多すぎるし、攻めの厚みに欠ける。何か1つ噛み合えば状態よくなると思うけど」と大久保も悩んでいるようだ。2週間の中断期間に何とか低迷浮上のきっかけをつかみたいものだ。

以上

2006.07.30 Reported by 元川悦子
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