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【J1:第16節 千葉 vs 名古屋 レポート】セットプレー時の守備のミスから再逆転された千葉。新戦力のFWヨンセンの活躍で名古屋が連勝。(06.07.31)

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7月30日(日) 2006 J1リーグ戦 第16節
千葉 2 - 3 名古屋 (19:04/フクアリ/16,961人)
得点者:'44 ヨンセン(名古屋)、'52 巻誠一郎(千葉)、'53 佐藤勇人(千葉)、'74 金正友(名古屋)、'77 ヨンセン(名古屋)
−ダイジェスト映像は【こちら】
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「せっかく首位チームとの勝点差を5に縮められるチャンスだったのに、逆に開いてしまうことになって悔しい」(千葉のMF坂本將貴)第16節の第1日(29日)では上位3チーム(川崎F、浦和、G大阪)がいずれも引き分け。千葉にとって、今節は前節終了時で首位の川崎Fとの差(勝点差7)を詰める絶好のチャンスだった。

千葉は、負傷欠場のDFストヤノフに代えてDF水本裕貴を入れ、MF阿部勇樹がリベロとなる3バック。さらに、MFクルプニコビッチに代わってスタメンのMF水野晃樹が右ウイングバックに入り、坂本がMF佐藤勇人とともにボランチを組む、従来の布陣で臨んだ。慣れ親しんだシステムに加え、前節終了後に取り組んだ守備練習の効果もあったのだろう。序盤こそ名古屋に押し込まれたが、次第に押し気味に試合を進めた。

名古屋は前節の勝利によって自信を得たためか、今節のパフォーマンスは前節終了時で14位に低迷するチームのものではなかった。ピッチは芝生がかなりはげて、状態は劣悪だった。そのため、ダイレクトを多用してパスをつなぐ千葉よりも、ディフェンスラインの裏のスペースや今節がJデビューのFWヨンセンにロングパスを入れる形が多い名古屋に分があったことも確かだろう。中盤から千葉の選手に激しくプレスをかけて対応し、前半終了間際にはFW杉本恵太のクロスを、ヨンセンがヘディングで決めて名古屋が先制した。

「まだ失っていない。まだ終わっていない」というアマル・オシム監督の言葉を受け、後半開始から千葉が逆襲を仕掛ける。52分に水野のクロスボールをFW巻誠一郎が右足に当てて押し込むと、その1分後、巻がDFと競り合ってこぼれたボールを佐藤がミドルシュートで決めて逆転。千葉が一気に勝利を手繰り寄せたかに見えたが、そのあとに落とし穴があった。流れの中でのプレーに対しては前節よりも機能していた守備だが、セットプレー時では以前からの課題であるマンマークのミスが出てしまった。

74分、名古屋はFK後のこぼれ球をつなぎ、FW玉田圭司のパスをMF金正友が押し込んで同点とする。77分には「去年から古賀(正紘)はあのポジションで当ててくれる」と、MF中村直志が狙って蹴ったCKのボールを古賀がヘッドで落とすと、千葉のマークが外れてフリーのヨンセンが右足のシュートで決めて逆転。千葉の反撃を抑えた名古屋は、勝負どころで確実に決めたFWヨンセンの活躍で、約1年3ヶ月ぶりの連勝を飾った。

千葉は、たとえばボールコントロールに優れた水野にしても、今節は小柄な味方選手へのパスを浮き球にするプレーがいつもよりも多く見られた。試合後、千葉の選手たちはピッチコンディションを意識しすぎた面もあり、「相手のDFは大きいのに」(MF山岸智)ロングパスが多くなったことを悔やんだ。さまざまな条件に合わせて臨機応変にやることももちろん必要だが、自分たちの力を信じてプレーしなければ、勝点3は獲得できない。

以上

2006.07.31 Reported by 赤沼圭子
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