8月20日（日）J1 第18節 千葉 vs Ｆ東京（19:00KICK OFF/フクアリ）
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千葉が開催国枠（本来はリーグ戦優勝チームのみ出場だが、千葉は昨シーズンのヤマザキナビスコカップ優勝チーム）によって出場できた、今年のA3チャンピオンズカップ。最終日にG大阪に敗れて優勝を逃したが、坂本將貴はこんなふうに話していた。

「リーグ戦で優勝できれば、来年も出られる。だから、リーグ戦でタイトルを取りたい」

そのリーグ戦は前節の第17節で前半戦を終え、今節から後半戦に入る。第17節終了時の千葉は勝点29で6位だが、首位の浦和、2位のG大阪は勝点36。勝点差7は少ないとはいえないが、逆転優勝が不可能な数字でもない。その点でも今節は重要な一戦となる。

A3チャンピオンズカップではMF阿部勇樹とMF佐藤勇人のダブルボランチで臨んだアマル　オシム監督。だが、前節は監督就任後に採用している、佐藤のワンボランチで阿部が最終ラインに入るシステムに戻した。前半は新潟に押されて先制点を許し、修正を図った後半にMFクルプニコビッチと佐藤のゴールで逆転勝利。前節は出場停止だったDF斎藤大輔が復帰する今節のスタメンとシステムは注目ポイントの一つになる。

8月16日のイエメン戦に出場した日本代表の阿部、佐藤、MF羽生直剛、FW巻誠一郎だが、千葉では週の半ばによく練習試合を行なうため、週2回の試合に慣れている。イエメン戦の出場時間が短かった佐藤は、8月17日の練習試合に出場（45分間）。高温多湿の時期ならではの疲労はあるにしても、イエメン戦で左膝を打撲した羽生以外の3人のコンディションに大きな問題はない。イエメン戦は無得点に終わった巻の奮起に期待したい。

対するF東京は、前節は浦和に0−4の完敗。守備では相手選手のマークにミスが出てしまい、攻撃では動きの量と工夫が足りなかった。第17節終了時は勝点21の12位で、アレッシャンドレ　ガーロ監督が解任され、F東京のU−18チームの倉又寿雄監督がトップチームの監督に就任した。倉又新監督は記者会見で「守備を立て直す」と話しており、今節はその成果が出るかが見どころになるだろう。ただし、今節はDF徳永悠平が出場停止明けになるのと入れ違いに、MF伊野波雅彦が前節の退場処分で出場停止。DF金沢浄、MFでは今野泰幸、鈴木規郎、三浦文丈などが負傷欠場中と、戦力的には苦しい。前節でJデビューを果たした新戦力のFWワシントンは連係面にまだ課題を残している状況だ。

だが、第16節名古屋戦でJデビューのFWヨンセンに2得点を許したように、千葉は『初物』に弱い傾向がある。監督交代で仕切り直しのF東京の意気込みは相当なものだろう。ちなみに、前回対戦時のリーグ戦第8節は、千葉が先に3点を奪って3−2の勝利だった。
「F東京は監督が代わったけれど、データがないのはワシントンぐらいで、メンバーは大きく変わっていない。勢いに乗ると押せ押せになるチームなので、スピードのある攻撃をうまくいなしながら、自分たちのペースで戦うようにしたい」（千葉・GK立石智紀）

千葉としては前節の反省もあり、立ち上がりから主導権を握りたいところだ。アマル　オシム監督就任後、リーグ戦は3勝2敗の千葉だが、2敗はホームゲーム。選手は今度こそアマル　オシム監督にホームゲーム初勝利をプレゼントしなければならない。

以上

2006.08.19 Reported by　赤沼圭子