今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第34節 神戸 vs 愛媛 レポート】後半、息を吹き返した神戸が愛媛から手堅く、勝ち点3。(06.08.20)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
8月19日(土) 2006 J2リーグ戦 第34節
神戸 1 - 0 愛媛 (19:04/神戸ユ/4,780人)
得点者:'61 近藤祐介(神戸)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
----------

 ハーフタイムで、神戸のバクスター監督が2選手を同時に交代させたのは今季初めてのこと。その理由の1つになったのが「ゲームの進め方、ポゼッションに全く満足していなかった」から。過去2戦の勝利が油断に繋がったとは思わないが、立ち上がりから神戸はミスを繰り返し、いつもなら、積極的に得点シーンに顔を出しているはずのワイドストライカー、MF朴やMF三浦が思うように絡めない。愛媛の中盤におけるプレッシャーがしっかりとかかっていたのもあるが、ボールを奪っても、最初のパスでミスを繰り返し逆にピンチを招いてしまう。交代した2人だけに責任があった訳では決してないが、いずれにしても前半の悪状況を打破するための交代であったことは試合を見ている誰の目にも明らかだった。

 対する愛媛は、DF、MF、FWがうまく距離を保ち、安定した守備を展開。ラインを下げすぎない守備から、神戸の中盤でのミスを拾ってはサイドを使った攻撃に転じ、ゴールを目指す。放ったシュートは4本と、決して多くはないものの、同じ無得点でも後半に望みを繋げる戦いをしていたのは、愛媛だったと言えるだろう。
 だが、見方によってはそうした状況でも無失点で前半を凌いだことが、神戸の救いだったのかもしれない。メンバーを2人交代して後半を迎えると、神戸は一気に息を吹き返す。

 FW栗原に代えてFW平瀬を、MF田中に代えてMF丹羽を投入した神戸は、3トップの真ん中に平瀬を据え、右にMF朴、左に近藤。ボランチにMF丹羽を据え、その前に、MF三浦とMFホルヴィを置くことで、中盤でのボールを落ち着かせ、効果的にサイドを使いながら相手ゴールを攻めたてる。65分には、FW近藤が左サイドから送り込んだボールにMFホルヴィがつめてミドルシュート。相手DFに当たって角度を変えたボールはバーを叩いてゴールを割れなかったものの、そのこぼれ球からのクロスにDF北本がヘディングシュート。残念ながらこれも相手GKが落ち着いて手中におさめたが、前半には全くもって形を潜めていた『勢い』が神戸に漲る。

 ゴールが生まれたのは、その直後のこと。61分にDF北本がヘディングで前線に送りこんだボールを、FW近藤が絶妙のタイミングで飛び込んで左足で決め1-0。待望の先制点がゴールに生まれ、神戸ユニバーは歓喜に包まれる。これに対して愛媛は、神戸の速いボール回しに翻弄させる中で、徐々にプレスが効かなくなり防戦一方。ボールを奪っても効果的にスペースを突けず思うように攻撃を仕掛けられなくなり、完全にリズムを失ってしまう。

 結果、1-0。「1点を取ったあとの追加点を取れなかったのは反省」とバクスター監督が振り返ったように、神戸が1点を奪ったあと、畳み掛ける攻撃力を示しきれなかったことでスコア的には僅差で終わったが、後半だけ見れば、神戸が愛媛を圧倒した試合。愛媛の望月監督が「野球で言うなら、高校野球とプロ野球の差」とうなだれるのも致し方ない内容だった。

以上

2006.08.20 Reported by 高村 美砂
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着