8月19日(土) 2006 J1リーグ戦 第18節
C大阪 2 - 0 横浜FM (19:02/長居/18,609人)
得点者:'17 森島寛晃(C大阪)、'47 古橋達弥(C大阪)
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前回の勝利は、3月25日(第5節・新潟戦)のこと。監督が代わってもなかなか流れが変わらず、苦しみ続けていたC大阪が、実に13試合ぶりに一息ついた。「今まで結果のでなかったチームに、今日もたくさんのサポーターが後押しをしてくれた。サポーターの力がこれほど心強く思ったゲームはない」。塚田雄二監督はしみじみと話した。まったく結果が出せないチームを懸命に支え続けてきたサポーターも、試合後は久しぶりの喜びに浸った。
立ち上がりは、横浜FMのペースと言ってよかった。7分、DF那須大亮のロングシュートはポストに阻まれた。その後もボールを支配したアウェイチームは、左サイドを起点に攻撃を続けた。しかし、チャンスをモノにしたのはC大阪のほう。17分にボランチの河村崇大が大きく前線にフィード、森島寛晃をアシストする形になった。「モリシ(森島)さんがいい動きをしてくれた」という河村の言葉どおり、相手DFのあいだをすり抜けるように飛び出した森島がきれいにゴールにけりこんでC大阪が先制。このあとも森島は、秀逸な「オフ・ザ・ボール」の動きを見せて相手をかく乱した。
1点をリードされた横浜FMだが、その後も決定機は何度もあった。20分にはC大阪DFのクリアミスをマグロンがシュート。直後の左CKからマルケスがヘディングシュートするものの、またしてもポストに弾かれた。36分にもゴールに迫ったが、得点にはならず。44分の坂田大輔のヘディングジュートも枠をとらえ切れなかった。「惜しいところまでいったが、相手ががんばっていて崩しきれなかった。かといって、しっかり守ってカウンター(攻撃が)できたわけでもなく、一番中途半端にしてしまった」とは岡田武史監督の敗戦の弁だが、それだけC大阪がよく守ったということだろう。バックラインの選手は常に体を張り、右アウトサイドの藤本康太は厳しいマークで対面のドゥトラの進入を許さなかった。そして河村、宮本卓也のボランチコンビは、最後まで粘り強い守備を見せ、中盤で優位に立った。
「前半はゼロで抑えようというプランだった」(西澤明訓)が、リードして終わるというC大阪にとっては上々の出来。大事にしたかった後半の立ち上がり(47分)には、古橋達弥がゴール。反撃に転じたかった横浜FMの出鼻をくじいた。後半の頭から、「首の筋を痛めていた」(岡田監督)というマグロンに代えて狩野健太を投入。59分には久保竜彦を、66分にはハーフナーマイクをピッチに送り込んだ横浜FMだが、ゴールは遠かった。79分には、久保がフリーでシュートを放つ場面もあったが、GK吉田宗弘が必死のクリア。後半に何度となくあったCKのチャンスも生かせず、横浜FMはノーゴールに終わった。
勝点3を加えたC大阪だが、勝点の合計は9、依然として最下位にいることに変わりはない。しかし、この1勝がきっかけになる可能性は大きい。選手たちは、泥臭く守り、少ないチャンスを確実にモノにする――そんな自分たちのサッカーを思い出したはずだ。「点を取りに行く場合は使うつもりだった」(塚田監督)という名波浩の「デビュー戦」は見送られたが、これからの連戦で出番は必ずあるだろう。稀代のパサーがチームにフィットすれば、勝点は増え続けるはずだ。
以上
2006.08.20 Reported by 横井素子
J’s GOALニュース
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