8月23日(水)J2 第35節 鳥栖 vs 神戸(19:00KICK OFF/鳥栖)
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今節の鳥栖は、中10日の試合となる。前節34節には試合が組まれていなかった。試合数が多いJ2では、試合の有無も重要な戦略の一つである。休養に加え、戦術の確認を行うためには有効に使いたい。加えて、鳥栖は溯ること5試合、出場停止の選手もいてベストな状態で試合に臨むことはできなかった。この10日間で、コンディションとメンタルを最高の形で整えることができた。
休養前の鳥栖は、首位を走る柏に完勝した。先制され、ボールを支配されつつも5-2で勝ち点3をアウェイで収めた。
柏のキープレーヤーを要所で押さえ、決定機を作らせなかったことが勝因である。攻撃においてもチャンスをことごとくものにした。シュート8本で5得点(うち1得点はオウンゴール)と効率よく柏にダメージを与えていった。新居のハットトリック、山城の1アシスト1得点の活躍は、鳥栖の攻撃力を再認識させるには十分なものだった。
今節は、3位の神戸をホームで迎え撃つ。
神戸も前節は愛媛相手にややてこずりながらも勝ち点3を上げている。3トップに2トップ下、1ボランチと中盤より前を厚くすることでボールを落ち着かせるとともに、流れを一気に引き寄せる展開で寄り切ってしまった。いつもの分厚い攻撃で支配し続けたわけではないが、後半に見せた怒涛の攻撃は健在であった。
今節は、休養と対策を十分に練った鳥栖が、攻撃力に勝る神戸を迎え撃つ構図と言える。第3クール以降の鳥栖は、『相手に仕事をさせず、自分たちの形で崩す』ことに徹している。相手のキープレーヤーを抑えることで、相手に仕事をさせず、自分たちの形を作ることに成功している。これは、尹晶煥や山口などの攻撃の起点となる選手が出場停止だったこともあるが、シーズンを通しての戦術の進化のひとつといえる。
今節は尹を起点に『つなぐサッカー』で神戸を崩すのか、ここ数試合と同様に『相手のキーマンを抑える』ことで神戸を押さえ込むのか、はたまたその両方を組み合わせるのか楽しみでもある。
前者であれば、尹を中心に左右を濱田と山城が自由に動き回り、DFとのバランスを高橋が取り続け、最後に新居に渡すことになる。後者であれば、神戸のキーマンである三浦を徹底的にマークしてくるに違いない。献身的な運動量の村主や衛藤の起用も考えられる。
対する神戸は、策士バクスター監督の臨機応変な選手起用が目に付く。平瀬を3トップの真ん中にどのタイミングで入れるのか、丹波の1ボランチでより攻撃的な布陣で流れを引き寄せるのか・・・。
J2を知り尽くす松田コーチ(前アビスパ福岡監督・元ヴィッセル神戸監督)の就任も神戸に勢いを与えていることだろう。セットプレー対策に難を見せる鳥栖対しては、三浦のキック力も大きな武器である。
これ以上上位に離されたくない鳥栖とJ1昇格を視野に捕らえている神戸。上位対策は万全な鳥栖と下位への取りこぼしは許されない神戸。ポゼッションの鳥栖と展開力の神戸。新居のシュートと三浦のキック。見所が満載の好カードといえる。今節の鳥栖スタジアムも熱くなることは間違いない。
サッカーの試合では、時間を止めて対策を打つことはできない。限られた回数の中での選手交代が、与えられた唯一の明確な意思表示である。だからこそ、選手は常にピッチの中で考え、意思疎通を図り、お互いに鼓舞し、全力で戦わなければならない。選手は足だけでなく、常に頭も使い続けている。ボールがないところでの駆け引きも見所のひとつである。
以上
2006.08.21 Reported by サカクラゲン
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第35節 鳥栖 vs 神戸 プレビュー】休養と対策を十分に練った鳥栖が、攻撃力に勝る神戸を迎え撃つ。ポゼッションの鳥栖と展開力の神戸が鳥栖スタジアムで熱く戦う。(06.08.23)
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