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【J1:第20節 福岡 vs 千葉 プレビュー】正念場の試合が続く福岡。ホームの声援をバックに自分たちのサッカーを取り戻せるか。(06.08.25)

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8月26日(土)J1 第20節 福岡 vs 千葉(19:00KICK OFF/博多球)
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 福岡にとって厳しい状況が続いている。川勝良一監督を迎えて新たにスタートしたチームはここまで3分4敗。2試合連続5失点と堅守を誇った守備も崩壊し、10試合勝ちなしはクラブワースト記録を更新。順位は最下位のC大阪と勝ち点1差の17位と自動降格圏内にいる。地元紙には金古聖司の怪我からの回復を伝える記事が掲載されたが、古賀誠史、飯尾一慶らのコンディション不良者を抱えており、加えて薮田光教が出場停止と、ベストメンバーを組むのは難しい。

 ここ2試合を見る限り、福岡は自分たちのサッカーを見失っているように見える。時間帯や、置かれている状況、試合の流れに関係なく前がかりになる攻撃陣。失点を恐れてラインを上げられず、セットプレーでは簡単にマークを外す最終ライン。そんな状況で大きく広がる中盤のスペースをダブルボランチだけでは守りようもない。個々の選手の頑張りは見えても、組織として機能せず、いたるところで1対1の争いを仕掛けられている。

 まずは一度原点に戻ること。いま福岡がするべきはそれだろう。再開直後は攻撃的サッカーが機能するかに見えたが、現段階では執拗に攻撃的に出ることがチームのバランスを崩すことにつながっている。まずは自分たちのできる部分にまで立ち返って、そこから新たに組み立てるしかない。混乱したまま攻め続ければ状況は悪化するだけだろう。残り試合は15。守備を前提にした戦いに戻ることは後退のように見えるかもしれないが、J1残留を果たすためには決して回り道ではない。

 監督交代という視点から見れば対戦相手の千葉も同様だが、イビチャ・オシムの長男であるアマル・オシムが引き継いだチームは基本路線を踏襲するもので、チームに動揺は感じられない。考えて走るサッカーは健在。日本代表FW・巻誠一郎を起点とし、右からは坂本將貴、左からは山岸智が攻撃参加し、さらには2列目からもスペースへ飛び出していくランニングサッカーは福岡にとっては脅威。流動的なサッカーで試合の主導権を握ることになるだろう。

 千葉に不安材料があるとすれば、再開後3勝4敗と負け越していること。サッカーの内容自体は悪くはないが、15得点16失点と出入りの激しいスコアを記録している。現在は2連敗中で決して好調を維持しているわけではない。しかし、この間、アウェイでは3勝1敗と勝ち越しており、博多の森での試合で勝ち点3を奪い、まずは自分たちのリズムを取り戻したいところだろう。猛暑の残る福岡での試合になるが、持ち味である最後まで走りきるサッカーで勝利を狙う。

 現時点での戦力・チーム状況を比較すれば、それでも千葉が有利。しかし、残留争いの真っ只中にいる福岡は相手がどこであっても敗戦は許されず、ホームの声援を力に変えて千葉を迎え撃つ。勝負のポイントは2つ。巻の動きを福岡がどうやって封じるかということと、長い距離を走ってスペースへ走りこんでくる千葉の選手を福岡がマークしきれるかということ。福岡にとっては序盤での失点は命取りになりかねず、粘り強く戦いたいところだ。

以上

2006.08.25 Reported by 中倉 一志
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