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【J1:第20節 甲府 vs 磐田 プレビュー】共に連勝してこそ前節の勝利の価値が大きくなる対戦。甲府は悩めるエース・バレーの使い方が鍵になる。(06.08.25)

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8月26日(土)J1 第20節 甲府 vs 磐田(18:30KICK OFF/小瀬)
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ナビスコカップでの対戦(4月12日、5月18日)があるために、甲府と磐田の対戦は今季4度目。2ヵ月間で3回対戦している。4月30日の第10節では前半に2点(ファブリシオ、前田)を許した甲府の完敗。ナビスコカップでは1勝1分。つまり、お互いに1勝1分1敗のイーブンで4回目の対戦を迎える。

夏休み終盤の4連戦の3戦目。お互いに中2日で選手のフィジカル面はかなり厳しいことが予想される。磐田は、前節(千葉戦)3−1で勝利したものの、金のレッドカード退場で長時間10人での戦いを強いられた。カウンターの精度の高さや川口の好守などで価値ある勝利を手に入れたわけだが、金の不在をどうカバーするのか注目。

甲府もケガ人が少なくなく、台所事情は苦しい。今節は杉山が出場停止となり、井上がその穴を埋めるものと思われる。FW陣はバレーをどう使うかがポイント。メンタル的にも不安定な部分があったが、鹿島戦での先制ゴールが彼にどんな好影響を及ぼしたのかが決め手になるだろう。ボールの受け方など動きの質に関しては大木監督を充分満足させるものではないが、ボールを失わないフィジカルの強さや突破力、そして、点を取る力は他の日本人FWにはない魅力。鹿島戦のように須藤、大西、山崎の日本人3トップで行くのか、バレーを先発に入れるのか大木監督も悩むのではないだろうか。ただ、今のバレーであれば途中出場の方が時間当たりのプレーの質を上げることが出来るように感じる。それに、磐田との3試合で3ゴールを決めている山崎は外しにくいし、大西は鹿島戦で攻守に渡って素晴らしいプレーを見せた。そして、魂のFW・須藤は決勝点を決めて乗っているだけに日本人3トップに対する期待は大きい。また、藤田、石原、林は替えがたい選手だけに、中盤に茂原が戻ってくるかどうかで、FWの構成が変わる可能性もある。

ともかく、甲府は鹿島戦での勝利で大量失点による2連敗の流れを断ち切った。ゲームの内容も改善されたが、勝ち点3を手にしたことが何よりも大きい。現在、勝ち点21で14位の甲府にとって、15位(勝ち点16)の広島、16位(勝ち点15)の京都の存在が気にならないとはいえない。2連敗、2連勝でひっくり返る関係だからだ。連勝出来ないからお互いに下位にいるわけであるが、勝ち点を30点台に乗せて降格の恐怖から安堵したいのは本音だろう。昨年の大分のように下位から大躍進することもありうるだけに、相手が勝ち点を伸ばさないことを期待するわけには行かない。自分の力で勝ち点を積み重ねるしかない。波が大きいことが甲府の弱点であるが、連勝することで成長の証を見せられるか。磐田戦はその試金石になる。

対して、勝ち点27で9位の磐田はJ2に落ちる恐怖も優勝に対する現実的な希望もないが、ダービーのライバル清水の躍進を意識しないわけにはいかない。世代交代を進め、新しい世代でチームの形を作り上げるという点では清水が一歩先んじた。磐田はアジウソン新体制になってから3勝2分3敗と、結果だけ見れば可もなく不可もなくという感じだが、嘗ての華麗なサッカーを取り戻す過程にいることは感じられる。模索の中で勝ち点11を取ったことは一定の評価をしてもいいのではないだろうか。磐田にはユーティリティプレーが多く、有機的に機能すれば甲府の守備陣を困惑させることが出来るだろう。甲府の前線からの守備と運動量を凌駕するプレーを見せることができれば、新世代・磐田の完成に一歩近づくことになる。

以上

2006.08.25 Reported by 松尾 潤
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