8月26日(土)J1 第20節 新潟 vs 大分(19:00KICK OFF/新潟ス)
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新潟は前節、アウェイで浦和に1対3で敗退した。ただ、終盤まで攻撃の形を作るなど、内容そのものは悪くなかった。今節はFW矢野貴章が累積警告で出場停止。より攻撃的にするためにMFファビーニョが前線に入り、エジミウソンとのブラジル人2トップを形成して積極的に得点を狙っていく。大分はここ4試合負けなしと好調。アウェイのハンデを感じさせない勢いがある。
ホームでの敗戦は避けたい新潟が、攻めの姿勢を前面に出して流れをつかむ。矢野に代わってFWに入るファビーニョは豊富な運動量が武器。ハーフウエーからでもディフェンスを突破してドリブルで持ち込める。クロスの精度も高い。本来は中盤の左サイドが多いが、1つ前に位置することで、攻撃力が生きる。
「彼はどこで起用しても持ち味を発揮してくれる」。鈴木淳監督は期待をかける。ペナルティーエリア付近ではエジミウソンにマークが集まりがち。ファビーニョが前線でボールを持つことで、それが分散される。お互い生かしながらプレーができる。「エジミウソンとのコンビに問題はない。点を取りにいくよ」。ファビーニョは新潟在籍4年目、エジミウソンは3年目。お互いのプレーは熟知している。後半戦に備えた練習ではたびたび2トップを組むことがあった。実戦では今季初だが、連係に不安はない。
エジミウソンに復調の兆しが見えていることも大きい。前節の浦和戦で、6試合ぶりに得点を挙げた。それまでは相手守備陣に挟まれると簡単にボールを奪われていたが、守備の動きを見て、パスに反応した。「点を取れていない時期は下がってボールをもらっていた。今、少しでも前でプレーすることを意識した」。その矢先の得点で気分的にも上向きになっている。
鈴木監督は「たくさん点を取って勝ちたい」と言う。ブラジル人2トップ以外に、機動力のあるMF松下年宏が右サイドハーフでスタメン出場。攻撃を意識した布陣だ。新潟はここまで8勝のうち、2点差以上の勝利は3つ。逆に2点以上差をつけられての敗戦は7を数える。大分にも前回の対戦(第14節)で0対4で敗れた。第18節の川崎F戦で、4連敗を脱出したが、前節はアウェイで敗退。大分戦後は、アウェイの3連戦が待っている。精神的に余裕を持って遠征に臨むためにも、少しでも点差をつけての勝利を狙っている。
メンタル面では大分に分がある。ここ4戦負けなし。前節は清水と激闘の末に3対3のドローだった。最後は追いつかれた形になったが、終始落ち着いた攻撃をみせた。ルーキーのMF高橋大輔が2得点するなど、新戦力が接戦で力を見せたことは好ムードにつながっている。エースの高松大樹が故障から復帰したことも大きい。
守備では1対1で引かない、攻撃はスムーズに連動する。チーム全体が役割を明確にして戦っている。シャムスカ監督の好采配に、新潟の鈴木監督も「チームに何が必要かをしっかり把握して、役目を与えている」と好印象を持っている。同時に「うちも1対1などでしっかりと戦わなければならない」と警戒する。
勝ちと負けが交互に続くパターンが多い新潟。その流れをプラスに変えるためにも、失点を恐れずに、積極的に得点を奪いにいく。大分も序盤からアグレッシプに動くことで、主導権を握りたい。
激しく動き合う中で、お互いがゴールを強く意識する。
以上
2006.08.25 Reported by 斎藤慎一郎
J’s GOALニュース
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