今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第39節 横浜FC vs 柏 レポート】共にチームの柱を欠く中での戦いは、終始「いつも通り」のプレーを披露した横浜FCに軍配。勝ち点1内に3チームがひしめく大混戦に!(06.09.14)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
9月13日(水) 2006 J2リーグ戦 第39節
横浜FC 1 - 0 柏 (19:04/三ツ沢/4,120人)
得点者:'39 鄭容臺(横浜FC)
----------

第3クール最後の3連戦。横浜FCは、神戸・東京V・柏と、強豪との対戦が続いた。神戸戦では「J1のクオリティーがあった試合だった(バクスター監督)」ものの、惜敗。西が丘での東京Vとの対戦も、ゲーム自体も高木監督が「エキサイティングな熱いゲームだった」と振り返るほど好ゲームであった。しかしこれは1−1のドロー。内容の充実度はかなり高いものの、なかなか勝利という結果を収められずにいた。そこでの首位・柏との対戦。横浜FCはもちろん白星で上位との勝ち点を縮めたいところでもあり、柏にとっては、ジリジリと迫る勝ち点を横目に、2節から首位を走るその位置をキープするためにも連敗は避けられない状況。どちらにとっても、第3クール最後を勝利で飾りたい気持ちは大きかった。

そんな中、柏は累積で 最終ラインを統率していた 小林亮、岡山そして蔵川を、そして横浜FCは城を累積で、アウグストをケガで欠くなど、お互いにチームの象徴とも言える選手がピッチに立たない中でスタートを迎えることとなった。

「相手はDFライン3枚でくると思っていた(高木監督)」という横浜FCは、アレモンを1トップに。その下に内田を置き、両サイドに崔・滝澤、そして山口・鄭がボランチという布陣。34節・山形戦で足を痛め、別での調整を続けていた頼もしいCB・早川も4試合ぶりに復帰。また、ケガで戦列を離れていた中島も、19節以来20試合ぶりにスタメンのピッチに戻り、スタンドからは「ナカジ、お帰り!」の声も聞かれるなど、彼らの久々の登場にスタンドからも喜びの歓声が上がっていた。対する柏は、高木監督の予想を裏切るように、最終ラインに大谷・落合・鎌田・石川という4人を置き、試合がスタート。

「相手の最終ラインが3枚だったら、1トップでアレモンのスピードを上手く活かせるだろうと思っていたし、ソンヨン(崔)や滝澤が3枚の両端について、内田がそのスペースに出るとか…(高木監督)」 という高木監督の計算は、それどおりにはいかなかった。

前半、横浜FCはアレモンにボールが収まるチャンスが少なく、崔もなかなか上がることが出来ない。カウンターから素早くボールを運ぶも、今節でJ2 200試合出場を達成した柏・山根にことごとく攻撃の芽を摘まれるなど、なかなか攻撃の糸口が見えない。
「攻撃は上手くはいかないだろうと思っていた(高木監督)」横浜FCは、「攻撃でというよりも守りからリズムを掴むチームなので、そこでリズムを掴めたのは大きかった」と山口が話すとおり、攻撃の形をつくれないながらも、それにイライラしたりすることなくゲームを進める。対する柏は「攻撃に関しては、ボールを取った後、どうしても遅くなり、パスが横と後ろでしかまわらず、前に進まない中で、シュートチャンスも出来なかった。(石崎監督)」また、岡山や小林亮など、主力がいないことで、何かに慌てているのか、プレーに動揺が見られるシーンも多かった。

横浜FCが我慢して訪れた前半39分のFK。右サイドからゴール前を狙った滝澤のボールは、ゴール前で競り合う鄭にドンピシャ。相手DFにマークされながらも、鄭がそれを更に越して頭で気迫でゴールに押し込み、この鄭自身のJリーグ初ゴールが横浜FCの先制点となった。

後半に入り、柏は平山を鈴木将太に代え、後半14分にはフランサを投入。「フランサが入ってから、そこにボールが入っていい形になりかけたが、そこでシュートの体勢になっていなかった(石崎監督)」横浜FCが細心の注意を払っていたリカルジーニョやディエゴも、「ゴールへ直結のプレーだったりパスだったり、持たせて良いエリアを考えて、シュートを打たせない、パスを出させない(高木監督)」という横浜FCの全員でのプレーの前に、フィニッシュまで持込めるシーンも少なく、ゴールを割る気配をあまり感じることは出来なかった。

横浜FCは、崔・滝澤・内田に代えて岩倉・北村・富永を投入。「プロになって初めての、トップ下というかあの位置で驚いたが、アレモンのサポートと守備ということを言われてピッチに入った」と話す富永は、とにかく動き回ることだけを意識し、初めてのポジションにも不慣れな様子もなく終始気持ちの入ったプレーを見せる。 柏は、焦りからかチーム全体でのプレーというよりも、「個人のプレーが多く(石崎監督)」なってしまい、歯車が合わない場面もあった。

ロスタイム5分という、リードしているチームにとってはいつも以上に長く感じるこの時間を凌ぎ、「虎の子の1点(富永)」を守りきって横浜FCが勝ち点3をものにした。
ロッカールームを後にする横浜FCの選手たちの表情は、いつも以上に明るかった。連戦の中、なかなか結果が伴なわない中で得た大きな大きな勝ち点3。
試合後、高木監督は「あぁいう結果で、セットプレーで上手く得点できたところで、時間帯も含めて、いい形でサッカーができたと思う。我々は得点を取りながら今のこのポジションに居るわけではなくて、全員が守備の意識を強く持ちながら勝ってきている。今日はその我々の本来の姿をサポーターの皆さんに見せることが出来て嬉しく思う。」と、内容も結果も伴なった8試合ぶりの完封勝利を振り返った。
一方、柏の石崎監督は「代わりに入った選手がよく頑張ってくれた。ただ、ガッチリ守ってくる相手に対して、どのように崩していくか、もう一度、攻撃の方を考えていかなくてはならないと思う」と話し、第4クールに向けた課題を語った。

横浜FCは7月29日の徳島戦(鳴門)以来、今季13回目となる完封勝利。首位・柏との直接対決を見事失点0で制し、3位をキープ。 柏にとっては前節に続き黒星となり、連敗。2節から守り続けた首位を、神戸に譲り渡す形となってしまった。

両チームにとって大きな意味をもったこの一戦ではあったが、第4クールはまだここから。考え方によっては、あと12試合「も」残っていることも確かである。
勝ち点1の中に3チームがひしめく上位の大混戦は、選手ならずともサポーターも、最後の最後まで気を抜くことは出来無さそうだ。

以上

2006.09.14 Reported by 浅野有香
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着