9月16日(土)J2 第40節 愛媛 vs 東京V(19:00KICK OFF/愛媛陸)
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ピリッとしない試合内容が続く愛媛。前節の鳥栖戦でも、打たれたシュートがバーに救われるなど、何度か迎えたピンチもどうにか切り抜けドローに持ち込んだ。それは田村、江後とFWの怪我が続き、MF菅沼をFWで起用せざるを得ないチーム事情のためか。それとも連戦の疲労か。チームがバランスを崩す要因はいくつか考えられた。
しかし本当の原因は、チームがワンランク上のサッカーをするために必要な、前向きなトライにあった。「これまでは速いだけのサッカーだった。しかし、第3クールの終わり頃からは、ポゼッションをベースにしたスピーディーなサッカーを意図してやっている」とは望月監督。カウンター主体のサッカーから中盤でボールを繋ぎ、より自分たちが主導権を握るサッカーをするための試行錯誤が、実はピッチ上で続いていたのだ。中盤でミスが多いのも、決してチームのコンディションが落ちていたわけではない。すべては第4クールで、チームを次のステップに引き上げるために必要なこと。その前向きなトライから一時的にミスが生まれ、チームがバランスを崩したように見えていたのだ。
そのような状況でも、結果的にはここ3試合は負けなし。ホームでもアウェイでも、そしてチームの調子の良し悪しにかかわらず、結果を残すことができた。これは愛媛にとって、第3クールに得た財産だ。
その第3クールで、愛媛にとってのベストゲームは今節の対戦相手となる東京V戦(8/6日・第32節)だろう。仙台、横浜FCと上位陣から勝点を奪って乗り込んだ聖地・国立。戦前は、出場停止でMF高萩、DF松下を欠く不安もあった。しかし、その晴れの舞台で愛媛はゴールを決めたMF赤井、FW田中らの攻撃陣が躍動。田中はこの試合以後も得点を重ね、得点ランキングの上位にも顔を出すようになった(第39節終了時点で10位)。「普通にやればもっとゴールは決められる」と言う田中。裏を返せば初めてのJ挑戦に、第3クールまではピッチ上で普通でいられず、冷静さも失っていたということだ。そういう意味では、歴史のない愛媛にとって「ヴェルディ」から勝利を奪った前回の対戦は、他の選手の自信にも繋がっていることだろう。
そして今回は、その東京Vをホームで迎え撃つ。愛媛も試合を重ねるごとにチーム力を上げているが、対する東京Vの事情も前回とは全く異なっている。攻撃ではFWシウバが加わり、「絶対的な個の力がある」と望月監督が警戒するように、個人の力で劣る愛媛は受身に回る時間が増えそうだ。またDF面でも、前節では久々に萩村、戸川が戻ってきている。いずれにしてもJ1復帰がいよいよ崖っぷちとなった今、東京Vは勝点3以外に考えられない状況だけに、愛媛としては手ごわい相手。
こうした状況の中、愛媛はポゼッションを高めて中盤を組み立てることは難しいかもしれない。ただ、FW田中や菅沼のキープ力、カウンターを生かした攻撃が武器であることに変わりはない。一時は崩れかけた守備陣も、GKが川北に代わってからは安定感を取り戻した。そのことを踏まえれば、今節は前がかりに来る東京Vの勢いを素直に利用し、カウンターに徹するのもひとつの策だろう。
今節、東京Vは意地を見せることができるか。それとも愛媛が前回の国立で見せた戦いを、より高い次元のサッカーで再現することができるか。最終クール初戦の結果は、どちらのチームにとっても、来季に繋がる意味のあるものになりそうだ。
以上
2006.09.15 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
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