9月16日(土) 2006 J2リーグ戦 第40節
神戸 4 - 1 徳島 (15:05/三木陸/4,814人)
得点者:'4 片岡功二(徳島)、'24 北本久仁衛(神戸)、'41 平瀬智行(神戸)、'55 田中英雄(神戸)、'57 河本裕之(神戸)
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誰よりも危機感を感じていたのだろう。神戸のMF三浦が、久しぶりに表情を緩めてこう話したのは試合後のことだった。
「バクスター監督が帰国してどこか緩い雰囲気があったというか。特に若い選手というのは、怖い人がいなくなると、どこか弱くなってしまうものですからね。決して意図的にしている訳ではないだろうけど、意図的なものではないからこそ難しいんですよね。だから、これはマズイ、ということで選手だけでミーティングをして、『ここから先、そんなに簡単に勝てるほど甘くはないぞ』って話し合った。それがいい方向に向かっていたんだと思います。ただ、今日の勝ち点で満足はできない。個々がしっかりと意識して、去年降格という悔しい思いを味わった事をもう一度思い出してやっていくことが大事だと思うし、そうなれば結果はついてくる。これから先は毎試合トーナメントの決勝戦のつもりで戦っていきたい」
バクスター監督の帰国後、2戦2分。前節に至っては退場者2人を出す後味の悪い試合が続いていただけに、今週、練習場でみたキャプテンMF三浦の表情は笑っているようで、心底の笑顔ではないような、硬い表情をしていた。それはおそらく常にチームのことを意識し、チームに流れるどんな小さな変化も見逃さずにやってきたからこそ感じられるチーム内の微妙な変化に気づいていたから。そして、その変化がともすれば、第2クール、第3クールと首位で走り続けてきたチームのいい流れを、一気に悪い方向へと向けてしまう可能性もあるということを危惧していたから。だからこそ、最下位・徳島戦を前に彼は力を込めてこう言った。「相手のこと云々より、とにかく自分たちが自分たちを取り戻して勝たなければいけない」と。
だが、そんな三浦の思いに反して、神戸は前節同様、4分という早い時間帯にまさかの先制点を奪われて、今日の一戦をスタートする。徳島MF伊藤が放った強烈なシュートを神戸GK荻が弾いたものの、ボールは伊藤MF片岡の前に転がり、それをMF片岡が思い切りよく左足を振り抜いてゴール。これにより、 神戸はまたしてもビハインドを負った展開を余儀なくされる。
ただ、神戸にとってラッキーだったのは、この先制点以降、徳島のペースがあがってこなかったこと。しかも神戸が、24分にDF坪内のクロスにDF北本があわせて同点にしてからというもの、徳島はますます消極的になっていくばかり。ミスも増え、マークがずれ、スペースを与えて、シュートを許すといった場面が続き、神戸にいつ追加点を奪われてもおかしくないような展開に。逆に神戸はその徳島に見えた隙を見逃すことなく優位に試合を進める中、41分にはFW平瀬のヘッドが炸裂。2−1とリードを奪って後半戦へと繋げる。
後半は神戸の一方的な展開。サイド攻撃をうまくいかしながら優位に試合を進めた神戸は、55分にMF田中が追加点。更にその2分後の57分にもセットプレーからDF河本がだめ押しのゴールを決める。以降はMF三浦を今季初出場のFW北野に、MF栗原をMFガブリエルに、DF北本を移籍後初出場のDF有村に、というように新たな戦力を加えながらもリズムを失う事なく、攻守に連動しながら試合を進めた神戸。立ち上がりこそどうなるかと思われた一戦は、終わってみれば4−1の圧勝。3試合ぶりの白星をものにして、首位の座をキープした。
冒頭に書いたMF三浦の言葉はこの結果を受けてのもの。そこに見る安堵感はおそらく『勝利』を得たことのみならず、彼の目には見えていた『大きな山』 を1つ乗り越えられたから。ただ、戦いはこれからも続く。だからこ「大事なのは、これをつづけること」。バクスター監督が試合を終えるごとに、そう繰り返していたように。
以上
2006.09.16 Reported by 高村 美砂
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