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【J1:第23節 清水 vs 鹿島 レポート】鹿島の気迫が勝り好調の清水に完勝し3連勝。清水にとっては今後への課題を残す試合となる。(06.09.17)

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9月16日(土) 2006 J1リーグ戦 第23節
清水 1 - 2 鹿島 (15:04/国立/20,800人)
得点者:'44 フェルナンド(鹿島)、'60 野沢拓也(鹿島)、'69 枝村匠馬(清水)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
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 前評判では、絶好調の清水に対し、2連勝しているものの内容的にはもうひとつの鹿島という図式だったが、試合が始まってみると、まったく逆の展開となって鹿島が快勝。戦術的なポイントもいくつかあったが、終わってみれば鹿島の「気迫勝ち」という印象が強いゲームだった。

 2トップをアレックス・ミネイロと柳沢といういつものコンビではなく、ダ・シルバと田中という組み合わせに変え、出場停止のファビオ・サントスの代わりに深井を左のワイドMFに起用した鹿島。アウトゥオリ監督の大胆な選手起用に、どんな戦略で臨むのか注目されたが、その戦い方はじつに正攻法だった。若くフレッシュな攻撃陣を筆頭に前線から激しく清水ボールにプレッシャーをかけ、中盤でボールを奪ったら素早くパスをつないで、サイドの裏のスペースを狙っていく。大事なゲームで出場機会を得て燃える選手だけでなく、鹿島はチームの全員が気迫を全面に出して、立ち上がりから出足で相手を上回り、厳しいボディコンタクトを仕掛けていった。

 一方の清水は、スタメンもシステムもいつも通りだったが、中盤の頭脳である兵働のコンディションがもうひとつで、全体的にもスペースでボールをもらおうとする動きが少なく、鹿島の激しい当たりをもろに受ける形となった。そのため、いつもより早い段階でボールを奪われるシーンが多くなり、チームのリズムが出てこない。守備でも、ボールの奪われ方が悪いため、いつものように組織を整えて守りに入ることができない状況が多くなる。「後追いになって本当に悪いリズムになってしまった」(青山)とDFラインがズルズルと下がってしまい、セカンドボールを拾われて余計に苦しくなった。
 つまり前半は、鹿島の先制パンチが大いに効いた展開となった。

 10分にダ・シルバのスルーパスで野沢が右から裏に抜け出し、14分には新井場がきれいなワンツーから左サイドを突破。22分にも深井と新井場のコンビで左からチャンスを作るなど、鹿島は、FWをおとりに2列目から裏に飛び出していく動きも冴えて、完全に主導権を握った。
 清水のほうは、左ワイドMFの藤本が右太ももを痛めて、34分に高木純と交代。その前にも市川が接触プレーで目の上から出血するなど、リズムを崩すようなアクシデントが重なった。それでも前半は我慢の展開と割り切り、「悪いなら悪いなりに0点で抑えたかった」(高木和)のだが、44分にフェルナンドの見事なミドルシュートで先制点を奪われてしまう。ここも、DFラインが下がりすぎて、バイタルエリアでの寄せが遅れた場面。清水にとっては、非常に痛い失点だった。

 後半は、「少し長いボールを使おうと指示した」という長谷川監督の修正もあり、清水が少し長めのボールを増やして裏を狙い、中盤のプレッシャーをかわすと同時に、鹿島のラインを下げさせて、攻略の糸口をつかもうとする。3分にはマルキーニョスが裏に抜け出してGKと1対1の場面を作るが、これはGK曽ケ端のファインセーブに阻まれる。
 それでも、少しずつ清水の攻撃が形になり始めていたが、次の1点も鹿島が奪った。15分、中央でフェルナンドからのパスを受けた野沢が、巧みに相手のタックルをかわして右足でミドルシュート。これが絶妙なループ気味の弾道を描き、ゴール左上を揺らして鹿島がリードを2点に広げた。
 これで攻めるしかなくなった清水が、リスクをかけて攻撃に出て、そのスキをついて鹿島もカウンターを仕掛け、打ち合いの展開に。17分には兵働に代えて出場2試合目のアレシャンドレを中盤に入れ、清水が徐々に攻勢を強めていく。
 そして24分に、高木純の左クロスを逆サイドの市川が折り返し、こぼれ球から枝村が決めて、早めに1点を返すことに成功。これで俄然清水に勢いが出て、さらに押し込んでいくが、ここは鹿島のDF陣が踏ん張りを見せる。36分には、左SBの山西に代えてFWの矢島を投入するが、最後は前線に人数が入りすぎて逆に中盤が薄くなり、ロングボールのこぼれ球もあまり拾えず、思うように攻めきれないまま時間が経過。3分のロスタイムでも決定機を作れずに、結局2-1のままタイムアップした。

 「チーム全体にアグレッシブさが出ていた」(アウトゥオリ監督)という鹿島は、局面局面での競り合いやセカンドボールへの反応で優位に立ったことが、試合展開にも大きく影響し、好調の清水に完勝して連勝を3に伸ばした。これで清水とは勝ち点2差。上位に離されることなく、しっかりと踏みとどまった。
 一方、9試合ぶりの敗戦となった清水で残念だったのは、鹿島の激しいボディコンタクトに少し受け身になってしまったこと。優勝争いに最後まで絡んでいくためには、そのあたりも克服していかなければならないはずだ。

以上

2006.09.16 Reported by 前島 芳雄
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