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【J1:第24節 磐田 vs 大分 レポート】磐田は大分の攻撃を抑え切れず逆転負け。ヤマハスタジアムでの連勝が途切れる。(06.09.23)

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9月23日(土) 2006 J1リーグ戦 第24節
磐田 2 - 3 大分 (15:34/ヤマハ/11,218人)
得点者:'38 松橋章太(大分)、'54 カレンロバート(磐田)、'66 犬塚友輔(磐田)、'68 高松大樹(大分)、'89 高松大樹(大分)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
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 ケガや出場停止で主力級を7人欠いた磐田は、いつも以上に守備の徹底を図り、攻撃陣も頑張りを見せて一度はリードを奪った。だが、徹底すべきところが徹底できず、若き日本代表・梅崎がトップフォームを取り戻した大分の攻撃を抑えきることはできなかった。
 今日の磐田は、想定外の出来事にいくつも見舞われた。福西、西、成岡、村井のケガとファブリシオの出場停止の他に、前田が右膝痛のために前日に欠場が決定的となり、今日はスタメンを発表してから鈴木が右もも裏の違和感で出場を回避。急きょルーキーの犬塚が初先発となり、今日39歳の誕生日を迎えた中山が今季初先発で6年ぶりにキャプテンマークを巻いた。さらにベンチには、ユースチームのボランチ山本康裕(16歳)が入っていた。
 その磐田の布陣は、大分と同じ3-5-2。3バックのうち茶野と金が2トップにつき、右アウトサイドに犬塚が入って対面の根本をマークし、左アウトサイドの服部は梅田をマーク。ボランチは菊地と上田の2枚で、菊地がトップ下の梅崎に対して完全にマンツーマンでつくという形。トップ下の太田も、ボランチながら非常に攻撃的なトゥーリオが上がればついてくるという約束で、マンマークを徹底させる形で試合に入った。
 そのため序盤は、磐田が守備を意識した入り方になり、太田もポジションが低くなって攻撃のビルドアップがうまくいかず、大分が主導権を握る。6分にはCKから、8分にはワンツーで梅崎がゴール前に飛び出して決定機を作るが、ここはGK川口がファインセーブでピンチをしのいだ。
 磐田のほうも、中山やカレンがよく動いてクサビのボールを引き出し、そこから徐々にリズムを作ってチャンスも少しずつ作っていく。だが、相手を押しこむことで、逆に守備でのマークがあいまいになる面もあった。「相手の攻撃のときの(守備の)バランスが悪かったので、カウンターときにどんどんスペースに出ようと思っていた」と語った梅崎が、37分に左サイドのドリブル突破で決定的なチャンスを演出するが、ここは高松が左足シュートを上にふかしてしまう。だが高松は、その1分後にバイタルエリアに空いたスペースに下がってボールを受け、今度は得意の右足でミドルシュート。これをGK川口が前にこぼし、詰めた松橋が押しこんで大分が先制点を奪った。

 そこから後半に入っても大分のペースで試合が進んでいたが、9分に磐田を目覚めさせるようなゴールが生まれる。菊地の右からのアーリークロスをファーに流れた中山が頭で折り返すと、そこに飛びこんだカレンが強烈なボレーシュートを大分ゴールに突き刺した。テレビ番組のスーパーゴール集には必ず選ばれるであろう鮮やかなゴールで、磐田が同点に追いついた。
 これで磐田には勢いがつき、大分には少し混乱が生じて、行き来の激しい打ち合いの展開となる。そして21分には、左CKから犬塚が初スタメンでのJ初ゴールを決め、磐田が逆転に成功した。
 ただ、内容的には大分がアドバンテージを持ったままで、すぐに主導権を握り返す。逆転ゴールの2分後には、根本のスルーパスで梅崎がゴール前に飛び出してシュート。これはGK川口が何とか止めたが、こぼれ球を高松が押しこんで、大分がすぐに同点に追いついた。
 磐田の守備は、試合序盤ほどのマンマークではなく、前半のうちからある程度マークを受け渡しながら守る形になっていたが、中盤での寄せが遅れて大分の選手たちにドリブルを許す場面も目立った。特に、疲労が回復して身体の切れが非常に良くなった梅崎が、左サイドから突破する場面が多くなっていた。
 そのため、同点とされた直後に、アジウソン監督は菊地に代えてDFの大井を梅崎のマーク役として投入(24分)。だが、その大井は入って2分後にイエローカードを受け、29分には梅崎の左からのドリブルを止めきれず、遅れたタックルで2枚目のイエローを受けて、5分で退場になってしまう。スピードへの対応には自信のある大井でも、梅崎を抑えることはできなかった。
 これで10人になった磐田は、カレンに代えてユースの山本をボランチとして投入。39歳の中山と16歳の山本が同じピッチに立ち、これが磐田での最年少出場記録となった。

 その後は、1人多い大分が勝ち点3を目指して激しい攻勢をかけ、その中で磐田も守備陣が必死に耐え、37分に中山が惜しいヘディングシュートを放つなど、攻守ともにホームで頑張りを見せた。だが、この日もうひとつの守備の問題点が、大分の逆転ゴールに結びついてしまう。それは、サイドからえぐられてマイナスのパスを入れられたときに、相手選手をフリーにしてしまうこと。つまり、DFラインがゴール前まで下がったときに、その前にぽっかりとスペースができてしまう場面が多かったのだ。
 それまでも、そのパターンから何度も危ない場面を作られていたが、大分のシュートミスに救われていた。しかし、44分に山崎が右からマイナスのクロスを入れた場面では、高松に押さえの効いた右足シュートを決められ、万事休す。

 アウェイで逆転勝利を果たした大分は、試合後のロッカールームでお祭り騒ぎ。攻守に磐田を上回り、チームの成長という意味でも大きな一歩を記した。
 一方、ヤマハスタジアムでの連勝が途切れた磐田は、守りに入って守りきれなかったのが痛いところ。マンマークで守るにしても、受け渡しをしていくにしても、徹底しきれなければ結果は出ないはず。今後の試合でチーム全体の意思統一がどれだけ図れるのか、ベテランの多いチームだけに、しっかりと修正してくることを期待したい。

以上

2006.09.23 Reported by 井上慎也
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