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【J2:第41節 横浜FC vs 草津 レポート】「トーナメントを戦う」熱い気持ち生かせず…。昇格を目指す横浜FC、悔しい敗戦!(06.09.24)

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9月23日(土) 2006 J2リーグ戦 第41節
横浜FC 0 - 2 草津 (14:04/国立/5,206人)
得点者:'62 佐田聡太郎(草津)、'78 島田裕介(草津)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
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「チャンスで決めきれなかった」
横浜FCにとっては、この一言に尽きるといっても過言ではないだろう。試合後、高木監督をはじめ、多くの選手が口々にこの言葉を口にした。

今節、横浜FCはホームゲーム会場を国立に移し、第3クールに入ってから着実に勝点を積み重ねる草津を迎えた。去年からの草津との対戦を振り返ってみても、横浜FCは負けこそしていないものの、「すんなり」と勝点を与えてもらっているわけではない印象が強い。
今シーズン最後の対戦となる今節、横浜FCはアウグストをケガで、39節にケガから復帰してピッチに戻った中島を累積警告で欠き、また対する草津も尾本・田中をケガで、そして寺田を累積警告で欠き試合に臨むこととなった。

この試合の前日の練習後、高木監督は「草津はシステムを色々と変えたりしてくるチーム。おそらく今回は3バックで臨んでくるだろう。攻撃に関しては島田を中心にやってくると思う」と話していた。草津は、その予想を裏切らない形で3‐4‐3という布陣で試合に臨んだ。そこには「サイドから上がってくる選手の攻撃の芽を摘みたかった。サイドから入れて、アレモンを走らせてというパターンになってくるだろうと思っていたので、そこを潰したいという狙いがあった(植木監督)」
試合は序盤から、横浜FCがボールを支配。「中盤で横にボールを動かしすぎて(植木監督)」ミスが続く草津は、横浜FCにそこを突かれる。横浜FCはボールを奪ってはアレモンへ…というシーンを何度も見せるも、なかなかフィニッシュまで持っていけない場面が続く。
前半も中盤に差しかかった頃から、「3バックで、あとは状況に応じてほぼマンツーマンのような状態で相手にぴったり合うように3‐4‐3でやった。対面の選手と勝負しようというカタチだった。それが上手くはまった(秋葉)」草津が、徐々に主導権を握り始める。「高さのある選手が多いので、セットプレーも気をつけなければ(高木監督)」と強く警戒していた草津のセットプレーでヒヤリとさせられる場面はなかったが、逆に前半45分だけで草津の倍以上(横浜FC・8本、草津・3本)あったCKのチャンスも、「ここ2試合セットプレーでの失点が続いているので、そこも集中していた(秋葉)」という草津の前に、ゴールに結びつけることが出来ないまま、試合を折り返した。

「前半ゼロで行ければ、相手は焦りも出てくると思った。そういうところを逆に突いて行けばチャンスは来ると思っていた(草津・島田)」
後半9分、横浜FCは滝澤からのパスを受けたアレモンがボックス内でアウトサイドでシュートを放ったがゴールのほんのわずか右。15分にも、深い位置で奪ったボールを早川が素早く持って上がり、前にいる城へ。そこから左サイドを駆け上がる小野に展開すると、小野からボールを受けた滝澤がゴール前に走りこんだ城に合わせ頭で送るも枠をとらえることができない。横浜FCに立て続けに訪れるビッグチャンスも、ことごとく神様に見放されてしまう。
国立のスタンドが沸いたのは、その直後だった。後半17分。今度は草津・齋藤がボールを持って右サイドを上がると、ボールは中央にいる佐田へ。そのまま左足を振りぬくも横浜FCのDFに跳ね返りゴールならず…と思った瞬間、そのこぼれ球をもう一度佐田が押し込み、これが草津の先制点となった。
この直後、横浜FCは内田に代え坂井をピッチに送った。「ベンチから見ていて、裏に動いたり走ったりが少ないと思っていた。監督からも、裏でもらえるようにスペースに走るように言われピッチに入った」という坂井は、運動量も多く、ドリブルでも積極的に持ち込むなど、試合を振り出しに戻すべく、果敢に打開を試みた。横浜FCは続いて滝澤に代えて富永へと交替のカードを切る。しかし後半31分、途中交替でピッチに登場した草津・佐藤と横浜FC・早川がペナルティエリア内で1対1に。早川は、何としてもゴールを割らせないという気持ちが体全体に溢れたプレーで踏ん張るも、佐藤を倒し一発退場。このPKを島田がきっちり決め、草津が試合を決定付けた。その後、横浜FCも反撃を試みるが得点に結びつけることが出来ず、そのまま草津が逃げ切り勝点3を重ねた。

前節の柏戦後、「完敗と言っていいですね」という草津・植木監督の言葉を疑うほどだった。ミックスゾーンを通る草津の選手たちに、メディアから「柏戦とは何が違うのでしょう? 全然違うチームのようですが…」という質問が飛ぶほど。
徳島から加入して、ここ3試合連続でスタメンのピッチに立った秋葉が「相手の2トップの前を遮断しようということで、バイタル・2トップの前を、相手のダブルボランチにボールを持たれてもいいからケアをしてくれと言われていた。それがある程度出来た。うちとしてはやりたい事が出来た。耐えて耐えて、相手が焦れたところで点が取れたので良かった」と話すと、秋葉のその言葉通り、前半なかなか組み立てに参加できなかった横浜FC・城は「秋葉を含めたゾーンのところで上手く押さえ込まれてしまった」と試合を振り返った。
草津・島田は「一人ひとりがそれぞれの役割をこなせたのが柏戦とは違ったのでは。連勝というのは考えず、今日出来たことを続けられれば、勝てると思う」と、上位相手に奪った白星を喜んだ。柏戦での敗戦から1週間、しっかり気持ちを切り替えて臨んだ結果が実を結んだ格好となった。

一方、横浜FCは少しずつ現実味を帯びてきた「昇格」を前に、まさかの敗戦。「決めきれなかったことが、この結果になったのだと思う」と言う高木監督だけでなく、選手たちも再三訪れるチャンスを活かせなかったこと深く悔やんだ。途中出場の坂井も、「途中から試合に出たので、悪い流れというのは変えなくてはいけなかったと思う。途中から、サイドからクロスをあげていくように言われていたがあまり出来なかった。ゴールに繋がるプレーをもっと意識していきたい」と悔しさをにじませた。

惜敗を喫したものの、最終クール突入前、選手が口々に話していた「ここからはトーナメント」という気持ちを強く持って戦っていることに変わりはない。勝点を取ることが出来なかったとしても「ここでこの(昇格の)チャンスを捨てる訳にはいかない(高木監督)」のだ。中3日で迎える仙台との対戦に向け、この敗戦を悔やんでいる暇はない。
気持ちは常に「トーナメントを戦う」心境で…。まだ、あと10試合も残されている。


以上

2006.09.24 Reported by 浅野有香
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