10月28日(土) 2006 J1リーグ戦 第29節
甲府 0 - 1 C大阪 (14:04/小瀬/9,852人)
得点者:'77 ゼカルロス(C大阪)
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完敗なら無理にでも納得することは出来るかもしれないが、負けた理由を見つけることが難しい敗戦だった。立ち上がりは前・後半ともにC大阪が攻め込む形を作った。4−3−3の甲府に対してC大阪は3−5−2。マッチアップではC大阪の左サイドが高めで、右サイドはバレーのケアもあってか古橋が低い位置でプレーする時間が長かった。それでも、C大阪が甲府のシステムを受けているという印象はなかったし、ボールポゼッションでは甲府らしさを抑え込まれた。
相手チームのストロングポイントを消し、自分たちのストロングポイントを発揮するのがリーグ戦の戦い方だが、その割合はチームによって様々。相手のストロングポイントを消すことにエネルギーを大きく使うチームは、リアクションサッカーと呼ばれる。甲府は自分たちのストロングポイントを発揮することを考えてプレーするタイプで、アクションサッカーだ。しかし、この日はそのアクションを十分に発揮したとは言えなかった。記者会見で大木監督は「ボールを動かすにあたって淀みが出た」と話した。ボールがスラスラと動かなかったことを表現した言葉だろう。会見後の囲みでは「『何やってんだ』って思う場面はなかった。(C大阪に)ストロングポイントを潰されたとは思わない」と話した。つまり、甲府のアクションサッカーに問題があったという判断と理解していいだろう。
試合の内容を振り返ると、前半のシュート数は甲府が2本に対してC大阪は7本だったが、決定的なものはなかった。守備陣は最後の場面でシュートコースに身体を入れていた。後半のシュート数では9本と5本で、甲府が盛り返している。決定的なシーンがお互いに少なかったが、甲府は得点の匂いは漂わせていた。ただ、C大阪はこれまでの対戦チームと違っていた。前節の名古屋は、奪ったエリアでパスを2〜3本繋ぐことが多かったが、C大阪はFWに入れるか、サイドチェンジのパスで甲府のプレッシャーをかわそうとした。C大阪のボランチ・下村は「パスを回されても無理に食い付かずに、我慢して入っていくことを合言葉にしていた」と話す。林がボールを持つことをどのチームも嫌がり、林に対するプレッシャーを強くすることがこれまでの対戦チームのパターン。しかし、C大阪は林に食い付かずに、林から藤田や石原に入るボールに対するケアに重点を置いたのだ。無理をして林に食い付くと、林がワンタッチでボールを叩いてしまう。そして、藤田や石原は比較的フリーな状態でボールを受けて前を向いてしまうからだ。甲府が得意のショートパスでポゼッションをやり始めたときに、C大阪の選手ががむしゃらにボールを追わなかった理由がここにあったのだ。サボって追わないのではなく、狙いが林ではなく藤田や石原に前を向かせないことにあったのだ。
ただ、決勝点がPK(77分、ゼ カルロス)で決まってしまった事実に対しては、甲府サポーターは釈然としないだろう。ゲームがコントロールされていなかった時間だったからだ。しかし、強いチームはそれでも勝たなければいけない。ピッチ上で起こる予想外のこともゲームの内。甲府が更に上のレベルを目指すための指針をC大阪が教えてくれたと思って、ポゼッションの質と対応能力を上げていけばいい。リーグ戦では5月3日のF東京戦以来の小瀬での敗北であるが、ナビスコカップを含めると5月10日のC大阪戦以来の敗北。C大阪にはホームで分が悪いのだ。そして、その監督はJ2時代の甲府で指揮を取っていた塚田雄二氏(韮崎高校OB)。妙な因縁だが、負けは負け。この敗戦をレベルアップの糧にすることが出来れば、意味のある敗戦にすることが出来る。
C大阪は連勝で貴重な勝点3を積み上げたが、大久保がもらった2枚目のイエローカード(遅延行為)は意味のないカードだった。負けられない試合が続く中で、出場停止の処分を受けることの重大さを想像するだけの冷静さは持ち続けて欲しかった。
以上
2006.10.28 Reported by 松尾 潤
J’s GOALニュース
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