11月11日(土) 2006 J1リーグ戦 第30節
京都 1 - 1 甲府 (15:04/西京極/5,566人)
得点者:'44 茂原岳人(甲府)、'61 中山博貴(京都)
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今日を入れて残り5試合、残留に向けて大きな試合となる今節、京都は練習を非公開にするなどシステムを明かさずに甲府戦に入った。そのシステムは4−4−2で、手島、角田のセンターバックに、左児玉、右大久保。そして中盤は斉藤、石井のボランチに、渡邉、中山を前に配置するボックス型。「中盤の前2枚で甲府の起点になる林へプレッシャーをかける」(美濃部監督)という前線からチェックを積極的にかける意識を高める形で試合に臨んだ。
しかし、試合は「京都は負けられないということでセーフティにボールを上げてきた」(大木監督)と、お互いにポゼッションが難しい状態で進む。また、試合内容も激しく、手島が相手との接触でわき腹を傷め前半25分に三上と交代し、27分には石井も相手のチャージで一時退場するなど、この試合の重要性を物語った。
試合が動いたのは前半35分、大久保が足の裏を見せてタックルに入り2枚目のイエローカードをもらい退場。前半から1人少ない状態での戦いを余儀なくされた京都は、渡邉を右DFに入れて斉藤、石井、中山の3枚が中盤を作り建直しを図った。
「前半を0で抑えて」(美濃部監督)後半勝負に出たかった京都だったが、44分、甲府がスローインから右ボックス内で石原がキープすると茂原につないで先制点を奪い前半を終えた。
後半開始早々、斉藤のクロスを田原が頭で合わせて甲府ゴールに詰め寄ると、京都はボールへのチェックを早くして甲府を押し込み始める。「前からどんどんボールを奪いに行こうとした」(斉藤)、「10人になってから後半、リスクを背負ってでも行こうとした」(渡邉)と攻撃態勢に入る。中でもポスト役の田原が、体を張り、空中戦でも強さを見せ京都の攻撃のリズムを作った。
そして、後半16分、渡邉からのフィードがパウリーニョにつながると、ミドルレンジからシュートを放つ。すると、甲府GKがはじいたところを中山が早い反応で詰めてゴールを決め、10人の京都がついに同点に追いつく。
その後もパウリーニョを中心に甲府ゴールに攻め込むも、リスクをかけている分、隙を突かれ反撃をくらう。後半23分には裏に抜けられたバレーに、28分にもCKからまたもバレーに頭で合わされるなどヒヤリとする場面も作られるが、京都も後半35分、田原の左サイドからのクロスに、飛びこんだ角田のヘディングがわずかにクロスバーの上を通過するといった決定的場面を作り出した。
後半37分、田原が頭で競り合う際にひじを出してしまい2枚目のイエローカードで退場すると、9人となった京都は甲府に押し込まれタイムアップ。勝点1を積み重ねるに留まった。
福岡、C大阪がそれぞれ敗れたため、勝点差は3に縮まるも、まだ勝点3が大きく立ちはだかっている。残り4試合、京都は負けらない試合が続く。
以上
2006.11.11 Reported by 武田賢宗
J’s GOALニュース
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