11月11日(土) 2006 J2リーグ戦 第48節
徳島 1 - 2 水戸 (14:05/高知陸/3,317人)
得点者:'40 ジョルジーニョ(徳島)、'46 西野晃平(水戸)、'83 西野晃平(水戸)
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何かに取り憑かれているのではないか!?そんな思いが頭をよぎった。それはきっとスタンドの徳島サポーターたちも同じであったに違いない。
後半1分、前半チャンスさえも作らせなかった水戸に一気の攻撃を仕掛けられると、簡単にCKを与えてしまい、それを中央へ飛び込んだ西野に決められてしまった。徳島、またしてもこの時間帯に失点・・・。
前半こそ徳島はゲームを支配した。早いタイミングでボールを動かし、金が駆け上がる右サイドを起点に度々いい形を作り出した。また、攻撃の大黒柱・羽地を欠くとは言え、前線では久々の先発出場となったジョルジーニョが軽快な動きを見せる。巧みなコントロールでボールをキープすると、中距離からでも積極的なシュートを水戸ゴールへと放った。
すると40分、ついに徳島に先制点が生まれる。DF陣が体を張った守りで水戸のCKを凌ぐと、奪ったボールを伊藤がドリブルで力強く持ち上がり、最後は好調さを披露していたそのジョルジーニョが左足を振り抜いて鮮やかなミドルシュートを叩き込んだ。立ち上がりから攻め続けた徳島の積極性が実を結んだ見事なカウンターアタックだったと言えよう。
しかし、後半開始のホイッスル直後に迎える冒頭のシーン。前半を理想的なサッカーで終えたにもかかわらず、徳島はまたもや苦手の後半立ち上がりに失点を喫し、せっかくのリードを一瞬でフイにしてしまった。
さらに、この失点で徳島はリズムまでも崩し始める。攻撃は水戸陣内へと攻め入るが前半のようないい形でシュートを打てず、加えて低い位置でのビルドアップにも前半にはなかった不用意なミスが目立ち始める。そして、それを突かれて水戸に決定的なチャンスを与えるようにさえなってしまった。逆に、前半何も出来ずに終えた水戸は後半からシステムを変更。4−4−2の布陣で徳島にサイドのスペースを与えず、守備の整備を図って仕切りなおしを求めた。結果的には同点になって以降、その目論見通りになったわけだが、最終ラインを引き締めた河野、中盤で精力的に働いた小椋の存在も見逃せない。
こうして流れを失った徳島は、結局残り7分にも同じくCKから2点目を奪われ逆転負けを喫することとなるのだが、敗戦を招いた最大の要因が公式戦4戦連続となる後半立ち上がりでの失点であることは明らかだ。言われ続けている課題を解決できなかったことが招いた結果としか言いようがない。
これには、ケガから復帰したDFリーダー谷池も「今年一年を通して立ち上がりにやられていて情けない。」と言葉少なに語り、反省しきり。また東監督も「いつものパターンを注意していたことなのに解決策を見出せないのが現状です。」と、繰り返される悲劇を信じ難い様子であった。
来季を見据えて、残り試合を一戦一戦大事に戦わなくてはならない徳島。確かに攻撃面での進歩は見られるが、今季の悔しさを晴らすためにはこれほど大きな守備の課題を来季へと持ち越すことなど許されないはずだ。
あと3試合、チームにはこの課題の根本的な解決をなんとしても求めたい。
以上
2006.11.11 Reported by 松下英樹
J’s GOALニュース
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