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【J1:第30節 千葉 vs 新潟 レポート】千葉は天皇杯敗退の問題点が修正できず公式戦連敗。気迫に満ちた攻守の新潟が対千葉戦初勝利を獲得。(06.11.11)

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11月11日(土) 2006 J1リーグ戦 第30節
千葉 1 - 3 新潟 (15:01/フクアリ/11,286人)
得点者:'8 シルビーニョ(新潟)、'31 エジミウソン(新潟)、'58 矢野貴章(新潟)、'82 クルプニコビッチ(千葉)
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DFが3人(水本裕貴、斎藤大輔、結城耕造)負傷中のため、千葉はここ2試合と同様にMF中島浩司がリベロ、MF阿部勇樹と出場停止明けのDFストヤノフがそれぞれ新潟のFWエジミウソンとFW矢野貴章をマークする3バックで臨んだ。だが、試合開始直後から新潟に前線から激しくプレスをかけられ、ボールを奪われるとスピーディーに攻め込まれた。中盤で相手に主導権を握られ、攻撃に転じればパスはつながってもフィニッシュまでいけない。新潟の守備陣が「うちとしては相手にパスを回させている感じで、シュートを打ってこないから怖くなかったし、守りやすかった」と語った前半の千葉は、まるで3日前の天皇杯4回戦札幌戦のリプレイを見ているかのようだった。

前にスペースがあればロングパスを入れて選手が飛び出し、わずかな隙を逃さずに果敢にミドルシュートを打つ。アグレッシブに攻める新潟の先制点は8分に生まれた。相手ゴールの左前でエジミウソンの突破から得たFKの場面で、キッカーの位置にMF鈴木慎吾とともに並んだMFシルビーニョ。彼が左足で蹴ったボールはゴール右に吸い込まれた。31分にはDF内田潤のクロスをエジミウソンがヘディングシュート。これを千葉のGK岡本昌弘がキャッチするも判定はゴールインで、新潟が2−0とリードして前半が終了した。

千葉は後半から、前半に腰を痛めたMF佐藤勇人に代えてFW要田勇一を入れ、FW巻誠一郎の1トップから2トップに変更。「監督からミドルシュートを打っていけと言われた」という要田が果敢にゴール前に飛び込む動きを見せ、千葉が徐々に反撃を見せた。

だが、その勢いを殺ぐかのように新潟が決定的な『3点目』を奪う。58分、右サイドを突破したエジミウソンに対してGK岡本昌弘が前に出て防ごうとするがかわされ、こぼれたボールを阿部がクリアしようとしたが、これがうまくいかなかった。ゴール前に転がったボールを戻ってきた岡本が抑えようとしたが、それよりも一瞬先に矢野が押し込んだ。

0−3と苦しくなった千葉は猛攻を仕掛けたが、シュートはゴールマウスを捉えきれない。81分、ペナルティエリア内で粘ったMF羽生直剛が内田に潰される形になり、PKを得る。82分、いつもPKのキッカーを務める阿部が69分のゴール前のスライディングクリアで足を痛めたため、キッカーはMFクルプニコビッチ。クルプニコビッチが冷静に左隅へPKを決めて一矢を報い、その後も千葉は攻めたてたが得点は生まれなかった。

鈴木淳監督の「攻撃は大胆に。シュートを撃って行こう」というハーフタイムの指示をきっちりと実践した新潟。攻守両面で気迫に満ちたプレーを見せ、対千葉戦初勝利を得た。
千葉は的確に惜しみなく走り、競り合いで体を張り、思い切りのよいシュートを打つという、自分たちがやるべきプレーを終始新潟にやられた。連戦の疲労はもちろんあったに違いないが、それにしても勝利への貪欲さ、そしてその気持ちから生まれる出足の鋭さに欠けた選手がいたことは残念だ。次の試合までの心身両面の切り替えに期待したい。

以上

2006.11.11 Reported by 赤沼圭子
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