●AFCユース選手権インド2006 決勝
11/12(日)22:30キックオフ(日本時間)/ソルトレークスタジアム
U-19日本代表 vs U-19北朝鮮代表
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「歴史を塗り替えたい」大会前は控えめに聞こえてきたその声が、だんだんと力強さを増してきた。もう、あと1勝するだけでそれは実現するのだ。これまで中田英寿も、中村俊輔も、小野伸二も成し遂げられなかった栄光へ、吉田ジャパンはチャレンジする。
10日決勝前日練習、チーム雰囲気は最高潮に達していた。最高潮という言葉では足りないかもしれない。ここまで1年半見てきた中で、間違いなく一番の盛り上がりを感じる。ウォーミングアップからはしゃぐ声、笑い声が絶えない。軽く走る、円陣を組んでリフティングをする、水を飲む。その間もその声は絶えることがない。だけど、単なるハイテンションのようなその雰囲気が引き締まる瞬間がある。戦術練習に入る直前キャプテン福元洋平が全体に「盛り上げて行こう、集中して行こう」と声をかける。槙野智章を始め数人がその声に続き、声を掛け合う、ちょっとした体育会的雰囲気になる。クラブユース出身者が大半を占めるこのチームだが、どこか高体連的雰囲気とでも言おうか。これで一つになれることが、単なる明るさではなく強さなのだろう。
120分プラスPKを戦った準決勝から中二日、練習メニューは二日とも軽いものだった。試合翌日は、出場組はダウン程度に終始。不出場組は通常どおり汗を流した。決勝前日もメニューとしては軽いもの。アップに始まり、ディフェンスからサイドへ展開してからクロスに3枚が詰めるシュート練習。そして、CK、FKを攻守共に数種類念入りに確認し、1時間半程度で終了。セットプレーのトレーニングで面白いのは、練習終盤になると「自分たちで話し合ってやってくれ」と吉田監督の指示の下で、数パターンの練習が行われていたこと。これまで前日練習は非公開だったため、この様子は見られなかったが、選手たちがポジショニングを話し合いながら、そして福元が音頭をとりながら練習を進める様は興味深かった。ちなみに、スタメンと思われるメンバーは準決勝とほぼ同じ。ただ、ここ2試合好調を見せる青木が河原に代わりそうだ。
「北朝鮮とは2度やっているけどいずれも難しい試合だった。次はもっとそうだと思う」と吉田監督。既に手の内を知り尽くしているだけに「最後は気持ちの勝負」とメンタルの重要性を強調した。全ての照準を合わせていた初戦、北朝鮮は現地入りの遅れや調整不足から不調を極めていた。今回は準決勝でもヨルダンに難なく勝利を収めており日に日に調子も上がってきているよう。手ごたえのある試合になることは間違いない。
初戦ではバンガロールのピッチコンディションも考慮し、長いボールを入れていくよう指示もされた。だが、コルカタではバンガロールよりもピッチ状態も良く、もう少し中盤でのつなぎもできるだろうし、何より勝ちに行く戦い、自分たちらしい戦いを見せてくれるに違いない。
「チームの雰囲気も良いし、いけるんじゃないかなと思います」とこの大会で圧倒的存在感を示している柏木は話す。「ここまで来たら勝つだけ」と吉田監督も繰り返す。これまで6度この場に上りながら、その頂上を極めることが出来ていない日本サッカーの歴史を塗り替える。このチームはその準備が出来ている。
以上
2006.11.12 Reported by 了戒 美子
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◎U-19日本代表 2005〜06年の「vs U-19北朝鮮代表」成績
◎試合前日の吉田靖監督記者会見コメント
◎試合前日のU-19選手コメント
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