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【J2:第50節 仙台 vs 湘南 レポート】ロスタイムに2点を上げ、来季に向けた「新たな戦い」の初戦を勝利を飾った仙台。(06.11.23)

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11月23日(木) 2006 J2リーグ戦 第50節
仙台 4 - 2 湘南 (13:04/ユアスタ/10,529人)
得点者:'12 ロペス(仙台)、'25 アジエル(湘南)、'42 中島裕希(仙台)、'47 アジエル(湘南)、'89 菅井直樹(仙台)、'89 中島裕希(仙台)
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 気温9.9度。ホームのサポーターですら肩をすぼめる寒さの中で始まった一戦は、仙台のゴールで始まった。

 12分、この日やたらと極端に、サイドに広がったポジションを採っていた仙台の2トップ。その右であった中島が、右サイドにつり出されたCBの田村のファールを誘う。ゴールまではまだ遠かったのだが、過去に湘南に在籍経験のある熊林から放たれたFKはゴール正面で飛び上がったロペスの頭にピタリと合った。前節の柏戦に続き、2試合連続となるセットプレーからの得点で仙台が先制する。

 ところが、得点経過こそ同じだが、仙台にとっての試合全体における雰囲気は、特に前半は前節と「真逆」と言えるものだった。そして皮肉にも、前節の興奮と今節の不安定さがそれぞれ生まれた要因は同じもの―3ボランチにあった。

 前節は攻撃の面で機能した、3ボランチの左右、村上と菅井。だが今日は心なしか、戻り遅れが目立つ。その上、中央に残る熊林も、トップ下の位置から左右に流れていくアジエルについて行くあまり、仙台のCB前のスペースはがら空きに。湘南はそこに積極的にボールを入れて起点を作るのみならず、中盤の選手がこの部分を通り抜けてDFラインの裏まで走りぬけることで、チャンスを生み出していった。

「ワンツーを入れれば、相手はついてこなかったので、簡単に裏を使えた」とは、1点目のアシストを決めた湘南・坂本の言葉。25分に決まった同点ゴールは、ゴール右に飛び出して裏を取った坂本が、完全にフリーの状態から上げたセンタリングを、ファーでトラップしたアジエルが押し込んだもの。仙台の構造上の問題点を突いた、湘南としては狙い通りの得点である。

 その後仙台は前半終了が迫った42分、中島が左45度から冨山をかわして中央へ果敢に切れ込むと、最後はDFの密集の中、ゴール右隅をよく狙ったシュート。これが決まって再び勝ち越すが、返す刀で湘南はハーフタイム明け直後の47分、後半から入ったばかりの右サイド池田からのセンタリングに対し、ファーポストに飛び込んだアジエルが合わせてまたも同点に。ハーフタイムのコメントで「アジエルに対してのマークを厳しく」とわざわざ求めていた仙台としては、いただけない失点だ。

 そしてこの「どたばた」の展開は、その後もしばらく続く。52分、CKからのクリアが小さくなったところを中町に拾われあわやの場面を迎えれば、60分には左45度からの直接FK、加藤が右足で放ったボールは、鋭いカーブを描き左ポスト直撃。一向に改善しない流れもあいまって、仙台サポーターの体温は低い外気温に奪われっぱなしである。

 だが、寒い冬を乗り切れば、必ず春が来る。仙台にとってこの試合の「春」は、途中投入された梁と大柴だった。アジエルにマーカーをつける(熊林が退いた後、この役割は菅井に託された)やり方は変わらないものの、バランスに長けた梁、そして前線寄りに配されながらも守備にも献身的に戻ってくる大柴の影響で、中盤の守備の穴は若干塞がれた。と同時に攻撃時の落ち着きも増す。そして布陣変更と共に左サイドに移ったロペスも、前半とは違う働きを見せ始める。

 さらに82分の横山投入とともに、アジエルが左サイドに移ったことも、仙台としては幸運だった。中央にいた菅井の守備負担は激減し、これが後に劇的な結末を生み出す要因ともなる。

 両チーム決して動きが良いわけでなく、細かなミスも続き、2−2のまま終わりかけていた後半ロスタイム。既に2分が経過していた中で、仙台に自陣からのFKが与えられる。丸山が湘南ゴール前に放り込んだボールはクリアに遭うが、ボールはゴール正面30メートルにいた菅井の下へ。ドリブルで少し進んだ後、菅井が意を決して放ったミドルシュートは、GK植村の手を掠めて、強烈な弾道でゴール左上隅に突き刺さった。

 試合再開直後にも湘南のボールを奪った仙台は、意気消沈した湘南守備陣に突っ込んでいった中島が、今日2点目となるシュートを叩き込んでダメ押し。ロスタイムに2点を上げた仙台が、来季に向けた「新たな戦い」の初戦勝利をものにした。

 この試合、端的に言えば「内容には難があったが、勝利を手にした」仙台と、「素晴らしい内容を見せておきながら、勝ち点がすり抜けていった」湘南という構図になる。

 双方「快心の一戦」でなかったことは確かだが、こうして浮き上がる課題を一つ一つ潰していくことは、来季に向けて、決して無駄なことではない。残り2戦、両チームがやることはまだまだ残っている。

以上

2006.11.23 Reported by 佐々木 聡
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