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【J1:第33節 広島 vs 新潟 プレビュー】攻撃の中心選手が不在の両チーム。勝負の分かれ目は「2列目」からの攻撃。(06.11.25)

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11月26日(日)J1 第33節 広島 vs 新潟(14:00KICK OFF/広島ビ)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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開幕当初の4試合で11失点し、崩壊していた広島の守備を今季中に修復することは難しいのではないか、と思っていた。CB陣が軒並み不調、守備のコンセプトがあいまいで、意識もバラバラ。相手のドリブルに対し、腰を引いてアタックにいけない選手の姿を見て、「これは重傷だ」と感じた人々も多かった。

しかし今の広島は違う。ここ4試合連続完封勝利、現在363分間連続無失点記録を継続中。前節、2バックにして攻め込んでくる千葉に対して、広島の選手たちも一歩も引かず、危険なシーンでは身体を投げ出してボールを止めていた。その闘志が、相手のシュートを跳ね返せた要因だった。

もちろん、闘志だけではJ1で守りきれない。「守備はチーム全員でやるもの。ウチは2トップが本当によく守ってくれる」がペトロヴィッチ監督の口癖だが、やはり最終ラインの輝きを抜きにして、この無失点記録は語れない。

確かな予測を利した鋭いインタセプトでボールを奪う森崎和幸。圧倒的な高さで空中戦を制圧する盛田剛平。強いリーダーシップで組織を統率する戸田和幸。それぞれ個性の違う3人が、密度の濃いコミュニケーションによって奏でる美しいハーモニー。広島の守備の強さは、ここにある。

彼らは、攻撃にも貢献している。ボールさばきに自信を持っている3人は、相手にプレスをかけられても、慌てて前に蹴り込んでボールを失うことはない。ビルドアップは正確で、クサビのパスにも揺らぎがない。ロングボールの精度が高いから、カウンターの起点としても機能している。

例えば5点を叩き込んだF東京戦(第27節)は、そのうち2点が戸田が右サイドに大きく展開したことからスタートした。福岡戦(第30節)の2点目は盛田のロングパスが起点だったし、京都戦(第31節)では森崎和が何度も相手ボールをインタセプトし、素早くスルーパスを供給したことで流れを引き寄せた。ペトロヴィッチ監督が掲げる「後ろの選手が積極的に攻撃に参加するサッカー」は、彼が言うところの「モダンなディフェンスライン」の存在があるからこそ指向できるのだ。

新潟としては、この広島の「モダンDFライン」の壁を突き崩さなければ勝機はない。しかし、前からは青山敏弘というタフなボランチが攻撃の芽を摘んでくるし、最後尾には下田崇というハイレベルなGKが待ち構えている。エース・エジミウソンが出場停止で不在の中で、新潟が広島から得点をあげるのは、そう簡単なことではないだろう。

ただ、新潟の心臓とも言えるファビーニョや鈴木慎吾という「2列目のアタッカー」の存在は、広島にとって脅威だ。最近5試合で3得点と好調の矢野貴章やAFCユース選手権インド2006で活躍したU-19日本代表の河原和寿らのFW陣に、2列目からファビーニョや鈴木慎がどんどん絡んでくれば、広島の充実した最終ラインも捕まえづらい。実際、千葉戦でも中盤から飛び込んでくる佐藤勇人には苦しめられていたのだ。

一方、広島の攻撃面に目を向ければ、何と言ってもウェズレイの不在(一時帰国中)は大きい。それはゴール前の迫力だけでなく、中盤でのキープ力が彼がいないことで低下していることが問題なのだ。ウェズレイのような「タメ」がつくれる選手が少ないため、広島の攻撃が速攻ばかりになり、単調さも否めない。裏が一発で取れれば決定機も生まれるが、速攻にこだわるあまりにダイレクトパスをミスしてしまうと、逆にカウンターをとられる危険性も大きくなる。

千葉戦で今季初得点をマークした前田俊介に期待もかかるが、昨年(9/25・第25節)彼のゴールで敗戦しているだけに、新潟も彼の存在は強く認識している。パートナーの佐藤寿人に対してと同様に、厳しいマークで前を向かせない守備を仕掛けてくる。

とすれば、やはり2列目の柏木陽介・森崎浩司がどうFWに絡んでくるか。ウェズレイのような個人のキープ力に頼ることができない以上、FWと2列目のパスワークで時間をつくり、そこから新潟の隙をつくることが狙い目となる。特にU-19日本代表の攻撃の中心だった柏木に注目が集まるが、連戦の疲れが彼の身体を包んでおり、以前のようなキレが見られないのが気がかり。そこは全員がハードワークしてカバーするしかない。

つまり広島にしても新潟にしても、2列目からの攻撃がどう機能するかがポイントになる。そのためには攻守の切り替えを速くし、ボールのないところでいかに動きまわるか、が重要だろう。両チームとも勝てば賞金圏内の7位が見えてくるし、また2004年J1昇格同期生同士の意地もある。気持ちの入った熱い闘いが、広島ビッグアーチで展開される可能性が高い。

以上

2006.11.25 Reported by 中野和也
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