12月2日(土) 2006 J1リーグ戦 第34節
鹿島 3 - 0 磐田 (14:02/カシマ/16,433人)
得点者:'24 野沢拓也(鹿島)、'46 野沢拓也(鹿島)、'71 野沢拓也(鹿島)
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「全体的に相手のほうが良かった」。試合後に磐田・前田が表情を押し殺したままコメントしたように、磐田にとっては攻略の糸口を見つけられないまま、完敗でゲームを終えるしかなかった。逆に言うと鹿島は自分たちのやりたいサッカーを見事にピッチの上で表現した。天皇杯に向けて、最高の形でリーグ戦を締めくくったと言えるだろう。
試合の朝からカシマサッカースタジアムは快晴に恵まれ、絶好のサッカー日和だった。試合開始から鹿島が飛ばす。マンツーマン気味で付いてくる相手に対し、ボールを持っていない選手が流動的に動くことで次々とスペースをつくり出し、ゲーム序盤は圧倒的にボールを支配した。
なかなかボールが奪えない磐田は、鹿島のパス回しを分断できないと判断すると布陣を変える。ゲーム開始時は4バックで対応していたものを中央に大井が入る3バックに変更した。しかし、センターバックとボランチの選手で、マークの受け渡しがうまくいかない。中にドリブル切れ込んでくる本山やファビオ サントスに誰がマークに行くのかはっきりしないシーンが何度か見られた。
そうした磐田ディフェンス陣の混乱をうまく突いた鹿島に先制点が入る。磐田陣内の右サイドでボールを奪うとすばやく本山につなぎ、本山がドリブルで中央に仕掛ける。それに対し磐田の選手は誰が当たりに行くのか判然としないまま下がったため、結局3人が引きつけられることになった。それを見た野沢は、本山の後ろを左サイドに向かって猛然と追い越し、ゴール前でフリーでパスを受けることになる。
「能活さん(川口選手)は、ああいうところがうまいのでよく決めたと思う」。本山がコメントしたように、野沢のシュートは決して簡単なものではなかった。しかし、トラップからシュートまでの一連のプレーは凄味を感じさせるものだった。
鹿島の上げた残りの2得点も野沢のものだった。2点目は左足からの強烈なミドルシュート。3点目は相手DFに1度当たったボールを、シュートの打ちやすい位置にピタリと落として冷静に決めた。いずれのゴールも技術の高さを感じさせるゴールだった。
磐田にとって、今の鹿島は分が悪い相手だったのかもしれない。再三再四、効果的な攻め上がりを見せていた新井場を封じるため、その裏のスペースに太田を張らせ、純粋な2トップではなく、前田の1トップ+太田の右ウイングというような布陣で攻撃をつくろうとしていた。しかし、太田にボールが渡り、前田と2人で2対2の状況をつくるシーンもあったものの、右サイドからセンタリングが上がるため、中央に余っている岩政にことごとくヘディングで弾き返されていた。前半に福西が2度、後半に船谷が1度、キーパーと1対1の状況になったにもかかわらず、シュートを決めきれなかったことも大きかったかもしれない。アジウソン監督は天皇杯に向けて、もう一度チームを立て直すことを誓っていた。
鹿島はこの試合の勝利で最近の5試合を4勝1敗。シーズン中ずっと苦しんできた守備面でも大きな改善を見せている。
「天皇杯では、決勝に行くだけでなくタイトルを取りたい」。試合後に行われたセレモニーでのパウロ アウトゥオリ監督のコメントにも、現実性を強く感じさせるような試合展開だった。ただ、まだまだ改善すべき点はある。「リードしているときの戦い方は、もっと試合巧者にならないといけない。まだ行かなくてもいい時に行っている」。これまで数多くのタイトルを獲得してきた本田は、この試合に一定の評価を与えたものの、満足しているわけではなかった。完勝に終わった試合でも満足していない選手がいるというのは、チームを更なる高みへともたらすことだろう。
以上
2006.12.02 Reported by 田中滋
J’s GOALニュース
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