12月2日(土) 2006 J2リーグ戦 第52節
草津 1 - 1 東京V (14:04/群馬陸/5,500人)
得点者:'37 高田保則(草津)、'85 マルクス(東京V)
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草津は結果的に、今季の目標としていた年間10勝をクリアすることはできなかった。しかし、このゲームで魅せたチームの闘志、そして試合終了後の選手たちの涙を目の当たりにしたサポーターは、草津というクラブの素晴らしさを改めて実感したはずだ。決して強いクラブではない。でも、自分たちの誇りだ。「感動をありがとう」。バックスタンドを埋め尽くしたサポーターは、この横断幕を掲げ、今季の選手たちの健闘を称えた。草津サポーターにとって、この最終戦は絶対に忘れることのできないゲームの一つになるだろう。
草津の先発メンバーには、今季限りでの退団が決定しているFW堺陽二の名前が刻まれていた。堺は草津の前身クラブ「リエゾン草津」時代からの唯一の生き残りで6年間にわたりチームに在籍。県リーグからJ2昇格という「奇跡」の立役者となった一人だ。植木監督は、チームの歴史において数々のゴールを決めてきた魂のFWに敬意を表し、最後の「花道」を用意したのだ。
試合は序盤から個人技で勝る東京Vが主導権を握る展開。シウバ、マルクスを中心にワンタッチでボールをつなぎ、次々と決定機を演出していく。「ヴェルディの2列目からの攻撃に対応しきれなかった」と櫻田。しかし、東京Vは、決定的なシュートが2度もポストを叩くなど不運が続きゴールを奪うことができない。
ワンチャンスをものにしたのは草津だった。島田がカウンター気味にボールを受けると、前線のスペースへ必殺のスルーパス。そのパスに反応したのは堺。「DFとの競り合いはオレの真骨頂」(堺)。東京VのDFをつぶしてパスを受けた堺は、ペナルティエリア深くまで進み、渾身のセンタリング。中央に走りこんでいた高田が、そのボールをワントラップして豪快に蹴り込む。ゲームは草津が1点をリードしてハーフタイムを迎えた。
草津は後半、4バックから3バックへとシステムを変更し、東京Vの攻撃を凌いでいく。東京Vは草津の体を張ったしぶとい守りを崩すことができずに、時間が過ぎていく。そして85分。あと5分間を守り切れば、今季10勝目となる白星を手にするはずだった草津に、試練が待ち構えていた。中盤からのパスに走り込んだ喜山と田中がペナルティエリアで交錯。PKを宣告されるホイッスルが鳴り響くと、それをマルクスに決められ無情のドロー。長かったリーグ戦が終わった。
7位という順位が決まったラモス監督は「失点が多すぎた。来季は復讐の年」と再起を誓った。この日、敵地での最終戦にもかかわらず、東京Vからは約500人のサポーターが駆けつけ、アウェイ側スタンドを緑で染めた。最後まで選手を鼓舞し続けた、このサポーターのためにも、東京Vは来季、結果を残すことが必要となる。
草津はこの試合を最後に選手の約半数がクラブを去ることになる。前日の練習では努めて明るく振舞っていた選手たちも、試合後は溢れる涙を止めることはできなかった。「一緒にプレーした選手、フロント、サポーター、このチームに関わってくれた人への感謝の気持ちでいっぱいです」と堺。JFL時代から3年間プレーし、選手のまとめ役を任されてきた依田は「チーム作りに携わることができて幸せ。選手ができることはプレーだけではない。自分たちの行動一つで、環境も少しずつ改善されていく。自分はチームに残ることができなくなったが、残った選手たちはザスパをより良いチームにしていってほしい」と、次世代の選手へメッセージを残してスタジアムを後にした。
J2での2年目を終えた草津。このリーグが生易しい場所ではないことは、この2年間を通じて痛いほど分かった。上へと進むには弛まぬ日々の努力が必要となる。依田の言葉は選手だけではなく、草津を愛する全ての人に向けられているような気がする。無念にもチームを去る選手のためにも、残った選手、フロント、サポーターが一体となって、さらに素晴らしいチームを築こう。このクラブには無限の可能性が秘められている。この最終戦で、それを確信した。
以上
2006.12.02 Reported by 伊藤 寿学
J’s GOALニュース
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