今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第52節 山形 vs 水戸 レポート】2試合連続5得点!雨中で水戸の穴を巧妙に突いた山形が4連勝フィニッシュ(06.12.02)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
12月2日(土) 2006 J2リーグ戦 第52節
山形 5 - 1 水戸 (14:04/山形県/3,878人)
得点者:'3 レアンドロ(山形)、'14 佐々木勇人(山形)、'25 アンデルソン(水戸)、'37 宮沢克行(山形)、'61 木村誠(山形)、'78 秋葉勝(山形)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
----------

去年のような雪こそ降らなかったが、最終節のべにばなスポーツパーク・山形県総合運動公園陸上競技場に時折降る冷たい雨は、少し、また少しとピッチの水たまりを広げていた。最初のバウンドで伸び、次のバウンドで急停止するボールに、立ち上がりこそパスの距離が合わないことがあったが、勝手知ったるピッチ、すぐにボールをコントロールし始めた山形がペースを握る。

終わってみれば前節と同じ5得点のゴールラッシュ。その口火を切ったのは、これも前節と同じく佐々木の突破だった。右サイドで一度は水戸の2選手に行く手を塞がれたかに見えたが、ボールを奪いに来たタイミングをうまく使って抜け出すと、早めのクロスを入れる。ボールの行き先は前節と同じニアサイドに飛び込んだ根本、ではなく、ファーサイドのポール際でマークを外していたレアンドロだった。レアンドロはチーム史上最多得点の今季23点目。時間はまだキックオフから3分を回ったばかりだった。
ここからは、ほぼノープレッシャーの最終ラインとボランチの間でボールを回しながら、徐々にスペースの使い方を思い出していった山形がペースを握る。そして、追加点は前半14分。中央で根本が相手を引きつけて右へ展開。飛び込んだ佐々木が蹴ったボールは地を這うようにゴール左に吸い込まれた。佐々木は第4審判の制止を振り切るように一目散にベンチに飛び込んだ。「健二さんが試合前に、『決めたら俺のところに来い』って言ってたので」。今季で現役引退を決めている高橋健二とハグして、喜びを分け合った。

早くも2点を失った水戸は、ここで手を打つ。スタートの4−4−2から、センターバック吉本をボランチに上げ、攻撃時には3トップに移る3−5−2にシフトチェンジ。長いボールを蹴ってセカンドボールを拾う戦術が効き始め、前半22分には吉本が中央でキープし、左で河野が起点となり、さらにその外を回ってサイドを突いた椎原がコーナー付近からクロス。これは中で合わずにゴール前を通過したが、前方へのプレッシャーで確実に山形エンドでプレーする時間が多くなった水戸は、それと比例してFKの回数も増えていく。そして迎えた前半25分、右30度タッチライン際から吉本が蹴ったFKを、アンデルソンがニアサイドで合わせ、追撃の1点を返した。

試合の行方はまだわからない…緊迫度を増したそんな空気を振り払ったのは前半37分、山形のカウンター。佐々木の右サイドのクロスに山形の2トップが飛び込む。これを水戸GK本間が弾いたが、こぼれたボールを宮沢がコースを狙いしっかりと突き刺した。水戸は42分に桑原→塩沢と、より攻撃色を強める交代で後半の反転攻勢に備えた。

雨足が強まった後半をうまく始めたのは山形。2列目から飛び出した永井に左サイドから宮沢のクロスが飛び、佐々木のFKがポールをかすめる。そして後半11分、水戸は鈴木良和を金基洙に代え、ビハインドを取り返すべく前掛かりになる。そこに待っていたのは、またも山形のカウンターだった。レアンドロを起点に右サイドを崩した佐々木がクロスを差し込み、DFに当たり右サイドにこぼれたボールを上がっていた木村が押し込んだ。
3点差をつけられた水戸はアンデルソンから代わった岩舘、塩沢、西野の3トップにロングボールを蹴るが収まらず、中央やサイドで起点をつくろうにも素早いプレスで自由が利かない。そうした状況は、後半のシュート数「1」が如実に物語る。後半33分の秋葉のゴールがとどめとなり、山形は5試合連続無失点こそならなかったが、2試合で10得点、4連勝。J1昇格が最大の目的だったとは言え、そこに試合がある限り最高のパフォーマンスをめざす。プロチームとしてそれを成し遂げた山形を讃えたい。

この試合の後半28分、サポーターの大声援を受けて登場した高橋健二は、ダイレクトパスや、パスを受けると見せてのスルーなど、たちまちパスが回るリズムをつくってみせた。同じく今季限りで現役を引退する太田雅之とともに試合後のセレモニーに臨んだ高橋は、スタンドのサポーターに感謝の言葉を伝える。
「自分の生まれた故郷で、こうしてサッカーを職業にできて、こんなにたくさんの人に応援してもらって、本当に幸せ者だと思います」
旧JFL・J2併せて416試合出場という記録もさることながら、彼の偉大さは練習に取り組む意識、サッカーへの真摯な姿勢といった数字に表れない部分にこそ、その真価がある。それは10年後も20年後も、山形の貴重な財産として受け継がれなければならない。


以上

2006.12.02 Reported by 佐藤 円
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2026/02/09(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田Jリーグ百年構想リーグ 全ゴールまとめ【0206-0208】