●TOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2006 5位決定戦
2006年12月15日(金)19:20キックオフ/国立
オークランド vs 全北現代
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アジア代表対オセアニア代表というのは、昨年、今年の大会を通じて初めてのカード。フィジカルに自信を持つチーム同士の5位決定戦となった。ペナルティーエリア付近でのシュートやクロスを体を張って食い止めて、ロングボールをFWに当てるのが常套スタイルのオークランド・シティFC(以下オークランド)。そして、各選手の執拗なプレスで相手に余裕を与えない全北現代モータース(以下全北現代)。頑強さと走りという違いはあるものの、両チームが守備時においてどれほど持ち前のパワーを発揮できるかが、勝負の分かれ目となるだろう。
初戦のクラブ・アメリカ(以下アメリカ)戦では相手の軽やかなボール回しにかわされて、プレスが空回りとなる時間帯も多々あった全北現代だが、テクニックの面で一段落ちるオークランドを相手にすると、威勢良く奪い取れる回数が増えるのではと思われる。
そして攻撃に転じた時、MFボティのボールさばきなどで前線に正確なパスを通した後に、FWゼカルロがどれほどオークランド4バックに対し有効か。185cm88kgというガッチリした体躯は、高さとともにスピードも併せ持つ。オークランドのCBはジョナサン・ペリーが178cm82kg、グレッグ・アールマンが185cm83kg。身長・体重のデータ上では決してゼカルロにとって不利ではない。彼がどのようにオークランドDF陣を圧していき、あるいはかわしていくのか。
また、アメリカ戦では意欲的に左サイドを駆けたチェ・チョンスルの運動量もスパイスとなるだろう。高さのあるオークランドだが、走りに対しては後手に回る。特に両SBが下がり目の位置を取るので、両サイドからの攻勢が優位を得る近道になるだろう。
一方のオークランドは、前線、特にFWヤングにボールを託すことでゴールを狙う。ターゲットマンが一人ということで、全北現代のベテランDFチェ・ジンチョル、同じくDFの主将キム・ヒョンスなどにとっては負担は少ないかもしれない。オークランドとしては、願わくばもう一人のFWジョーダンやMF陣がよりサポートに近付き、厚みのある攻勢をゴール前で果たせればというところだ。横パスが少ないぶん、全北現代のプレスをかわすことはより難しくなる。ボール保持者が潰されないこと、そして、縦パスを確実に受け取れることが必須だ。
そしてこの試合は、今大会限りでの現役引退を明らかにしたオークランド・岩本輝雄の“ラストダンス”となる。初戦のアハリ・スポーティングクラブ戦では途中出場。久々の日本での公式戦のピッチに高揚していた。蹴ったCKのなかにはパワフルなものもあった。引退は実に惜しいが、全北現代との激しい攻防の末にオークランドがセットプレーを得て、岩本の左足からの強烈なキックでゴールネットを揺らすことを期待したいところだ。
この大会では、初戦を戦ったチームの監督からは「最初の試合で選手は緊張していた」という主旨のコメントがしばしば聞かれる。初戦では自分たちの特長を出せず、消化不良を感じた部分もあるだろうが、大会2試合目では、お互いの持つものをフルに出し合う試合運びを期待したい。両チームとも、体を激しく使ったフィジカル戦の末に、どのようなテクニックを発揮して得点に結び付けようとするか、楽しみにしたい。
以上
2006.12.14 Reported by 永井謙一郎(サッカー新聞エルゴラッソ編集部)
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