●熊本城築城400年祭 記念試合
2007年2月18日(日)13:00/熊本
ロッソ熊本 vs 磐田
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磐田に激震が走ったのが1月22日。今季名実ともに大黒柱になると期待されていた福西崇史がチームを去ったのだ。磐田の顔とも言えた服部年宏の移籍もすでに決まっていただけに、福西の移籍が磐田サポーターに与えたショックはあまりに大きかった。チームのほとんどが「優勝」を知らないメンバーとなった今季、いよいよ本当の意味での「新生・磐田」作りが始まったと言えるだろう。
その磐田は1月29日に始動。2月7日から恒例の鹿児島キャンプを行い、このプレシーズンマッチでキャンプを打ち上げる。キャンプ期間中の14日に行われた今年初の実戦・J2愛媛FCとの練習試合では、初戦とはいえ西紀寛、カレン ロバート、林 丈統のFW陣らがしっかり点をとり5−0の圧勝。
「まだ1試合で評価するのは早い。欠けているところはまだたくさんあります」としながらも、ポジショニングや新システムなど、このキャンプで重点を置いている戦術面でいろいろ試せたとあって、アジウソン監督は収穫も口にした。
今シーズン磐田が取り組んでいるのは3ボランチ。特に注目はその一端を担う新外国籍選手、マルキーニョス・パラナだろう。アジウソン監督が元指揮していたフィゲレンセから呼んだとあり、信頼は厚い。まだチームに来て日が浅いため、愛媛FC戦ではコミュニケーション不足が否めなかったが、それを解消しようという意識はどの選手も非常に高く、日々のトレーニングで連携を深めているところである。果たして3日間でどの程度深まるだろうか、注目したい。
また、磐田にとっては心強い男が次々と復帰し調子を上げている。まずは成岡翔だ。昨季背番号「10」を受け継いだ成岡だが、負傷明けの復帰戦でケガを再発させるという悪夢に見舞われ、結局シーズンを棒に振った。その悔しさが強い分、今季へかける思いもひとしおだ。「もっと試合をやって、実戦の中で確かめてみたいことがたくさんある」と、この試合でも多くのことをトライするはずだ。
そして、同じく昨年5月9日に行われた日本代表対ブルガリア戦で左膝前十字じん帯断裂の大ケガを負った村井慎二も、完全復活へ向け着々と状態を上げている。愛媛FC戦では後半45分間をプレーし、「痛みや怖さは全く無かった」と復帰への手応えを掴んでいる。左サイドを駆け上がる村井の姿が、久しぶりに見られそうである。
日本代表選出で川口能活、五輪代表選出でカレン ロバート、上田康太、松井謙弥が抜けているが、代わりにチャンスの巡ってくる選手をはじめ、スタメン獲得を目指す選手たちの猛アピールは楽しみだ。
アピールという意味では、対戦相手のJFLロッソ熊本も激しいアピール合戦が繰り広げられることだろう。トレーニングマッチを含めるとすでに6試合をこなしているロッソ熊本だが、まだ明確なメンバーを固定しておらず、じっくりと戦術を浸透させるというよりも実戦の中でチームを作っているという段階のようだ。
今季のロッソ熊本は、Jリーグ経験者を中心に積極補強を行った。中でも注目は昨季JFL得点ランキング2位の小林陽介、同4位北川佳男の獲得だ。攻撃力が格段と上がることは間違いないだろう。目標であるJリーグ入りの試金石としても、ポジション獲得のためにも、磐田は各選手にとって自ずと気合いの入る相手だろう。
「勝負だから勝ちたいに決まっている」(磐田・アジウソン監督)というのが本心だろうが、それ以上にどちらのチームにとっても今季を戦うためのチームの土台を作るべく課題を明らかにすることが、この試合最大のテーマに違いない。
以上
2007.02.17 Reported by 上岡真里江(ビットマイスター)
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