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【2007 戦力分析レポート:川崎F】的確補強で戦力の底上げに成功。ACLと日本代表戦の日程問題を克服し、目指すはタイトル奪取(07.02.22)

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【今季のみどころ】

昨季のJ1リーグ最多の84得点をたたき出した攻撃陣に対する最大限の評価がFWの補強ゼロという強化部の決定だとすると、55失点を喫し、強化ポイントになっていた守備陣の立て直しを補強によって実現。特に、さっそく日本代表合宿に招集された事でもわかるように、能力の高さには定評のあったGK川島永嗣の加入は、川崎Fの大きな力となるだろう。これらの要点を突いた的確な選手獲得によって全体的な戦力は確実にアップしている。

攻撃力を維持し、関塚監督が目標として掲げた「45〜43失点。1試合平均1.3点台に抑えたい」という守備を実現できたとすると、去年積み上げた67の勝点をさらに上積みする可能性は高くなる。そうすることで、国内3タイトルのうちの1つを狙うと宣言した今年の公約の達成にも近づくことができるだろう。

全体的な戦力は確実にアップしているが、そうした中で不安要素を挙げるとすれば、ACLへの参戦による疲労の蓄積、日本代表への招集によるコンビネーションの乱れ、など。ACLは初戦のアウェイのインドネシア、アレマ・マラン戦に始まり、移動の疲れも含めて楽な戦いにはならないだろう。また、先日行われたFC東京との練習試合は、日本代表に3選手が招集された中で行われたが、思うように攻撃の形を作れず。谷口博之が「チームの核ですから」と口にした中村憲剛の不在によって、改めてその存在感の大きさを示した形だ。

ケガのリスクとして、残念なことにキャンプでの練習試合初戦・札幌戦で新外国籍選手のフランシスマールが重傷を負い、治療のためにすでにブラジルへ帰国。攻守にある程度計算できていたマルコンに代えて獲得したスピードを備えた期待の外国人選手だっただけに、予定外の出来事なのは間違いない。

いくつかの不安材料はあるが、今季の川崎Fの純粋な戦力は向上している。あとはそれをチームとしてのパッケージにいかに収めるのかという事になる。関塚監督の手腕に期待したい。

【注目の新戦力】

●GK 1 川島永嗣
チーム第4の男として、フル代表へと招集され、改めてそのポテンシャルを証明したのが今季から新加入のGK川島永嗣である。昨季の川崎Fの失点の中には単純なミスによるものも含まれており、川島の移籍によってそうした失点が減る事が期待されている。失点によるダメージはやはり大きく、特にそれがミスに由来するものである場合モチベーションの低下につながることもあるだけに、チームの安定感を増す意味でもその活躍に注目したい。

そんな川島だが、特徴的なのがその広大な守備エリアである。練習では、ラインの裏に抜け出てくる相手FWへの積極果敢な飛び出しを見せており、これまでの川崎F所属GKにはない機動力を見せている。GKの守備範囲が広がることで、前からの守備の意識は高まり、よりコンパクトな形での守備が可能となる。中盤の能力の高いチームだけに、囲い込みの場面さえ作れば相手ボールを奪う機会は増えることだろう。
もちろん持ち前の鋭い反応と、正確なフィードは、チームの最後尾にありながら攻守の局面を瞬時に変える力を持つ。攻撃のオプションとしてもその存在感はチームに大きな影響を及ぼすことだろう。

【開幕時の布陣予想】

昨季のJ1で2位にまで上りつめた川崎Fは、去年とほぼ同一の布陣で今季に臨むことになりそうだが、そうした中で変更があるのは左WBとGK。当初左WBには新加入のフランシスマールが入る予定だったが、練習試合で負傷。まだ最終決定とは言えないが攻守の安定感や、その経験を考えれば新加入の村上和弘の起用が妥当か。ただしこのポジションには成長著しい西山貴永の存在もあり、開幕まで競争は続くはずだ。

GKは川島永嗣で確定。やはりそのフィールディングと存在感は、ずば抜けたものがある。増えてしまった失点を少しでも減らす事が期待される。

我那覇和樹、ジュニーニョの2トップはすでにサポーターにはおなじみのコンビだが、ここに割って入ろうと虎視眈々と狙いを定めているのが黒津勝と鄭大世である。昨季から安定して力を発揮してきた黒津は今季も計算できるが、2年目となる鄭もいいコンディションを維持している。そのパワーを見せつけて、得点を積み重ねていきたい。

ボランチコンビと最終ラインは当面は不動だと思われるが、疲労やコンディションによっては入れ替えの可能性も残っている。

Reported by 江藤高志

※布陣予想は2月28日時点のものです

2006年成績
リーグ戦J1 2位
ヤマザキナビスコカップベスト4
天皇杯5回戦敗退
移籍情報
川崎F 移籍情報
キャンプレポート
レポート
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