★各クラブ監督・選手の今年の目標は!? 「今年の“Will Be”教えてください!」
----------
【今季の見どころ】
今年のチーム構想について、監督から「チームに勢いをつけるものは若い選手の成長ではないかと思います」と、コメントをもらう。
ポイントはここだと思うが、説明も必要。
今季の京都の話題をさらったのは秋田豊と森岡隆三の加入、それは間違いないだろうし、それだけの根拠もある。「昨年、失点の多かった守備」(美濃部監督)への本腰を入れた補強は、秋田、森岡といった対人の強さ、豊富な経験、そして、リーダーシップと守備に必要な要素を揃えた選手の獲得で果たされた。児玉、角田の抜けた穴はサイドバックの脆弱さを残したが、三上卓哉、渡邊大剛、大久保裕樹、そして、森岡も構想に入れながら対応をしていくだろう。現有の手島和希、そこに秋田、森岡と高い能力を持つセンターを配置することで守備の計算は出来るようになった。
だが、「磐石」は「安定」を産みはするが「勢い」は与えない。長丁場を戦い抜くには堅い守備は不可欠、しかし、連勝を狙う時、必要になってくるのは、しっかりした「土台」の上に加えられるチームの「勢い」だと言いたいのだ。
冒頭のコメント、それは、タフなJ2を有利に戦うため美濃部監督の願意を含んだ構想だったのだ。
昨季の残留争いで戦い抜いた中山博貴、渡邊、加藤、大久保ら若手の成長。それが、「守備の安定」という土台の上に作られる京都の「強さ」になるということなのだ。こうした昨年から出場が続く若い選手達がどれだけ目立つプレーをしてくれるのか。「若い選手の活躍」、京都の今季を計るバロメーターはそこに注目したい。
そしてもう一つ、今季の京都の戦い方について……。
昨季の終盤からシステムは3−5−2が主流だが、「パスをつないで相手を崩すサッカー」を理想とする美濃部監督は、「システムありきで考えている訳じゃない」と断言する。
攻撃については、J1で14得点という数字を残したパウリーニョと、ポスト役のアンドレのコンビは今年もチームの得点源で、そのフィニッシャー2人にどうラストパスを供給するかが鍵になってくる。
先にシステムがあるのではなく状況に応じたポゼッション、崩しがどこまで出来るか、それがシーズンを通した京都の課題になる。
だが、「理想のサッカーをやらせてもらえるほど甘くないことも分かっている」(美濃部監督)と、J2にありがちな「守備を固めてカウンター」も視野に入れながらの戦いになりそうだ。
戦術、コンビネーションとキャンプで磨きをかけてきた京都だが、若い選手の成長、そして、美濃部監督のチーム作りからの挑戦と、戦いの中でしか答えが見えてこない部分が多い。どのチームも同じだろうが、今年の京都は特に「期待と不安」という言葉がぴたりとくる。
【注目の新戦力】
べたですが、外せないのです、秋田豊と森岡隆三。それほどJ1では守備がもろかったから。監督交代で1勝もできずに、J2の戦いは……と、チームには不安が残っていただけに、二人の補強によって、戦力というより「今年はやれるっ」という気持ちにさせてくれた部分は大きいだろう。
「チームに対して精神面のプラスの作用を狙って獲得したのではなく、あくまで戦力として必要だったから」と監督は念を押すが、チームへの影響は大きい。
「100%の力を出せる環境を作りたい」と秋田は語る。試合はもちろん、練習から京都の選手が全力で戦える環境を作ることによってチームへ貢献しようとしている。練習でも最も声を出す選手である二人のリーダーシップは、ゲームリーダーが明確にならない京都にとって大きなものであることは明白だ。そして森岡も「センターで使いたいが、サイドからボランチまでどこでもこなせるユーティリティプライヤー、正確なフィードも武器」(美濃部監督)と能力の高さに信頼を置く。
経験豊富な加入選手というと徳重隆明と倉貫一毅の二人も注目したい。前線からボールチェックに入る守備意識の高さと責任の高さを表し、コンビネーションが合ってくれば頼れる存在となりそうだ。ケガで出遅れる倉貫だが、自分のペースを持った存在感は若い選手の多いチームにどんな心理的な余裕を与えてくれるか楽しみ。
若い選手の成長に刺激を与えてくれる経験豊富な選手の存在感、今季の注目の一つだ。
【開幕時の布陣予想】
![]() |
縦のラインでは、FWの二人はほぼ決定、中盤の底では斉藤を中心に米田、石井の争いになりそうだ。守備ではセンターの秋田とコンビを組むのは手島かチアゴか。となるとポイントはワイド。ワイドで突出した顔となる選手あげると、まずは三上。昨季は定位置を確保出来なかったが、出場機会を得ると持ち前の攻撃力を発揮、ドリブルからシュートまで持ち込んで見せた、今年は攻撃力に磨きをかけレギュラー確保を目指す。同じく守備の右ワイドでは森岡を推す。実力、能力、メンタルともに文句のつけようのない選手。このワイドに大久保、そして、左右に配置できる渡邉、登尾といった若い選手がレギュラーを奪うくらいの成長があれば面白くなるだろうし、逆に実力差がでれば、ワイドのバックアップに不安を残すことになる。ワイド、センターと守備の底上げは急務になるだろう。
中盤は、右に目を向けると、成長が期待される中山、加藤が控え、星もレギュラー獲りをうかがう。左の渡邉、美尾もドリブルを得意としながらも、中にも自由にポジションを取る美尾と、守備の貢献も高い渡邊と、特徴は違う。そして、中払もいて、出場機会を得た選手の誰が早く結果を出して先発を勝ち取るか見ものだろう。
と書いてみたものの、「パスでつないで相手を崩す」サッカーを目指す京都。布陣をあれこれ言うよりも、中盤、守備からのポゼッションがどれだけできるか、そこに注目すべきだろう。
Reported by 武田賢宗
※布陣予想は2月28日時点のものです
| ||||||||
|
|

















