★各クラブ監督・選手の今年の目標は!? 「今年の“Will Be”教えてください!」
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【今季の見どころ】
昨季のJ2リーグ戦順位は6位。開幕前に「3位以内、J1昇格」を目標にしていたことを考えると、この結果は不本意なものと言うしかないだろう。しかし、選手育成に定評のある柳下正明監督が就任して3シーズン目、将来のJ1定着を目指した長期的な指導はしっかり実となり、持ち前の攻撃的サッカーを発揮して天皇杯では4強入り。チームはそのポテンシャルを力強く示した。
昨季はJ1昇格を目標にしてはいたものの、実際には選手育成と攻撃的サッカースタイルの確立を第一義とし、その延長線上に目標を置いていた印象がある。今季はそこから一歩先へと歩みを進め、J1昇格へのプライオリティをより高めたチーム作りに着手する。
攻撃的なサッカースタイルの確立に力を注いできた柳下前監督からバトンを受けるのは三浦俊也新監督。DFとMFが2枚のラインを敷いてゾーンディフェンスをする独自の守備システムを駆使し、04年シーズンに大宮をJ1昇格に導き、05年、06年シーズンには2年連続のJ1残留を果たした実績を持っている。
「組織立った守備の構築が今季のひとつのテーマ」と三上強化部長は言う。昨季はリーグで3番目に多い得点数(77得点)を挙げながらも、失点(67得点)の多さが響いて昇格争いに加わることができなかった。そうしたことを踏まえ、今季は特徴である攻撃力を武器とし、守備を強化することで攻守のバランスが整ったチーム作りを目指す構えである。同時にチームは将来のJ1定着をも視野に入れているため、独自の守備戦術で確かな実績を残してきた三浦監督は今季のコンセプトに見合った人選だと言えるだろう。
その新生・三浦札幌のキャンプでの注目点は4−4−2システムの導入だ。過去3シーズンを3−5−2で戦ってきたチームは新たなシステムにチャレンジしている。「3バックなのか4バックなのかは大きな問題ではない。システムの中でどういったプレーをするかが重要」とキャンプ開始前こそ三浦監督は具体的な方向性を濁していたが、キャンプが開始するとさっそく大宮などで使用してきたシステムをチームに注入している。この4−4−2が身につけば、その時の状況に応じてシステムを使い分ける柔軟性をも持つことができるはずだ。加えて今季は03年シーズン以来となる外国籍選手3人体制で挑むということもあり、より現実的な視野でJ1昇格を目指す札幌の新たな戦いぶりには是非とも注目したい。今のところ練習試合では6戦負けなしということで、滑り出しも上々だ。
【注目の新戦力】
●FW 10 ダヴィ
昨季の主軸からはフッキと加賀が抜けたものの、その他の顔ぶれはほぼ不動。そこへ今季はブラジル人3人を含む計7選手が加わる。「優秀なストライカーと堅守がJ2を勝ち抜くためのカギ」と三浦監督は分析しており、その意向をしっかり反映した戦力補強だと言えるだろう。ストライカーの部分にはブラジルからダヴィを獲得。183センチ、83キロという体格を武器に前線でターゲットになれるFWだ。スペースに飛び込む動きにもセンスがあり、キャンプ中のトレーニングマッチでは味方のスルーパスに反応してシュートを決めるなど、周囲の選手も日を重ねるごとにダヴィの特徴を感じつつある。個人の技量と周囲との連係を生かしてのゴール量産に期待がかかる。
●DF 15 ブルーノ・クアドロス
堅守の部分ではブルーノ・クアドロスの加入が大きい。C大阪でのプレー経験があり、05年にはJリーグ優秀選手に選ばれた実績のある長身DFだ。先を読んだカバーリングやインターセプトを持ち味とし、力強いリーダーシップでゴール前の砦になるだろう。
●GK 28 高木貴弘
そしてGK。昨季このポジションは林、佐藤らが激しく定位置を争った。そのポジションに昨季草津で全試合出場を果たした高木をさらに加えることでその争いは激しさを増し、レベルも高まるはず。堅守構築に向けた首脳陣の高い意欲がこの補強から見て取れるだろう。
【開幕時の布陣予想】
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まず最初に注目すべきは守備陣。昨季まで3バックを継続してきたためサイドバックのポジションが手薄な状況ではあったが、今オフのキャンプでは複数ポジションをこなせる西嶋、池内を主に左右サイドバックの位置でプレーさせている。両者とも対人プレーに強さを持っているため、守備の部分では計算が立ちそうだ。そしてGKには昨季草津でリーグ戦全試合出場を果たした高木を獲得し、ここも戦力アップが見込める。安定した守備網を構築できそうな気配だ。
システムが3−5−2から4−4−2に変われば、言うまでもなく中盤の人数は減る。西谷、砂川、芳賀といったリーグ屈指の攻撃力を持った選手が複数いること、カウエが加わったことなどを考えればポジション争いは熾烈を極めそうだ。FWは新加入のダヴィが絶対的な軸となる。もう一枚の枠を長身の中山、ポストプレーに上手さを持つ相川、ゴール前での冷静さが売りの石井が争う形となるだろう。
Reported by 斉藤宏則
※布陣予想は2月28日時点でのものです
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