★各クラブ監督・選手の今年の目標は!? 「今年の“Will Be”教えてください!」
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【今季の見どころ】
昨季11位に沈み守備の建て直しを迫られた今シーズン、最終ラインに斉藤俊秀とジャーンが加わり、また名良橋晃が11年ぶりに古巣復帰を果たすなど、14名の新戦力が湘南に備わった。
補強の充実は、試合ごとに変わるオーダーが物語っている。たとえば左サイドバックを例に挙げれば、昨シーズンは尾亦弘友希が出場停止の一試合を除き47試合ピッチに立った。そこに今季はドイツでのプレー経験を持つ鈴木伸貴が加わり、さらに先日行なわれたYSCCとのゲームでは、アルテ高崎から移籍のDF川股要佑も左サイドを託されている。同様のポジション争いは、最終ラインのみならずFWから中盤、GKまで、すべてにおいて当てはまる。昨季、31名の登録メンバー中30名を起用した菅野将晃監督をして、今シーズンも練習から全力で取り組む選手を抜擢する考えに変わりはない。無論、ベテランと若手の別もない。「甘えの許されないサッカーをする」という言葉どおり、熾烈な競争が切磋琢磨を喚起し、チーム力の向上に繋がっていることは確かだ。
シーズンを闘い抜くうえで鍵となるのは、ベテランから若手まで満遍なく揃ったチームがいかに融合するかだろう。その意味では、J2最年長の加藤望をはじめ、名良橋、斉藤、そしてキャプテンを担うジャーンといった経験豊かな選手たちはもちろん、副キャプテンに指名された坂本紘司と中里宏司の役割は大きい。坂本は2000年から「J2の」湘南を知る最古参、中里もユースから叩き上げの選手で、昨年は広島で武者修行を積んだ。ともにボランチを務め、また年齢的にもベテランと若手の中間に位置するふたりには、ピッチ内外を問わぬ躍動を大いに期待する。
2月に入り数を増したトレーニングマッチでは、ディフェンスの安定が見受けられる。相手のコンディションはともかく、失点の気配は少ない。危険なスペースをカバーしあう組織的な守備をベースに、緩急を含め連動性を高め、相手ゴールに襲い掛かる機会をさらに増やしていきたい。ここまでは順調にチーム作りの階段を上っている印象を受けるが、「まだまだ、ここからが大事」と浅野ヘッドコーチは引き締めた。シーズンは長い。昇格に向けては、備えているポテンシャルをどれだけ発揮しきれるかが肝となる。そのためにも、チーム力のボトムアップに繋がる競争の継続が今後も欠かせない。
【注目の新戦力】
●DF 35 名良橋晃
時の栖で行なわれた山形とのトレーニングマッチで、「35歳の新人」は実戦のピッチに立った。強風に豪雨、ときに霧に見舞われ視界が奪われるほどの悪天候だったが、名良橋晃は右サイドで上下動を繰り返し、攻守に奮闘した。前に張り出した相手GKのポジショニングを突き、シュートも狙う。これは惜しくも逸れたが、このゲームでシュートの少なかったチームに、持ち前のミドルで目指すべき場所を示した。右サイドバックとしての戦術的役割はもちろん、有り余るほどの経験が仲間にもたらす影響は計り知れない。
●DF 29 鈴木伸貴
右サイドに経験豊かなベテランが入れば、左には初めてJリーグのピッチを踏む選手が加わった。鈴木伸貴である。しかし、サッカー選手としての経験は侮れない。高校卒業後、ドイツに渡り、2部と3部リーグで4年間プレーした。球際の厳しさは、ドイツの屈強な選手たちとの闘いで培ったものだ。ときにゴール前まで自ら攻め入る豊富な運動量に加え、速いラストパスをはじめとするクロスのバリエーションにも富んでいる。FC東京とのトレーニングマッチでは、尾亦との同時起用も含めチームで唯一、フル出場を果たした。サイドハーフとサイドバックをこなすレフティに期待は高まる。
●MF 13 鈴木将太
鈴木将太のスピードも得難い。先日行なわれた大宮とのトレーニングマッチでは、左サイドから幾度もPAへ進入し敵を錯乱、ときに鋭い動き出しでDFの裏を盗り自らゴールに迫った。今季初の実戦ということもあり、本人は「まだまだ」と納得には程遠い様子だが、それでも緩急に一役買っていたことは間違いない。おなじくこの日初めてピッチに立った財津俊一郎とともに、楽しみな存在だ。
【開幕時の布陣予想】
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2トップの一角に挙げた永里源気は、トレーニングマッチで4試合連続を含めゴールを量産、フィーリングのよさが窺える。開幕で組むのは、動き出しに優れ、守備にも献身する原竜太が有力か。
2列目は右に攻撃の中心となるアジエル、左には大宮とのトレーニングマッチで復帰して以来、調子を上げてきている鈴木将太が入りそうだ。ちなみに鈴木将は菅野監督が大宮時代に重用した愛弟子である。攻撃はもとより守備力の成長に、指揮官は目尻を下げてもいる。
ボランチの争いも熾烈だが、坂本紘司と中里宏司という両副キャプテンがまずは中盤でバランスをとるだろう。ともに献身的なプレイヤーだけに、危険なスペースのケアに期待がかかる。無論、攻撃参加も然りだ。また試合を重ねるごとに調子を上げてきている中町公祐の起用も付記しておきたい。
斉藤俊秀とジャーンを中心に据える最終ラインは安定感を増した。攻守にポイントとなる両SBは左に尾亦弘友希、右には鈴木将とともに大宮戦で実戦復帰した財津俊一郎か。その試合では本人の納得のいかぬ出来も、現在は「80%」と開幕に合わせてきている。
最後に、GKは伊藤友彦と新加入の金永基が争っている。大卒ルーキーの開幕デビューなるか。
Reported by 隈元大吾
※布陣予想は2月28日時点のものです
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