★各クラブ監督・選手の今年の目標は!? 「今年の“Will Be”教えてください!」
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【今季のみどころ】
昨年、目標通り4位に躍進し、今年はいよいよ「勝負の年」となる長谷川エスパルス。今季は充実した補強にも成功し、昨年以上の成績を、そして終盤になってチャンスがあれば優勝を狙っていくというシーズンになる。また、サブテーマとして長谷川監督が掲げた「セントウ集団」という言葉には、熱く激しく戦う「戦闘集団」と、つねにトップグループに居続ける「先頭集団」という2つの意味がかけられている。
新体制発表記者会見では、昨年のように順位の目標は出なかったが、昨年を越える勝点60以上と、得点は1試合平均2点以上、失点は1点未満という数字は設定されている。仮に優勝できなかったとしても、トップ3の常連になれるだけの地力をつけることが、今年の最低限の目標ということになるだろう。
つまり「優勝」を公言していないとはいえ、目標はかなり高いところにある。そして、それを実現するだけの根拠や材料も十分にある。長谷川監督は、「個の力を伸ばす」ことも今年の重要なテーマとしており、そのためには「チーム内の競争の激化」が必要だと言う。その意味では、昨年に比べて各ポジションの競争がかなり激しくなっていることは間違いない。
たとえば懸案であった両サイドバックの選手層についても、児玉新(左SB)と戸田光洋(右SBにコンバート)を獲得し、ユースから佐野克彦(左SB)が加入。戸田と佐野の負傷は計算外だったが、岩下敬輔を右SBで試すなどして開幕に備えている。FWにも西澤明訓、原一樹、長沢駿といった特徴のある選手を加え、その中で2年目の矢島が成長し、アレシャンドレが本来の力を発揮してくれば、マルキーニョスの穴は自然に埋まってくるだろう。
そして、競争がいちばん厳しいのは、なんといってもMF陣だ。昨年までは、兵働昭弘、藤本淳吾、伊東輝悦、枝村匠馬の4人が(故障以外では)ずっとポジションを確保していたが、今年はそこにフェルナンジーニョが加わり、杉山浩太も好調を維持している。中盤の形を、これまでの台形からダイヤ型に変えたこともあって、開幕直前になるまで、誰が先発し、誰が外れるのかわからない状況になっている。
組織的にはかなり成熟しているチームだけに、昨年までのシステムをそのまま続けたとしても、安定した成績を残せるだろう。だが、長谷川監督は、あえてより高いところを目指し、中盤の形を変えてきた。それによってどんな進化が見られるのか、非常に楽しみなシーズンとなる。
【注目の新戦力】
●MF 17 フェルナンジーニョ
●MF 20 西澤明訓
●DF 2 児玉新
選手の入れ替わりに関しては、レギュラークラスで抜けたのがマルキーニョスだけなのに対し、充実した補強に成功しており、収支的には大きなプラスと言える。中でも大きいのは、G大阪からレンタルで獲得したフェルナンジーニョ。ドリブル突破、パスの両面でゴールに直結するプレーができ、自らもゴールを決めることができる彼の特徴を、組織サッカーの中にうまく取り入れることができれば、攻撃のバリエーションは大きく拡がるだろう。彼がチームにフィットしてくれば、チャンスメイクの面はかなり充実してくるはずだ。
となると、あとは決定力。その部分で期待したい新戦力が、C大阪から故郷の清水に戻った西澤明訓だ。彼は、長谷川監督が就任時からラブコールを送り続けてきた選手で、3年目にしてようやく移籍が実現。キャプテンの山西とは清水東高校の同級生で、顔なじみも多くチームに溶けこむのはまったく問題ない。サポーターの期待も非常に大きく、年齢的にも30歳とまだまだやれるはず。ぜひ、地元で持ち前の決定力を発揮してほしい。
もう1人は、G大阪からやってきた児玉新。山西と左サイドバックを定位置を争う存在だが、プレシーズンマッチ等を見るかぎり、戦術を理解するのも早く、一歩リードしている印象だ。左からのオーバーラップも昨年までより増やし、あらゆる方向から多彩な攻撃を仕掛けたい今年の清水。その中で、児玉も大きなカギを握る選手の1人となりそうだ。
【開幕時の布陣予想】
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メンバー争いが激化している中で、開幕戦のスタメンを予想すると図の通り。DFの青山は、五輪予選から戻ったばかりだが、ケガ等がなければ先発する可能性が高い。左SBに関しては、現状では新加入の児玉が、キャプテン山西を一歩リードしている。むずかしいのは中盤で、杉山が非常に良いプレーを見せているため、競争はかなりハイレベル。その中で枝村がケガで少し出遅れており、左MFを兵働でいくのか藤本でいくのかが微妙なところ。また、伊東も中盤の底ができるのでバリエーションは多く、長谷川監督もぎりぎりまで全体のバランスを見ながら考えていくようだ。
トップは、エースのチョ・ジェジンを軸に、誰を組み合わせるかという流れ。今年のシステムでは、FWがサイドに流れて起点になるという形も必要になるため、プレシーズンのゲームではスピードのある矢島が起用されることが多くなっている。このあたりは、フェルナンジーニョとの相性という部分も重要になってくるだろう。
Reported by 前島芳雄
※布陣予想は2月28日時点のものです
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