★各クラブ監督・選手の今年の目標は!? 「今年の“Will Be”教えてください!」
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【今季のみどころ】
今季からチームを率いることとなった、前ヘッドコーチの望月達也監督。ここまで見る限りでは、順調に自らの「色」へとチームを染めている。
まず目指す戦い方として「走るサッカー」という方向性を、就任当初から強くアピールしていた望月監督。そのためこのオフに選手たちには、厳しいトレーニングに耐えうるフィジカルコンディションの維持を強く求めた。選手たちもそれに応え、チーム始動時、指定された体脂肪率を超えていた選手は皆無であった。
そうして始まったキャンプでは、徹底的な走りこみを敢行。昨年は「ケガをしないこと」に重点が置かれたキャンプでのトレーニングだったが、今年は昨年のサテライトなどで望月監督とも気心の知れている谷フィジカルコーチによる「戦える体を作るためのトレーニング」に。しかし選手個々による摂生の効果か、大きなケガ人は全く発生することなく、ここまできわめて順調に、トレーニングを行うことが出来た。
その結果、練習試合を見る限りチームの戦いぶりは、現時点で今後に大いなる期待を抱かせるものとなっている。
望月監督の意図通りのサッカーを見せ、周囲の評価が急上昇するきっかけとなったのが、18日に行われた大分との練習試合だ。選手全員が高い運動量で大分にプレスをかけ続け、高い位置でボールを奪った瞬間に速攻へ。中島、萬代の2トップもサイドなど前線のスペースに流れる動きを惜しまず、ロペスら2列目以降の選手たちは容易にゴール前に顔を出す。そして先制点を挙げたのは、右SBの位置からゴール前にしっかり詰めていた菅井…という見事なムービングサッカーでJ1の大分を終始圧倒。現時点(2/21)での仕上がりは極めて上々である。
また、戦い方とは別の「望月流」として、選手の起用法も挙げられる。ここまでのトレーニングマッチを見る限り、メンバーは全くと言ってよいほど固定されていない。もちろん、今後の広島戦、HONDA FC戦では、開幕戦をにらんだメンバー構成も見えてくるのだろうが、ポジション争いに臨む選手たちのモチベーションを極力削がないような配慮を、望月監督はここまで見せている。また、外国籍選手に必ずポジションが与えられるということも、現時点では全く無い。実際、いまひとつ本調子ではない新加入FWのウィリアンを差し置いて、2トップの有力候補に名を連ねているのは、大分戦でも良い動きを見せていた萬代と中島だ。これは、早くもキャンプの序盤頃には、ブラジルトリオを中心とした開幕戦のスタメンが見えていた昨年とは大いに異なる様相である。
代行ではなく、開幕時から正式な監督としてシーズンを迎えるのは初めてである望月新監督。しかしチームは間違いなく、その「望月色」に染まり、そしてこれまでと良い意味で変貌しつつある。
去年のブラジルトリオに比べれば、補強時のインパクトは確かに小さい。しかし今季の仙台で注目するべきは、そうした選手個々ではなく、チームとしての変貌の姿。2007年、仙台はチーム全体で、J2を驚かせる可能性を持っている。
【注目の新戦力】
●GK 22 シュナイダー潤之介
●MF 23 田村 直也
●MF 5ジョニウソン
●FW 11ウィリアン
高桑を放出したGK陣に、今季鳥栖から加わったのがシュナイダー潤之介。昨年の正GK小針が左足首の負傷を患い開幕戦出場が難しくなったため、シュナイダーにかかる責任は俄然増している。
新人で注目なのが、中央大学から加入のMF田村。元々は中盤の底でボール奪取に勤しむファイタータイプの選手という認識だったが、このキャンプでは右のSBとしても試され、菅井や中田などこれまでの右SB勢と比べてもなかなかの高評価であると望月監督に言わしめた。聞くところによると現在、無回転FKの練習にも余念が無いということで、それもものになれば面白い。
新外国籍選手に目をやれば、現在最も評価の高いのが、ボランチのジョニウソン。驚異的な運動量はチーム全体の活性化を促し、前述の大分戦でもチームが連動した前線からの守備を支えていた。名実共に、今季の仙台の中心選手となることは間違いない。旧知の仲であるロペスとの縦の連携も楽しみだ。
最後に前線。ジョニウソンと共に日本にやってきたウィリアンには、中原、中島、萬代、大久保、鈴木と若き日本人アタッカー陣が揃う今季のチームにおいても、やはり柱としての存在感を求めたい。今はまだ、自信の調子も含め、チームに完全にフィットしたとはいえない状況だが、ここでウィリアンが化ければ、仙台は昇格にぐっと近づく。
【開幕時の布陣予想】
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しかし今季のポジション争いは本当に高いレベルで行われており、開幕戦でこの表から大幅にメンバーが変わっていても、何ら不思議なことではない。
例えばGK、小針こそケガで離脱したものの、プロ入り7年目でいまだリーグ戦出場のなかった萩原が、このキャンプでは見違える存在感でアピールしているということで、新加入のシュナイダーとて決してゴールマウスは安泰ではない。
DFラインでは右SBに注目か。菅井の他に、運動量では誰にも負けない中田や、新たにこのポジションで可能性を試されているルーキーの田村がおり、監督の嬉しい悲鳴が聞こえてきそうである。
中盤は前も後ろも激戦区。ここは大分戦ではダブルボランチのボックス型で戦ったが、当初は3ボランチに1トップ下の形で何試合か試している。こうした布陣変更も、メンバーの構成を左右しそうだ。
2トップは現時点では、中島と萬代のコンビが一歩リードしているが、こちらも他のポジション同様、開幕戦まで熾烈な争いが続くはず。
上記の表に、括弧付けで他の選手名を書かなかったのは、名前のない誰が入ってもおかしくないから。それくらい今季の仙台の選手は、競争の真っ只中にいる。
Reported by 佐々木 聡
※布陣予想は2月28日時点でのものです
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