5月6日(日) 2007 J1リーグ戦 第10節
鹿島 1 - 1 横浜FM (15:04/カシマ/13,344人)
得点者:'21 吉田孝行(横浜FM)、'52 中後雅喜(鹿島)
----------
「前半立ち上がりの入りは悪くなかった。失点してからがよくなかったけど、後半になってまたウチのペースになった。勝てる試合を引き分けてしまった」と話した中後雅喜の言葉が、この日の試合展開の全てを物語っていた。
連休最後を飾るJ1・第10節の鹿島アントラーズ対横浜F・マリノス戦。激しい雨の降りしきるカシマスタジアムだったが、1万3000人を超える熱狂的なサポーターが詰めかけ、熱戦の行方を見守った。
3日のFC東京戦に続いて連勝して上位浮上を狙う鹿島は、序盤から積極的なサッカーを展開。前線からのプレスという横浜FMらしさを出させず、主導権を握った。ところが、前半21分、たった1つのミスから1点を先行されてしまう。右サイドに出た山瀬功治からのクロスが鹿島DFに当たり、こぼれたボールを粘って吉田孝行が押し込んだのだ。4月29日の浦和レッズ戦、3日のF東京戦に続くビハインドは選手たちを追い詰めた。その直後から彼らはペースダウンし、前半が終わるまでいい形が作れなくなった。
それでも気持ちを切り替えた後半。鹿島は運動量の落ちた相手を尻目に圧倒的にボールを支配。一方的に攻め立てた。そして後半7分、中後が目の覚めるようなミドルシュートで同点弾をゲットする。勢いづいた鹿島は追加点を奪いに行った。が、ここでもう1点を挙げられないのが今季の鹿島である。指揮官はダニーロに代えて前節に決勝点を挙げた増田誓志、あるいはマルキーニョスに代えて佐々木竜太…と切れるカードを次々と切ったが、どうしてもゴールをこじ開けられない。
「(足踏みしてしまう理由?)今の僕らがそういうチームだから…。1試合1点平均では勝っていけない。点を取るためにもう少し工夫が必要だった」とフェイスガードを着用して奮闘する岩政大樹も悔しさをにじませた。
実際、鹿島にしてみれば、この試合はどうしても勝っておきたかった。第9節終了時点では11位だったが、5位・横浜FMと勝点差はわずか3。勝てば一気に上位へランクアップできる可能性も大きかった。今季開幕からの出遅れを帳消しにするためにも、ここで畳み掛ける必要があったのである。
横浜FM戦の重要性を十分理解する選手たちは最後まで懸命にゴールを狙った。負傷の新井場徹に代わってリーグ戦初スタメンに名を連ねた左サイドバック・石神直哉も中後の得点をお膳立てするなど、期待以上の働きを見せた。中後は存在感を増しているし、田代有三のコンディションも上がってきた。右サイドの若武者・内田篤人も何度も効果的な攻撃参加とチャンスメークを試みた。
にもかかわらず、どうしても「決め手」を欠いてしまう。こうなると、柳沢敦の長期離脱はやはり大きいといわざるを得ない。
外国人トリオの不振もチームを苦しめている。ファボンは4月20日に負った右内転筋肉離れを再発させ、さらに3週間の戦線離脱を余儀なくされてしまった。第4節・ヴィッセル神戸戦のFKによるスーパーゴールを思い返すにつけ、彼の不在も大きなダメージというしかない。
マルキーニョスが第3節・ジェフ千葉戦から得点を奪っていないのも深刻な問題だ。「今季頭から柳沢敦とコンビを組んできたが、その柳沢が離脱。今は田代がパートナーになったが、お互いの特徴を完全に理解したわけではない。結果として彼は引いた位置からのプレーが多くなり、ドリブル突破がうまくいっていない」とオズワルドオリヴェイラ監督は現状を説明していたが、期待のエースストライカーがリーグ戦2得点ではチームに勢いがつかないのも仕方ない。
そしてダニーロのパフォーマンスも依然として上がってこないのも心配される。「日本に慣れる作業が想像していた以上に時間を要している」と指揮官はかばったが、もう少し運動量が増えなければ厳しい。本山雅志もダニーロのカバーに忙殺され、前へ上がる回数が少なくなってしまうのだ。本人もフラストレーションを抱えているに違いない。
課題は山積だが、オズワルドオリヴェイラ監督は戦い方を変えるつもりなどない。ならば、岩政が言うように、選手自身が攻撃に工夫を凝らし、得点力アップの方策を模索するしかない。幸いにして中後の得点感覚は試合を重ねるごとに研ぎ澄まされ、野沢や増田らもゴールをもたらしそうな空気を感じさせる。横浜FM戦でも数多くのチャンスを作るなど、チームとしてもいい面はあるのだ。それらを前向きに捉えつつ、攻守両面の問題点をクリアしていくこと。鹿島が迷路を抜け出すには地道な努力を積み重ねていくしかない。とにかく早くホームでのリーグ戦初勝利を見せてもらいたいものだ。
一方の横浜FMはこの引き分けで連勝が3でストップしてしまった。中2日の強行日程も災いしたのか、3日の川崎フロンターレ戦で見せたような運動量豊富なサッカーは影を潜め、チーム全体が重かった。「今日は自分たちのやりたい前線からのプレスがほとんどできなかった」と先制点を挙げた吉田も不完全燃焼感を口にした。それでも勝点1を確保できるあたりが好調な彼ららしいところ。早野宏史監督も「この内容でドローなら不満足ではない。次へつながるゲームだった」とコメントしていた。彼らが追求するプレッシングサッカーの精度をより高めていくことで、上位集団へ食い込むことも可能だろう。この苦戦を今後への教訓にしたいところだ。
以上
2007.05.06 Reported by 元川悦子
----------
■注目プレイヤー: 中後 雅喜選手(鹿島)
(選手名をクリック&投票して、JOMOオールスターサッカーに選出しよう!)
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第10節 鹿島 vs 横浜FM レポート】鹿島いまだ今季ホームでリーグ戦勝利なし。内容では横浜FMを上回るも、悔しいドロー(07.05.06)
- 開幕招待
- 国立招待
- J.LEAGUE ALL-STAR DAZN CUP
- 熱き一枚を手に入れろ
- ベイブレードコラボ
- 明治安田のJ活
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ フライデーナイトJリーグ
- 2025 移籍情報
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- NEXT GENERATION MATCH 2026
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE
















