5月6日(日) 2007 J2リーグ戦 第14節
湘南 3 - 2 草津 (16:03/平塚/3,375人)
得点者:'11 石原直樹(湘南)、'41 氏原良二(草津)、'49 アジエル(湘南)、'55 高田保則(草津)、'82 斉藤俊秀(湘南)
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「去年の草津戦を思い出しましたよ」
試合後、あるチーム関係者はそう言って苦笑いした。たしかに昨年4月の第10節、湘南は草津を平塚に迎え、奪い奪われる熱戦を演じ、「4−3」でシーソーゲームを制している。このカードの宿命なのか、昨日の試合もまた、およそ1年前をなぞるかのように取っては取り返される展開となったのだった。おまけに警告もかさばった。おなじく1年前も両チームあわせて6枚のカードが飛び交っているが、今節はそれを上回る計8枚のイエローカードとひとりの退場者を記録、くわえて監督も退席に追いやられるという波乱に見舞われた。雨が降りしきるなか、不安定な空よりも荒れた試合を最終的にモノにしたのはホームの湘南だった。
「立ち上がりから積極的にいこう」という指揮官の思惑どおり、連敗を止めたい湘南はアジエルを中心に原竜太や加藤望、石原直樹らが絡んで攻め立てる。開始1分に満たずして放ったファーストシュートが勝利への渇望を示していた。相手を囲い込み、身を挺して阻む守備も健在で、押し込まれても跳ね返し攻撃へと転じる。
思いがかたちとなって表れるのは11分のことだ。原を起点に、左サイドバックに初めて起用された冨山達行を経由し、坂本紘司が左サイドを深くえぐった。攻め上がったボランチのマイナスのラストパスに反応したのは、第1クールの同じ対戦(6節 /jsgoal_archive/result/20070200030220070331_detail.html )で封じられた石原である。低く下がった守備ラインのまえに躍り出るや、先制弾を突き刺した。
ホームチームが優位に立ったのち、ゲームは次第に一進一退の攻防へと色を変えていく。濡れたピッチゆえだろう、ミスも手伝い、中盤の奪い合いは激化した。
互いにフィニッシュが遠ざかるなか、草津は高田保則と後藤涼、すなわちトップと左サイドのポジションチェンジが盛んになる。「前回もそうだったが、湘南はDFのあいだが弱い。今日もボケていたので、突きどころだと思っていた」と、のちに草津・鳥居塚伸人は語ったが、一方で、「今日はミスが多く、ボールも入らなかったので突けなかった」とも振り返っている。そんなアウェイチームにチャンスが訪れたのは41分、湘南時代の盟友・坂本にお返しといわんばかりに、高田が後藤との連携から左サイドを切り裂き、クロスを上げる。ニアに走りこんだのは前節、2ゴールを挙げた氏原良二だ。「高いボールをファーに上げられたら触れないという考えが一瞬よぎった」と悔やんだ冨山のマークを振り切り、1チャンスをヘディングで仕留めたのだった。
振り出しに戻った後半、アジエルが早々にPKを沈め湘南が突き放してから、ピッチ上の雲行きは怪しくなっていく。植木繁晴監督がレフェリーに対する異議によって退席となった直後、草津の眠れるストライカーが牙を剥いた。高田が敵のマークの受け渡しのミスを逃さず左サイドからドリブルで侵入、狙いを定め、今季初ゴールとなる同点弾を見舞ったのである。
湘南はここ2試合、失点後に課題を抱えていた。連敗の遠因でもある。しかし、「勝ちたいという気持ちを皆んなで強く意識して臨んだので、同点になってもネガティブにならなかった」と試合後、最終ラインでチームを鼓舞する斉藤俊秀が語ったように、この日は追いつかれてもうなだれない。藤井大輔が2枚目のカードで退場となり、草津の苛立ちが募るなか、ゴールシーンは訪れた。82分、セットプレーのこぼれから途中出場の永里源気、坂本と繋ぎ、攻め残っていた斉藤が決勝弾を沈めたのだった。
僅差に屈した草津は次節(5/13)、ホームで仙台を迎え撃つ。リーチのかかっていたチカと田中がそれぞれカードを食らい、唯一警告のなかった藤井も退場したため、仙台戦は最終ラインの3枚が抜ける非常事態となる。指揮官不在のなか厳しいと言わざるを得ない状況だが、だからこそ鳥居塚も触れた「チームでカバーする」というピッチ上の姿勢を体現したい。高田、氏原という両雄のゴールもまた、つぎへ期待を抱かせる。
一方、勝利した湘南は、連敗ストップに安堵の表情こそ浮かべたものの、選手たちはそれぞれに反省を口にした。菅野将晃監督も、「まだ甘さが見える部分があった」と、改善を期す。だが荒れた展開にも冷静さを失わず、ゴールを見据え続け、追いつかれてもなお振り切った粘り勝ちの意味は大きい。窮地にも踏みとどまりながら、ひとつずつクリアし、つぎへと歩を進めていく。出直した直後の大切な一戦、「つぎ」は1週間を空けて愛媛へ飛ぶ。
以上
2007.05.07 Reported by 隈元大吾
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第14節 湘南 vs 草津 レポート】荒れ模様の展開のなか、湘南が接戦を制し連敗ストップ。第2クール初戦を白星で飾る。草津は18回目となる連勝挑戦も実らず(07.05.07)
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