5月9日(水) 2007 ヤマザキナビスコカップ
大宮 1 - 2 清水 (19:04/駒場/4,448人)
得点者:'71 エニウトン(大宮)、'81 太田圭輔(清水)、'89 西澤明訓(清水)
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共に勝ち点3を取りにいった試合だった。大宮は若手のテストなど行わず、リーグ戦で出番の少ない江角浩司も奥野誠一郎も一定レベルの力を見せる選手。腰痛の小林大悟も先発起用し、計算できるメンツで試合に入った。一方の清水ははっきりとした若手主。リーグ、カップ戦含め今季初先発が山本海人、山本真希、原一樹の3人。これまで出番がほとんどどなかった平岡康弘や、岩下敬輔、高木純平も先発のチャンスを得た。
一見すると、リーグ戦を考慮したメンバー。だが長谷川監督の意図はそれではなく「フレッシュなメンバーのほうが疲労しているメンバーより良いと思った」とのこと。その要因としては、単純にパフォーマンスも疲労しているリーグ戦の主力よりも良いだろうということと、悔しさをピッチで表現してくれるだろうという2点あったというが、長谷川監督の狙いがはまった試合だった。大宮は、内容こそ悪くないものの勝ちきれない。内容に対する手ごたえを、結果で深めたい時期に入っているが、自らの手で勝利を手放した印象がある。
序盤から、快調に飛ばす大宮は試合を支配することに成功。オフサイドにこそなったが中盤から、小林大悟のスルーパスにエニウトンが抜け出しシュートまで持っていくなど、攻撃も形になっていた。
だが、大宮の反省点の一つ目は1点目が遅すぎることだろう。支配していたにも関わらず1点目は2人の交代を終えた後半26分のこと。その交代選手小林慶行から得点は生まれたものの、その前に点が欲しい。形としては美しく、右サイドで小林慶行がキープ、西村卓郎のクロスからニアサイドであわせたもの。エニウトンの来日初ゴールに会場は沸いた。
そして、なんといっても二つ目の反省点は2点目が取れないこと。リーグ戦で初めて中盤の組み立て方を変えた広島戦で敗れて以来2引き分けで来てはいるが、3試合とも2点目が取れていない。これは敗因の一つでもあるはずだ。コンディション不良をおして、55分限定で出場した小林大悟は「結局1点を取ったあと2点目を取りに行けていない。ボールも回るし気持ちよくサッカーをしてはいるが、点を取りには行っていない」と振り返った。
攻めにいけない間に81分まずは同点弾を浴びる。わずか10分のむなしいリードだった。途中交代で入った岡崎慎司と太田圭輔が共に得点に絡む。太田はゴール前で「完全にフリーになっていた」と、試合後会見でロバート監督が激怒するほどの状態で難なくその左足でネットを揺らした。
そして89分には、守備の連携ミスからCKを献上。西澤に押し込まれ、2−1とされ試合終了。フレッシュな中に混じったベテランが「一生懸走ったからのゴール」と言う、執念が見せたゴールだった。ロバート監督はこの失点に関しても、「GKの仕事」と怒りの表情を見せた。
3点目の反省点を挙げるとすれば、守りきれないこと。「もともと守備のチームだから1点取ったあとも守りに入る。だけどそんな中で失点すると今度は浮き足立つ」と小林大は前述のコメントに続けた。2点目を取れなかったからの敗戦なのか、0点に抑えられなかったことが敗因なのか。鶏と卵の関係のようでもあるが、この日はロバート監督の怒りを買ったのは守備陣だった。だが、そうとばかりは言えないだろう。攻撃陣には他にもチャンスはあったわけだし、守備陣が防いだシーンもあったのだから。
「いつも同じ形でやられるということは何か問題がある」と話したのは吉原宏太。
それを探す作業が急務かもしれない。
以上
2007.05.10 Reported by 了戒美子
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