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【J1:第11節 横浜FM vs 名古屋 レポート】4バックが功を奏した名古屋が連敗ストップ。プレッシングを封じられた横浜FMは試練の敗戦(07.05.12)

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5月12日(土) 2007 J1リーグ戦 第11節
横浜FM 0 - 2 名古屋 (14:05/日産ス/19,074人)
得点者:'11 杉本恵太(名古屋)、'75 片山奨典(名古屋)

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スターティングメンバー表を見る限り、DF3枚の[3−5−2]。しかし、試合が始まってみると、MFの阿部翔平が左サイドバックを務める[4−4−2]で臨んできた名古屋。このシステムチェンジが見事に功を奏した。
「本来なら4バックというと、攻撃的なイメージが強いんですが、サイドのスペースがしっか埋められてディフェンスがやりやすかった。最近の試合はサイドバックのところから失点していたし、きょうは少ない距離を走ってボールを奪うことができた」
左サイドハーフの本田圭佑が試合後に明かしたように、フェルフォーセン監督の采配がズバリ当たった名古屋が快勝、連敗をストップした。一方の横浜FMは3連勝の後の1引き分けに続くこの試合、1ヵ月ぶり(4月14日・磐田戦以来)の敗戦を喫した。

水曜日のヤマザキナビスコカップ。それまでのスターティングメンバー5人を休養させた横浜FMだったが、この日は得意とする前からのプレスが機能しない。さらには、ダイレクトパスによる崩しの面においても、お株を奪われた格好だ。右サイドの田中隼磨、吉田孝行は、名古屋の左サイドバック阿部の果敢な攻め上がり、左サイドハーフ本田のプレスのために攻撃のリズムがつくれない。開始1分。その本田が体をぶつけて吉田から奪うと、右サイドに素早く展開。6分にはFW杉本恵太がドリブルから横浜FM陣内に切れ込んで、タックルから押し戻されるが、それを拾った藤田俊哉がダイレクトに右へさばいて、ゴール前に入り込んだFWヨンセンへのクロスに結びつける。その1分後には、攻め上がった阿部が切れ込んで杉本にクサビを当ててきた。

そして、早い時間帯の先制点が名古屋に生まれる。11分、右サイドでヨンセン、金正友がヘディングでつなぐと、ゴール前の杉本にボールがこぼれた。杉本は中澤佑二のマークをかわして、しぶとくシュートをゴール左スミに叩き込んだ。

横浜FMは攻撃のリーダーである山瀬功治がボールになかなか絡めない。16分、左サイドの小宮山尊信から戻されたパスを受けると、河合竜二とのワンツーで縦の突破を図るが、カットされてしまう。23分はその河合からのクロスをゴール右で吉田がヘッドで折り返す。さらに坂田大輔もヘッドでつないで落としたところに大島秀夫。左ポスト近くに走りこんだが、名古屋のDFにクリアされた。32分の右コーナーキックでは、逆サイドにこぼれて受けた中澤がクロス気味にシュートを打ったがラインを超えてしまった。横浜FMは“らしくない”ディフェンスの連係ミスから、ゴール前で杉本に奪われそうなシーンも目に付いた。

1点リードで折り返した後半の名古屋。やはりスピードのある杉本の飛び出しから、惜しいシュートを何本も浴びせてくる。後半3分、左から打った杉本のシュートは辛うじてコーナーキックに逃れられた。

横浜FMに決定的なシーンが訪れたのは、後半6分のこと。河合のパスに飛び出した吉田が倒されてPKを獲得する。キッカーは山瀬功。だが、間合いは蹴る前から完全にGK楢崎正剛のものだった。思い切って左に飛んで山瀬功のシュートをストップした。「2年前にも、このスタジアムでPKのシーンがあったので」と楢崎が振り返ったのは2005年9月3日の試合。1−0とリードしながら、終了間際に献上したPKのことだった。このときは決められたが、山瀬功のキックの特長がしっかり頭に入っていたのだろう。
命拾いをした名古屋。追加点を狙うため、奪っては早く前線の杉本、ヨンセンにボールを運ぶ。だが、21分にカウンターからスピードに乗って飛び出した杉本が相手DFと交錯しながらシュートを放つも、このプレーで負傷。代わりには、杉本と同じくドリブル突破とスピードを武器とする2年目の片山奨典が入る。そして30分、カウンターから見事に追加点を奪って結果を出す。「阿部君がすごくいいボールを出してくれました。僕自身にも大きい1点でしたし、連敗を止められて良かったです」

かたや、連勝中のいい流れを止めてしまった横浜FMは、最後までゴールを奪えずに、これまた1ヵ月ぶりのスコアレスゲームとなってしまった。連戦による疲れという言い訳は成り立たない。「自分たちから仕掛ける姿勢が見られなかったし、勇気も足りなかった」と早野監督は怒りにも似た思いを吐露した。引き分けに終わった鹿島戦に続いて、自らの長所を消してくる相手のサッカーに成す術もなかったのか。「僕らが上のレベルを目指すからには、ちょっと相手に研究されたくらいで負けていてはしょうがない」山瀬功も厳しい表情で試合を振り返った。横浜FMの攻撃サッカーは、早くも第2段階を目指すべきところにきている。1週間のインターバルは、そのための貴重な時間となるだろう。


以上

2007.05.12 Reported by 近藤泰秀(インサイド)
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