5月23日（水）ヤマザキナビスコカップ 柏 vs 横浜FM（19:00KICK OFF/柏）
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予選リーグの最終節となる今節。Ｂグループで首位につける横浜Fマリノス（勝点8／2勝2分1敗）を、４位の柏レイソル（勝点5／1勝2分2敗）が、ホームであり聖地である日立台に迎える。中２〜３日での連戦というスケジュールから、ようやく１週間の準備を持って臨めた前節のリーグ戦を終えて、再び中2〜3日でナビスコカップ平日ナイターがACLと平行して開催されるＪ１。

前節（vs横浜Fマリノス@三ツ沢）で0-3の完敗を、リーグ戦の前節（第12節vsガンバ@万博）でも1-2と悔しい敗戦を喫しただけに、何よりも勝利に餓えているのが柏。これまでのナビスコカップとリーグ戦、とりわけホームでの戦いにおいては、今季不敗という記録があるだけに「ホームの試合で、日立台パワーでリベンジしたい」と気合も十分。
ナビスコカップ決勝トーナメント進出を狙うには、大量得点で勝利し（なおかつ清水が大宮に勝利し、柏が清水の得失点差を上回り）Ｂグループ首位になる必要がある。とにかく「（J1で）1戦1戦を勝ちきっていかないと（MF鈴木達也）」と厳しくハードなメニューと評判の石崎監督の練習は変わることなく続いていた。

今節はDF小林亮が出場停止。土曜日のvsガンバで、日本代表候補メンバーにも初選出された今季のDFの2本柱の1本である、クラブ生え抜きのDF近藤が右足首の捻挫で約3週間の離脱。しかも今週末のリーグ戦vs神戸では、もう１本の柱であるDF古賀が出場停止・・・・と、次から次へとピンチに襲われる柏に指揮官：石崎監督が試した月曜日の練習は、3バック。順天堂大で学生選抜のレギュラーであった特別指定選手のDF村上が最終ラインで試されていた。「ワシのサッカーで3-5-2は、攻撃的じゃよ」と以前話していた石崎監督が、恐らくここ数試合と同じく4-4-2で縦への意識を強めて向かってくる横浜Fマリノスに、どんな「挑戦」をしていくのかにも注目が集まる。

「あくまでうちは挑戦者」と、若手の起用チャンスをナビスコカップにて積極的に行ってきた石崎監督。その起用された、ナビスコカップで「挑戦」したメンバーが、実際昨季のＪ２での戦いでも散々苦しんだ様にケガ人が多出してしまったリーグ戦のピンチの時期に、スタメンに名を連らね、勝利を手にする経験を積むことが出来た。「挑戦」をチャンスにし、チームのピンチをチャンスで免れてこれたことが、J1リーグ戦4位という好成績に位置する勝因か。サテライトで結果を残し、ベンチを温めてきているFW大久保も「そろそろ出場したい」とチャンス獲得に意欲満々。

しかし「J1トップチームであるガンバ（FW李忠成）」に前節、してやられた柏は「中盤ではシンプルを心掛けて、人の連動を大切に、サイドに裏を狙っていきたい（鈴木達也）」とチーム内でのボール運びのイメージの共有、そしてリズムの作り方、今後ますます研究されてくるFWフランサと周りの選手の新たな連携を課題にして臨む１戦であろう。

対する横浜Fマリノスに、ケアする選手として柏から多く名があがったのは、やはりMF山瀬功治。彼の2列目からの飛び出しは脅威であるし、日本代表候補入りを果たしたDF小宮山や、若手選手の成長も見られる。アグレッシブにプレスをかけたオフェンシブサッカーがはまった時には、大量得点での連勝を記録してきたが、ここ３試合は勝利なしとリーグ戦での調子の浮き沈みが激しい感はある。そんな中、ナビスコカップBグループでは首位をキープし、決勝トーナメントにリーチをかける。「中盤やサイドの選手が相手のラインの裏に出て、縦に抜けていく（早野監督）」形を作り、狙う飛び出しにフィニッシュが決まればマリノスの勢いはとまらない怖さがある。

共にリーグ前節での敗戦に、自らのチームを冷静に反省し切り替えて挑むナビスコカップ予選リーグの最終戦。立ち上がりの集中に加え、いかに先にペースを掴めるか。連戦の疲れは、どこのチームも同条件。数々のピンチをチャンスに変え、「勝ち」にどれだけ貪欲にこだわれるかが勝負のカギになりそうだ。続く決勝トーナメント、そしてリーグ戦にと明るい光を差し込む勝利を掴むのは、ホームアドバンテージの柏か？乗り込む横浜Fマリノスか？

明日はハーフタイム以降の観戦は半額になる（同僚誘って観戦しナイト！）。仕事を終わらせたら、日立台に直行しよう！

以上

2007.5.22 Reported by 脇本カオル
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■注目プレイヤー： 大久保　哲哉選手（柏）
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