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【J2:第18節 C大阪 vs 湘南 レポート】違いは「チームの意思統一」、攻守にまとまりを見せた湘南が快勝、C大阪は痛恨のホーム3連敗(07.05.27)

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5月27日(日) 2007 J2リーグ戦 第18節
C大阪 1 - 4 湘南 (16:03/長居2/4,693人)
得点者:'24 原竜太(湘南)、'34 加藤望(湘南)、'59 アジエル(湘南)、'71 森島康仁(C大阪)、'76 坂本紘司(湘南)

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 C大阪のレヴィー・クルピ監督は、試合後の記者会見の冒頭で「結果は予想外だった」と述べたが、この日の結果は偶然ではなかっただろう。監督自身が同じ会見の中で「チームとしてまだひとつの形を決めるに至っていない。他のチームはキャンプから時間をかけてチームを作ってきていると感じる」ともらしたように、両者の差は歴然としていた。チームとしての約束事が徹底され、訓練を続けてきたチームと、それに着手し始めたばかりチーム。1-4というスコアにそれはくっきりと表れた。

 ホームのC大阪は、出場停止の解けたゼ・カルロスが左サイドバックに入った以外、前節同様の布陣。1トップの小松塁を起点にして、古橋達弥と柿谷曜一朗の2シャドーがどれだけこぼれ球を拾えるか、また相手バックラインの裏をつけるかというのがポイントになると思われた。前半2分、そのとおりの展開でC大阪がチャンスを作る。小松が競ったボールに古橋が飛び込んだ。が、相手GKと交錯しピッチに崩れ落ちたまま動けなくなった。脳震盪でしばらく意識を失っていたことから(その後意識は回復、検査の結果異常なしと診断)、プレー続行不可能と判断され代わって濱田武が同じポジションに入った。

 ゲームキャプテンであり、攻撃の中心として常に安定したプレーを見せていた古橋の退場は、再建途上の若いチームにとって大きなダメージになった。クルピ監督が「選手の精神的な部分に影響した」と言い、「それまではいいリズムだった。あのままいなくなるとは思わず、バタバタしてしまったのはある」と、柳沢将之が振り返ったように、リーダーを失ったチームは、迷走の度合いを深めた。ボールを持ってもいつ仕掛けるのか、どう攻めるのかという意図が見えず、簡単にボールを失った。1トップの小松が抑えられ、中盤の選手も相手の寄せの速さに自由にプレーできないとなると、攻めようがなかった。

 アクシデントに動揺するC大阪に対して、湘南は落ち着き払っていた。センターバックの斎藤俊秀が負傷欠場するなど、決して万全といえる状態ではなかったが、「みんなが同じ方向性の中でやれた」と、左サイドハーフの加藤望が振り返ったように、それぞれが役割をまっとうすることで、自然に流れは湘南に傾いた。24分、加藤のFKを原竜太がバックヘッドでゴールに押し込み難なく先制。さらに34分には、加藤のミドルシュートで間髪いれずに追加点を奪った。C大阪の混迷ぶりを考えると、前半の2点でほぼ勝敗は決したといえた。

 後半、C大阪は丹羽竜平を左サイドバックに投入、ゼ・カルロスのポジションをひとつあげてアレーとのダブルボランチに。さらに前線に森島康仁を送って、ターゲットを増やして反撃を試みた。何度かセットプレーのチャンスをつくったが、59分にはそのコーナーキックのクリアボールからカウンター攻撃を仕掛けられて、手痛い3失点目。その後、森島康仁が自身のプロ初ゴールを決めて一矢報いたが、サポーターを沸かせたのはそのときだけ。76分にはまたしてもカウンターからゴールを奪われ、屈辱の大敗になった。

「セレッソのポジションあるいはポゼッションに対してよく辛抱して粘り強く全員が守れた」と、湘南の菅野将晃監督は勝因を分析した。1得点1アシストと試合を決める活躍をした加藤は、「みんなが役割を果たしているから、前の選手も点を取る役割を果たせていると思う。チームとして機能している」と胸を張った。どんな状況でも、自分たちのすべきことを見失わない強さが湘南にはあった。裏を返せば、それがC大阪にはなかった。クルピ監督の「スタッフが変わって、大きな改革をしようと思うときには、時間も必要になってくる」という言葉は本音だろう。監督交代が発表されてからの成績が1勝3敗に終わったところで、C大阪は2週間のインターバルを迎える(次節は試合なし)。29日からの淡路島キャンプで本格的なチーム再構築に着手し、残り試合に望みをつなぐ。

以上

2007.05.28 Reported by 横井素子
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