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【J2:第19節 仙台 vs 湘南 プレビュー】開幕戦からそれぞれ成長した両チームが上位の座を賭けて再び激突。類似点の多い同士の対決、今度はどちらに転ぶ?(07.06.01)

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6月2日(土)J2 第19節 仙台 vs 湘南(16:00KICK OFF/ユアスタ)
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 3月3日の開幕戦から、ほぼ3ヶ月が経った。
 あの時の試合は1−2でアウェイの仙台に軍配が上がったが、開幕戦を経て長いシーズンに突入した仙台と湘南、ここまでは共に、おおむね満足のシーズンとなっている。仙台2位、湘南5位という結果もさることながら、好調時に見せるピッチ全員が連動したスペクタクルな攻撃など、むしろ試合内容面の充実が、見るものの「満足度」を高めている要因だろう。
 そんな両チームが、今度は場所を仙台に移して2度目の戦いを迎える。勝点差はわずか2、結果によっては順位の変動もある上位同士の直接対決として。

 さて、仙台の望月監督は、2005年まで湘南に在籍し、今回対戦する湘南・菅野監督とも同時期に湘南で仕事を共にしている。「カンちゃん(菅野監督)と俺はサッカー観が違うよ」と望月監督は笑うが、であれば今季、両チームがピッチ上に描くサッカーに類似点が多数見られるのは、何かの偶然なのだろうか。
 前からプレスをかけ、それを支えるために高い位置のDFラインを志向。攻撃に転じれば中盤より前の選手がポジションチェンジを繰り返し、そこにライン裏を伺うトップの動きもからめて、極めてポゼッションと流動性の高い攻撃を組み立てる。守備的で手堅い戦い方が広く採用されているJ2の中において、この両チームは異彩を放っている。
 こうしたサッカーを意図する同士が正面から向き合えば、共に高いDFラインに挟まれた中盤は圧縮され、行き場をなくしたエネルギーが対流するかのように目まぐるしく攻守や戦況、ポジションが変化する中盤の局地戦が見られることだろう。両チーム共に中盤にはテクニカルな選手を揃えているために、見ごたえは高い。

 そしてその戦況に影響を与えそうなのが、両最終ライン付近での駆け引きである。
 31日の仙台の練習では、2トップに対してコーチ陣から「(裏へ)抜けろ、抜けろ!」という指示が出続けた。ボールが来る来ないは出し手の判断に任せ、ともかく裏を目がけて走り続けるその狙いは、DFラインを揺さぶり、ひいては押し下げさせることに他ならない。それが叶えば、今度は中盤がより機能しだすわけで、彼らの走りぶりは、そのままチームがペースを手繰り寄せられるか否かに響いてくる。そしてここ最近の試合を見る限り、湘南も同じようなことを考えているはずである。

 U22日本代表のマレーシア戦メンバーに残ったため萬代が欠場する仙台は、萬代に代わりおそらく関口と、前回の対決で自ら得たPKを決めて決勝点を奪った中島の2トップ。一方で湘南は、裏に抜け出すセンスとスピードを共に兼ね備えた原と石原のコンビ。今節の試合でこの4人は、点を狙うことはもちろん「ランナー」としての仕事も重要になってくる。
 そして迎え撃つDFラインは、彼らに惑わされないことが求められる。仙台で先発濃厚なCBの渡辺は「そういうFWに対してラインを下げたら思うつぼ。パスを出させなければ大丈夫だから、プレスに行く前の選手に対してこっちから出す指示も重要になってくる」と、この試合に向けた心構えを語っていた。
 開幕戦では1−1で迎えた後半、低い位置まで下がることによりプレスの届かなくなったロペスからのロングパス1本で中島が裏を取り、湘南のDFラインを統率していた元日本代表の斉藤が、若干不幸な判定ではあったが中島に対してファールを犯した。このプレーで生まれたPKが勝敗を分けただけに、今回の対決でも、最終ラインの選手は一瞬たりとも気の抜けない90分を強いられるだろう。

 もっとも、開幕戦と今が異なる点だってある。
 戦力の面では、両チーム共に開幕戦でのCBコンビ(仙台は木谷と白井、湘南はジャーンと斉藤)が揃って負傷に苦しんでいるが、仙台はさらに前述の通り萬代が不在。望月監督は「いる選手だけで十分戦えると信じているし、バン(萬代)には悪いが心配していない」と語るがはたして。
 不安要素もあれば、逆に良い意味での変化も。仙台は開幕戦の早い時間に先制点を許したその日から言われ続けていた「試合立ち上がりの悪さ」が、ここにきて大きく改善。前節のダービー山形戦では、攻守共に鋭い出足で山形を圧倒した。
 湘南もまた、第1クールから進歩を見せている。リードした後でしっかりとブロックを形成した守りへ切り替えるなど、守備のコントロールが出来始めており、前節のC大阪戦では、先制点以降、カウンターから2ゴールを奪うしたたかさも。
 開幕戦からの成長度合いが測られるという点でも、今節は興味深い。

 最後に全くの余談だが、仙台のロペスは、試合前日の1日が誕生日。昨年の誕生日には、チームメイトからブラジル式の手荒い祝福を受け、あられもない姿にされてしまったが、明日も彼の身に何か降りかかることになるのかも…キャンプ時に自身の誕生日で、ロペスの「攻撃力」の餌食になってしまった望月監督は5月31日の会見後、翌日がロペスの誕生日だと知らされるとリベンジに燃えていた。
 ちなみに昨年、そんな一件直後の試合で、仙台はホームで徳島相手に、厳しい試合ながら1−0と勝利を収めている。

以上
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