6月2日(土) 2007 J2リーグ戦 第19節
札幌 2 - 0 京都 (14:03/札幌厚別/8,370人)
得点者:'37 中山元気(札幌)、'62 ブルーノクアドロス(札幌)
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この試合、ホームの札幌は右MFの藤田がU−20代表遠征に招集され、守備的MFのカウエが累積警告による出場停止。また、攻撃のキーマンである左MF西谷が踵痛、GK高木が腰痛で欠場を余儀なくされるなど、思うようにメンバーを組めない状況となっていた。対する京都も得点ランク2位のFWアンドレが右腓腹筋を痛めて離脱し欠場。第2クールも中盤に差し掛かり、どのチームもベストなメンバーを組めない試合が徐々に増えてきている。とはいえ、これはリーグ戦のなかでは当然起こりうること。こうした状況でもしっかり勝ち点を拾い、そして積み重ねるできるチームこそが強いチームなのである。
序盤は京都CBの安定感が印象的だった。角田が体の使い方の上手さと的確なカバーリングで札幌のFWダヴィをシャットアウト。もうひとりのCBチアゴもフィジカルの強さを充分に発揮した。危ないエリアでボールを奪われるシーンも何度かあったが、決定的な場面まではほとんど持ち込ませなかった。
「札幌のスリーラインの間でボールを受けるように指示していた。徳重であったり、倉貫であったり、スリーラインの間でボールを受けてそこからラストパスを出すように、と」。試合後、京都・美濃部監督はこの札幌戦における攻撃のプランを説明した。そしてそのラストパスを受けるのはエースのパウリーニョだ。
4−4−2のシステムで徹底したゾーンディフェンスをする札幌。それに対しては、どのチームもおしなべてゾーンの狭間、つまりDFラインとMFラインにあるわずかなスペースを狙ってくる。この日の京都ももちろんそうして札幌の組織的守備を崩しにかかった。前述したように、倉貫、徳重といったMF陣がそのスペースに進入し、揺さぶりをかけるプレーを軸に攻撃を展開。そして、「クオリティの高い選手が20人近くいる」と札幌・三浦監督が評する京都の、そのオフェンス陣はさらなる策を用いてきた。
24分、京都は中盤でボールを持つと例によってDFラインとMFラインとの間のスペースに狙いを合わせる。すると、ここでは前線でラストパスを待ち構えるはずのパウリーニョがポジションを下げてきた。その動きに札幌の守備陣が注意を向けた瞬間、パウリーニョをおとりにしてFW西野がフリーに。決定機を作った。
そして35分過ぎ、今度は徳重と倉貫の動き出しをおとりにしてパウリーニョが右サイドに流れ、そこから中央へ決定的なラストパス。どちらのチャンスもフィニッシュの精度が足りずフイにしてしまったが、京都のオフェンス陣は札幌の組織的守備を充分に研究し、そしてそれを崩すだけの攻撃バリエーションを持っていることを示した。
しかし、決定機を続けてフイにしたチームが歯車を狂わすというのはこの世界の常。京都が決定機を作った直後の37分、札幌のDFブルーノ・クアドロスが蹴ったリスタートのボールがペナルティエリア内に落ちると、それまで安定した守備を見せてきた京都CBがGK平井とお見合い。その一瞬の隙を見逃さなかった中山が蹴りこんで札幌が先制した。
先制してしまうと札幌は強い。なにしろ、18節を終えた時点での総失点が僅か10というチームである。後半に入ると徐々に守備の意識を高め、逃げ切りを狙う。そしてビハインドを負った京都は同点、さらには逆転を目指しての策を採る。中盤に斉藤を投入して倉貫を最前線へ。そして右サイドにはダイナミックな突破力を持つ加藤を。攻撃力を高める。
そして、この攻防を札幌が制した。リードを得たことにより、守備時のポジションバランスを徹底した札幌を相手に京都はスムーズにボールを動かすことができず、前線へ質の良いパスを供給することができない。そして右サイドの加藤も有効なスペースを見つけることができず、効果的なチャンスをほとんど作ることができないまま。62分には札幌がまたもリスタートからブルーノ・クアドロスのシュートで追加点を挙げ、勝負を決めた。これで札幌は6連勝。2位との勝ち点差10を保ち、首位の座をガッチリとキープしている。
それにしても、札幌には説明のつかない勝負強さがあると言うしかない。主力選手を数人欠き、この試合でも決してチームとしてのパフォーマンスが良かったというわけではない。決定機を自分達から演出した場面はほとんどない。むしろ、狙いを持った攻撃で決定機を作ったのは京都の方だった。それでも、勝ったのはセットプレーを生かした札幌のほう。あらためてサッカーの難しさ、奥深さ、面白さを感じさせてくれるゲームだった。
以上
2007.06.02 Reported by 斉藤宏則
J’s GOALニュース
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