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【J2:第19節 水戸 vs 鳥栖 レポート】アグレッシブなサッカーで圧倒した水戸だが、尹の一撃に沈む。鳥栖は4連勝、水戸は4連敗。(07.06.02)

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6月2日(土) 2007 J2リーグ戦 第19節
水戸 0 - 1 鳥栖 (19:04/笠松/1,547人)
得点者:'82 尹晶煥(鳥栖)

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 89分のFK。「蹴った瞬間、入ると思った」という吉本の一撃はゴールバー直撃。圧倒的に攻め立てながらも83分の尹のミドルシュートで失点を喫していた水戸は万事休す。「最低でも引き分けなくてはいけないゲーム」(前田監督)を落とすこととなった。

前半からお互いに主導権を握るために、激しいボールの奪い合いでスタートしたが、前線から連動した動きで激しくプレッシャーをかけた水戸がボールを支配。鳥栖を押し込む展開が続いた。岩舘、塩沢の2トップが体を張ったポストプレーで起点を作り、鈴木良、椎原がうまく絡み、攻撃に厚みをつけた。30分、CKから塩沢のゴールバー直撃のヘディングシュートをはじめ、35分には中盤で細かなパス回しから右サイド金澤へ展開し、そこからのクロスを椎原が頭で合わせるものの、ゴール右。39分にも右サイド鈴木和からのクロスのこぼれ球を村松がミドルシュート。ボールは枠をとらえなかったが、人もボールもよく動くサッカーで主導権を握った水戸の猛攻が続いた。

そうしたアグレッシブなサッカーを繰り広げられたのも安定した守備があったからに他ならない。その守備を生み出せたのは「吉本が真ん中で引っ張ってやってくれてやりやすかった」と鈴木和が言うように、吉本の復帰が大きい。最終ラインの中央で大きな声を張り上げ、DFを統率。けが人が多く、連携面で不安のあった守備だったが、頼れるキャプテンが戻ってきたことにより引き締まることとなった。また、怪我人が出たことにより、出番の回ってきた椎原や加藤、金基洙らの躍動もチームを支えた。ここ3戦は自信のなさが目立った彼らだが、「けが人が多い状況だけど、常にチャンスがあると思って、今までも全力を尽くしてやってきた」(金基洙)という強い気持ちがプレーに表れ、それがチームの積極性にもつながることとなった。

そして、何よりも指揮官の自信の回復も大きい。「ここ3戦、私も迷いました…」と試合後に心情を吐露したように、結果を求めるあまり、最近の3試合で守備的な戦いをしたことによってチームに混乱をもたらすこととなった。だが、「やはりこれまでウチはポゼッションしてパスをつないでゴールへ向かうサッカーを貫いてきた。だから、選手たちに『アクションサッカーをやろう』と伝えた」と前田監督自身が原点に立ち戻ったことで、主力メンバーの多くを欠いたものの、チームはアグレッシブさを取り戻すこととなったのである。後半に入り、さらに攻撃的姿勢が強まった水戸は45分に岩舘が左サイドを飛び出してチャンスをつくり、58分には左サイド鈴木良のクロスから塩沢がシュート。73分のFKでは村松がゴール前に鋭いボールを入れるものの、ゴール前に詰めた選手にわずかに合わず、ゴール左へ逸れていくなど、チャンスの山を築き上げていった。

だが、鳥栖は一枚上手だった。プレス合戦に敗れ、水戸の猛攻を受けることとなってしまったが、辛抱強く耐え、無失点で切り抜けた。攻撃面では、やはり尹の存在は大きい。後半開始から投入された元韓国代表の司令塔は劣勢の展開の中でも卓越した技術を見せ、水戸の足が止まりかけた82分、中央から豪快に左足を振りぬき、ゴールネットへ突き刺した。鳥栖がこの日つかんだ唯一のチャンスを確実にゴールにつなげたことで勝利をもぎとることとなった。柴小屋は「シーズンの中ではこういう悪い流れの試合がある。でも、そうした試合でも勝ち点3を取れたのは大きい」と振り返った。思い通りの展開にならなくても、焦らず慌てず、辛抱しながら試合を進め、機を見計らってゴールを奪う。チームの成熟度の高さを感じざるを得なかった。試合後、「この勝ちは大きい」と岸野監督も笑みを浮かべた。4連勝で7位に浮上。昨季4位に入った地力が本物であることが、これからさらに実証されることになるだろう。

一方、2度のゴールバー直撃などもあり、多くの決定機を生かせず、無失点で終わった水戸。第1クールから抱き続ける「決定力不足」という課題を克服できないままであり、「精度をもっと高めないといけない」(鈴木良)という状況にも変わりはない。だが、成長していないかというとそうではない。少しずつだが、着実に「精度」は上がっており、第1クール時よりもゴールの可能性を感じる攻撃が増えているのは間違いない。結果が出ず、苦しい日々が続くが、決してやり方を変えてはいけない。勝利した鳥栖もかつてはこのような日々を送った経験がある。それを乗り越えたからこそ、勝てるチームへと変貌できたのである。ぶつかって跳ね返されて、そして、またぶつかる。その繰り返しで力はついてくる。絶対にその過程から目を逸らしてはいけない。必ず「苦しんでよかった」と思える日は来るはずだ」

以上

2007.06.03 Reported by 佐藤拓也
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