6月9日(土) 2007 J2リーグ戦 第20節
東京V 2 - 1 仙台 (13:03/味スタ/10,190人)
得点者:'31 廣山望(東京V)、'75 廣山望(東京V)、'86 中原貴之(仙台)
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「久しぶりにサッカーをしてるなと感じました」。
藤田泰成が充実感を感じた通り、東京Vとしてはパスをつなぎ、サイドを有効に使いながら個の力を生かすサッカー、仙台はサイドに起点を作り、相手よりも動いてボールを動かして攻めるサッカーと、互いに良さが出た好ゲームとなった。
東京Vは、ボランチのゼ・ルイスがケガから復帰。仙台は、GK小針清允が今季初先発と、前節とは入れ替わった選手に注目が集まった。
前節の愛媛戦、敗れはしたが出来そのものは悪くなかっただけに、東京Vとしては「同じ戦い方を継続していくことが大切」(東京V・廣山望)だった。そのためにはダブルボランチのバランスは命とも言えたが、ゼ・ルイスと菅原智のコンビも前節のコンビ(名波浩&菅原)とはまた違ったタイプとして、非常に機能した。
ゼ・ルイスの特長として高さがあり、溜めも作れ、サイドにボールを散らすことができるため、チームの意図するサイドからの攻撃が積極的にできた。特に右サイドからの攻めが有効で、藤田からは何度もチャンスボールがゴール前に上げられ、フッキのシュートが仙台ゴールを脅かした。
だが、これを続けて阻止したのが小針だ。今季初出場にも臆することなく安定したパフォーマンスを披露し、好守でリーグNo.1を誇るFW陣の攻撃を待った。
どちらに傾いてもおかしくなかった流れをいち早く手繰り寄せたのは東京Vだった。
前半31分、自陣から出たディエゴのスルーパスが廣山へ通ると、そのままドリブルしコースを狙ったループシュート。「前節外していたので、決められて良かった」名誉挽回ともいえる先制ゴールを決めた。
そして、試合を決定付けたのもやはり廣山だった。後半に入ってわずか4分でのFW萬代宏樹の投入で関口訓充が一列下がり右サイドへ入ったことでペースが仙台へと移りつつあった中、ペナルティエリア付近でDFのクリアボールにしっかりと詰めると、冷静に右インサイドで沈め2−0とリードを広げた。「2点目が無ければ違う結果だった」仙台の監督・選手全員が悔やむほど、東京Vにとっては価値あるゴールだった。
だが、このまま終わらないのがリーグ2位・仙台の強さなのだろう。終了間際の後半41分、「2点とって来い」と送り込まれていたFW中原貴之が、右サイドからのボールをゴール前でヘディングし一度はバーに当てるが、再び頭で押し込んで1点を返す。「もう1点欲しかった」と最後まで怒涛の攻めを見せ粘るが、反撃はここまで。
「2点リードの状況で残り15分をきってから1点返されると、会場の雰囲気も含めどうしても追い上げる方が勢いづくもの」(東京V・藤田)27.56歳と24.56歳、平均年齢で3歳上回る東京Vの選手たちそれぞれの『経験』が波に飲まれがちな雰囲気をしっかりと感じ取り、よりシンプルなプレーでリスクを減らしながら試合終了のホイッスルまでの時間を落ち着いて守りきった。
「前半の出来」に課題を残したが、エース中島裕希、萬代宏樹以外のFW中原、関口が結果を残したことは、仙台にとって大きな収穫だったに違いない。
勝った東京Vも、前節の敗戦を引きずらず、自分たちのスタイルを貫きながら連敗しなかったことは自信になったはずだ。
互いに課題も収穫も見つかり、「J1昇格」のビジョンをしっかりと描いているチーム同士の対戦に相応しい内容だったと言えよう。どちらも次につなげることが一番大切である。
以上
2007.06.10 Reported by 上岡真里江
J’s GOALニュース
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