6月30日(土)J1 第18節 川崎F vs 神戸(19:00KICK OFF/等々力)
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■注目プレイヤー: 森 勇介選手(川崎F)
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6試合勝ち無しという長いトンネルの中にいることもあって、何かを変える必要性を感じたのだろう。28日の練習後に伊藤宏樹が音頭を取って選手たちだけで集まった食事会が催された。突然の発案だったこともあって、全員が参加できた訳ではなかったが、それでもほとんど全ての選手が参加。そうしたフットワークの軽さや集まりの良さから、勝てていないながらも川崎Fがチームとしてのまとまりを失っていないという事を実感した。
ただ、現実として結果は出ていない。関塚監督は「選手は前向きにやってくれている」と選手たちを擁護しつつ「その試合を勝ちにするのはオレの仕事」と自己反省することを忘れなかった。ただ、そうは言っても全てが監督の責任でもないのは明らかである。マギヌンに寺田周平、村上和弘といった主力選手のケガや18クラブ中最多となるイエローカード(これは自業自得とも言えるが)の影響もあって、出場停止選手が出てしまっていた。また、北朝鮮代表へと招集された鄭大世の不在も少なからずチームの得点力に影響していたのは間違いない。
ただ、そうした主力クラスの穴が徐々に埋まりつつあるのも事実である。マギヌンはまだ足に痛みがあるとのことだが、寺田に関しては「プレーに関しては制限はないです。気にせずにできます」と次節での復帰が予想されている。また鄭も元気にチームに復帰。代表チームでの経験をさっそくチームにフィードバックすることが期待されている。
前節、出場停止を受けていた森勇介の復帰も予定されており、ようやくフルメンバーに近い形で試合に臨めるようになった。この試合を終えればリーグ戦は中断期に入る。そういう意味でも、また翌週から予定されている甲府とのナビスコカップ準々決勝に向けても、どうしても勝利しておきたい試合である。
ということで対戦相手の神戸だが、川崎Fの選手たちが警戒していたのが左右両サイドの大久保、朴からの攻撃である。
「攻撃陣は大久保選手が調子良さそう」と述べていたのは寺田周平。同じく大橋正博は「朴選手が右に開くし、大久保選手はドリブルを持っていますし、注意しないと」と警戒していた。
この両サイドの選手に対し、川崎Fは左右のWBが1対1で守備をする局面が増えるはず。90分を通じて押さえ込めればいいが、仮に突破されるとしてもそこでボランチがカバーに入るのか、それとも左右両ストッパーがケアするのか、徹底しておかなければならないだろう。
もちろん神戸対策として両サイドの質の高い2選手だけを見ていればいいわけではない。川崎Fとして特に警戒したいのはトップに入るレアンドロである。2節にアウェイで対戦した川崎Fが、終盤に奪われた同点ゴールはこのレアンドロによってもたらされている。
昇格直後のチームではあるが、ここまで積み上げてきた勝ち点を見れば侮れない相手であることに間違いはない。少しでも「格下」という意識を持てば、手痛い逆襲を食らうことだろう。ホームでは2ヶ月以上勝ちがない川崎Fは、是が非でも勝利してサポーターに勝利をプレゼントしたいところだ。そしてタイトルを狙うナビスコカップにつながる勢いをつけてほしい試合だ。
以上
2007.06.29 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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