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【J1:第18節 鹿島 vs F東京 プレビュー】6月最終戦を勝利で終え、ナビスコカップ、リーグ後半戦に弾みをつけたい鹿島。F東京は守備を修正できるか?(07.06.29)

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6月30日(土)J1 第18節 鹿島 vs F東京(16:00KICK OFF/カシマ)
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■注目プレイヤー: 石神 直哉選手(鹿島)
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 8勝3敗6分、勝ち点30の3位。これが今季J1前半戦終了時点での鹿島アントラーズの戦績だ。首位のガンバ大阪に勝ち点8差と迫り、優勝争い参入も現実味を帯びてきた。しかも負傷離脱中の柳沢敦と中後雅喜の7月復帰にメドが立ち、イタリア・セリエAのメッシーナに期限付移籍していた小笠原満男の復帰も濃厚となった。アジアカップ中断後の8月になれば、鹿島の戦力はさらに分厚くなるのは間違いない。そこで勝負をかけるためにも、中断前最後の明日30日のホーム・FC東京戦は絶対に勝っておかねばならない一戦だ。

 U−20ワールドカップ(カナダ)のため、内田篤人がチームを離れているのは痛いが、オズワルドオリヴェイラ監督はすでに新井場徹を右サイドに回し、左に石神直哉を入れるという形をトレーニングしている。本番もおそらく大丈夫だろう。前節・名古屋グランパスエイト戦後に左ひざの痛みを訴えた本山雅志も全体練習に合流。F東京戦はピッチに立てる見通しとなった。陣容的に問題ない状態で6月最終戦へ向かうことになる。

「今季開幕5試合未勝利だった時『この成績は鹿島アントラーズ始まって以来の不振』と言われたが、その後、選手たちとの理解が非常に深まり、私の哲学をピッチで実践してくれるようになった」とオズワルドオリヴェイラ監督は名古屋戦の後、大いなる自信をのぞかせた。それもそのはず。鹿島は5月3日のアウェイ・F東京戦からカップ戦を含めて11試合負けなしなのだ。この快進撃のきっかけを与えてくれたF東京との再戦とあって、選手たちも自然とモチベーションが高くなるはずだ。

 鹿島の好調を支える要因はいくつかある。1つは攻撃陣に力強さが出てきたこと。マルキーニョスは6月16日のサンフレッチェ広島戦から3試合連続ゴールを記録。優れた得点感覚が完全に蘇った。田代有三も広島戦でリーグ戦初得点を奪い、その後もターゲットマンとして確実な仕事を見せている。中盤も野沢のキックの精度は相変わらずだし、中後の代役としてチャンスを得ている増田もゴール前の勝負強さで存在をアピールしている。本山も武器であるドリブルだけでなく周囲をサポートする戦術眼、激しい守備でも魅せるようになってきている。彼らの連動性は高く、役割も明確だ。この完成度の高さはF東京にとって脅威だろう。

 守備陣も岩政大樹と大岩剛を中心に安定感を増している。岩政は以前にも増してリーダーシップを発揮するようになり、全盛期の秋田豊を彷彿させる力強さが感じられる。
 今回唯一の不安材料があるとすれば、陣容の変わる左右のサイドバックだろう。しかもF東京は外からの攻めに特徴のあるチーム。前節・ガンバ大阪戦ではトップの位置にルーカスを置き、左に鈴木規郎、右に川口信男というスピードある2人を配置してきた。今回もこのまま来る可能性が大だが、前日練習では左にリチェーリが入り、右に鈴木が回る形もトレーニングしていたという。これはJリーグ経験の少ない石神に鈴木を当てて主導権を握ろうという原博実監督の思惑かもしれない。確かに「ノリカル」の異名を取る鈴木は最近、ノリに乗っている。彼の左足にはとにかく細心の注意が必要だ。左に鈴木、右に石川直宏という可能性もありえるだけに、鹿島としては3トップの両ウイングが誰なのか読みきれないところだが、いずれにしても確実に相手を止めさえすればいいのだ。新井場にしても、石神にしても、まずは守備重視の戦い方から入りたいところ。

 逆に東京には守りという弱点がある。G大阪戦でも2点を先行しておきながら、大量6失点を失って敗れた。これには日本代表常連の今野泰幸もショックを受けたはずだ。今野と藤山竜仁からなるセンターバックは高さがなく、田代が制空権を握れる可能性が大。田代がしっかりと競って、マルキーニョスにいいボールを出せば、鹿島の得点機は増えるに違いない。しかも今野と最近はボランチで出場している伊野波雅彦が今週、日本代表合宿でフル稼働しており、コンディション的にも万全ではない。そのあたりも原監督にとって不安な部分ではないか。前節のような大量失点だけは何としても避ける必要がある。まずは守備修正が第一のテーマとなるだろう。

 明日のゲームのスタメンを予想すると、鹿島はGK曽ヶ端準、DF(右から)新井場、岩政、大岩、石神、ボランチ・青木剛、右MF増田、左MF本山、トップ下・野沢、FWマルキーニョス、田代の4−4−2だろう。これに勝って、7月のナビスコカップ準々決勝、8月以降のJ1に勢いをつけたい。対するF東京はGK土肥洋一、DF(右から)徳永悠平、今野、藤山、金沢浄、ボランチ・伊野波、梶山陽平、トップ下・福西崇史、右FW川口、左FW鈴木、トップにルーカスか。前述の通り、右FWに鈴木、左FWにリチェーリという可能性などもあり、全ては原監督の決断次第だろう。

 30日のキックオフ時(16時)の予想天気は曇り、気温は27度まで上がる見通し。蒸し暑い中でのゲームとなるが、中断前のラストマッチ。両者とも最善の結果を導けるように全力を出し切りたい。

以上
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