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【J1:第18節 大宮 vs G大阪 レポート】揺らぎなき首位G大阪の底力を前に、好調大宮も陥落。8戦ぶりの敗戦で1か月半の中断へ。(07.07.01)

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6月30日(土) 2007 J1リーグ戦 第18節
大宮 0 - 3 G大阪 (16:00/駒場/10,049人)
得点者:'63 家長昭博(G大阪)、'79 二川孝広(G大阪)、'88 マグノアウベス(G大阪)

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■注目プレイヤー: 家長 昭博選手(G大阪)
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 ともにゲームプランは順調だった。守る大宮、攻めるG大阪という構図をベースとしながらも、互いにねらい通りの攻撃を仕掛けて相手ゴールに迫っていく両チーム。前半のシュート数を眺めても、大宮3本、G大阪5本と、それほど大きな差がなかったことが示されている。しかし、試合終了時点でのシュート数は大宮4本、G大阪18本。「猫とネズミのような状態だった」とのロバート監督の言葉を借りるまでもなく、ホームの大宮が首位チーム相手に互角の戦いを演じられたのは前半までだった。

 序盤、互いにDFラインを高く保つなかで、きっちりと陣形を敷いてG大阪の攻撃を受けとめた大宮。相手をかく乱すべく、試合開始早々から中盤の選手がポジションチェンジも繰り返した。数こそ少ないながらも、カウンターとスルーパスを組み合わせて敵陣に攻め込み、守ってはG大阪に「ボールを回させる」落ち着きも見せた。そして、小林慶行、小林大悟が右サイドで溜めてから逆サイドに展開し、藤本主税と波戸康広のコンビネーションで崩すという得意の展開も見られた。だが、スコアボードに大宮の得点が刻まれることは、最後までなかった。

「後半勝負だった」。試合後にそう明かしたG大阪の西野朗監督に、そしてピッチ上のG大阪の選手に、焦りはまったくなかったようだ。時計が進むにつれて、徐々に増していくアウェイチームのシュート数。雨あられと降り注ぐ強烈なシュートの嵐を、「いいプレーをしてくれた」とロバート監督に評されたGK江角浩司を中心になんとかしのいでいた大宮だったが、63分に播戸竜二とのコンビネーションから家長昭博にゴールを割られた時点で試合の趨勢は決まってしまった。

 この日、古巣を相手にすることとなった吉原宏太を1トップに起用した大宮だったが、この試合でも課題を解消することはできなかった。前線でのキープ、あるいは1トップがサイドに流れた際の攻撃の組み立て。格上を相手に「今までやってきたサッカーとちょっと違った」と振り返ったのは片岡洋介だが、確かに普段よりもポゼッションで上回られるなかで、シュートへの筋道を見付けることはなおさら困難を極めることだったに違いない。「首位ガンバに完敗、という言葉しか出てこない。本音で言うと、ここまでできないとは思わなかった」との藤本の言葉にも、自分たちの想定以上に難しい試合だったことが窺われる。

 また、結果的に3失点を喫することとなった守備でも不満が浮き上がった。試合後にロバート監督が名指しで1失点目に絡んだ小林大に対して「敵陣に入ればリスクを負って、自陣ではノーリスクで」と注意を喚起していたが、システマチックさを特徴とする現在の大宮サッカーでは、やはりポゼッションは生命線となる。選手たちの個人能力で即興をコンビネーションにまで高めているG大阪のそれとは異なるが、J1のクラブのなかでも独特なスタイルを確立しつつある大宮にとって、この敗戦が中断期間でのチーム作りに前向きな影響を与えることを期待したい。

 一方、その大宮の選手たちに完敗を認めさせたG大阪にとっては、なぜ首位を走っているのかを証明する試合となった。ゴリ押しの攻撃が続き、エースのバレー不在はやはり大きいかと思わせた時間帯もあったのものの、終わってみれば3発快勝。すでにトレードマークのようになっている大量得点をこの日も記録し、1得点のマグノ・アウベス、2得点に絡んだ播戸の前線だけではなく、遠藤保仁を筆頭に後方から雪崩のように押し寄せゴールを挙げた二川孝広、家長といった選手たちの活躍には、この日左サイドバックとしてプレーした橋本英郎も、「僕は本当に後ろで構えていただけなので」と笑顔で話していた。

 試合後、記者会見で次々とチームの成長点を語り、その最後に「今チームは非常にいいサッカーをやっている」と自信に満ち溢れた表情でガンバスタイルを語った西野監督。また、敗戦後の記者陣からの質問にも終始はっきりとした口調で応え、中断期間に「何をすべきかは分かっている」と述べたロバート監督。互いに見据える先は異なるものの、両指揮官はこの試合で得たものを受け、早くも後半戦に向けたチーム熟成の青写真を思い描いているようだった。


以上
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