7月1日(日) 2007 J2リーグ戦 第25節
草津 0 - 2 愛媛 (19:03/群馬陸/3,759人)
得点者:'47 内村圭宏(愛媛)、'74 内村圭宏(愛媛)
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草津の完敗だった。草津にとっては、それ以上、語ることがないほど内容に乏しいゲームだった。バックスタンドを埋め尽くしたサポーターが試合前から迫力ある重低音を響かせ今季最高の応援を展開した一方で、チームは今季最悪のゲームを繰り広げた。
草津は、築き上げてきたポゼッションサッカーを全くさせてもらえなかった。自陣で奪ったボールを中盤で展開しようとするが、愛媛の素早い切り替えに後手を踏み、パスが横にしか出せない。ここまでは、最近の悪いパターンと同じだったが、このゲームではさらに先があった。愛媛にパスコースを限定されて追い詰められる草津は、ボールを横に出すことすらできずに、GK本田へのバックパスを繰り返すことになる。本田は「あの状況で返されたら、ただ蹴るしか選択肢がない。一つのパスコースを消されたら、簡単に後ろに戻すのではなく、次の方法を考えなければならない」と指摘した。
ゲームを通じて草津の運動量や闘志が足りなかったことは間違いないが、この状態に陥った要因は、愛媛の徹底した草津対策にあった。愛媛のボランチ・井上が「サイドをマークしてボールを出させないようにした。サイドをケアすることによって、攻撃が中央に偏ってきたので楽になった」と話したが、草津のポゼッションサッカーはサイドの起点を潰されたことで、音を立てて崩れていった。これまで中盤で細かくパスを回すことでリズムを作ってきた草津だが、そのパスを封じられると何もできなくなるという弱点をさらした形になった。
草津の中盤の機能を停止させた愛媛は、意図を持たない草津の中途半端なパスをことごとくカットして攻撃につなげる。田中の堅実なポストプレーから、江後、赤井、宮原に落として、切れ味鋭いアタックを披露。90分間を通じて、試合は愛媛のものだった。
愛媛の積極的な姿勢が、草津のミスを呼び込んだ。後半開始早々の47分、草津のミスに乗じてボールを奪った井上がゴール前へ低いクロス。そのボールに詰めたのは内村だった。「(田中)俊也が前でつぶれてくれたので、合わせるだけだった」(内村)。そして、74分には草津のクリアをブロックした大山がマイナスのラストパス。そのボールを内村が豪快に突き刺し、試合を決めた。「ニアでマークを振り切ってタイミング良く撃つことができた。自分でもびっくりするくらいのシュートだった」(内村)。敵地で会心の勝利を挙げた望月監督は「草津のサッカーを見習った」と控え目なコメントをしていたが、リーグ終盤にむけての確かな手応えをつかんだはずだ。
対する草津だが、第2クールでわずか1勝と停滞している。目指すポゼッションサッカーを成熟させるには、さらなる努力、そして臨機応変なプレーが必要だろう。植木監督は試合後のロッカールームで選手たちに、月曜日(2日)のオフを取り上げて練習に充てることを通達した。指揮官のサッカー人生で初めてのことだという。
以上
2007.07.02 Reported by 伊藤寿学
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