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【J1:第22節 新潟 vs 清水 レポート】清水が試合巧者ぶりを発揮して3連勝。新潟はホームで約4カ月ぶりの黒星(07.08.27)

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8月26日(日) 2007 J1リーグ戦 第22節
新潟 0 - 2 清水 (18:04/東北電ス/39,912人)
得点者:'62 岩下敬輔(清水)、'78 チョジェジン(清水)

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 清水が2対0で新潟を下した。0対0で迎えた後半17分、藤本淳吾の右コーナーキックを、ファーサイドに走りこんだ岩下敬輔がヘディングで決めて先制。33分には、右サイドを突破した戸田光洋のクロスに、チョ・ジェジンが頭であわせて追加点を奪い、試合を決めた。
 新潟は、主導権を握りながらも清水の守備を突破できず、第8節横浜FM戦(4月28日)以来のホームでの敗戦となった。これで清水は3連勝。勝点38で新潟に並び、得失点差で6位から4位に浮上した。新潟は5位に後退した。


 一瞬の隙を突いて清水に勝利を呼び込んだのは、2人の伏兵だった。先制点を挙げたのは右サイドバックの岩下。今季2試合目のスタメンで、これがリーグ戦初得点だった。「チームの力になれてうれしい」。藤本の右コーナーキックに合わせて、ファーサイドに走り込む。新潟守備陣の隙間を縫うような位置取りから、頭で押し込んだ。シュートの後は、足が吊ってピッチに倒れこんだまま動けなくなるほどバネを使った。

 「こういうチャンスを生かせたのは自信になる」。市川大祐が累積警告で出場停止。その代役的に回ってきた出場機会だった。今季はこれが4試合目の出場だが、サイドバックでの起用は初めて。清水の長谷川健太監督が「しっかり守れる」と守備の部分で期待をかけていたように、サイドに深く入られても、楽な形で次のパスを出させなかった。「チームメートが声をかけてくれたので助かった」。不慣れなポジションも、周囲の状況に神経を使いながら判断した。その冷静さが得点にもつながった。

 試合を決めたチョの追加点をアシストしたのは、今季初出場の戸田だった。先制点から16分後、スペースが空いた右サイドをドリブルで突破。正確なクロスを入れると、チョはタイミングを合わせるだけでよかった。
 殊勲の岩下と交代して、後半22分にピッチに入った。「1点リードしていたが、チャンスがあれば2点目を狙うつもりだった」。もともとボールを運ぶ力はある。2点目が相手のダメージになることもわかっていた。「得点に絡めたことはうれしい」と胸を張る。今季、F東京から移籍。だが、開幕前の2月、キャンプ中に左腓骨を骨折し、全治3カ月と診断された。初めてベンチ登録されたのが前節の川崎F戦。「久しぶりにリーグ戦のピッチに立てたことをうれしく思う」という言葉には重みがある。

 2点のどちらも相手の隙をついたもの。そのベースになっていたのは固い守備。前半、新潟に主導権を握られながらも、決定的な場面ではきっちりとゴール前を固める。リードした後半は、さらに守備の意識を強く持った。中央をこじ開けようとする新潟の攻撃を、粘り強く跳ね返した。「守備陣が体を張ってよく守ってくれた」。長谷川監督も賛辞を惜しまない。

 シュート数は12対12、コーナーキックは4対4と数字的には新潟にも同じ数のチャンスがあった。ただ、最後の場面の精度が明暗を分けた。
 リードされた後、ゴール前で仕事ができる深井正樹、河原和寿を投入したが、決定的な場面は作れなかった。サイドで起点を作りきれず、単調に中央から攻撃を繰り返した。「相手のサイドが空いていたので、もう少し工夫を持った攻撃がしたかった」と深井。右サイドバックの内田潤は「サイドチェンジの回数が少なくなっていった。焦って、簡単に真ん中を攻めるだけになってしまった」。
 前節の神戸戦は1対0で競り勝った。相手に攻められながらも、ワンチャンスをものにした。今回は逆に優位に進めながら、勝負どころで先に決められた。試合内容は互角だった。冷静に隙をうかがった清水と、糸口をつかみきれなかった新潟の差が勝敗になって表れた。

 ともに勝点38ながら、得失点差で清水が4位、新潟が5位。上位争いに食い込むために、清水はこの勢いをつなぐことが重要になった。新潟は気持ちの切り替えと同時に、攻守の細部の修正が必要になる。次節(29日)までの短時間で、チーム状態を整えられるかが、今後の流れに影響する。


2007.08.27 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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