8月29日（水）J1 第23節 神戸 vs 浦和（19:00KICK OFF/神戸ユ）
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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　J1リーグ戦再開後、磐田、大宮に連勝と好調な滑り出しを見せた神戸。しかし、その後の新潟、大分に連敗。結局、猛暑の8月を2勝2敗と五分で進んでいる。そして今回、神戸ユニバー記念競技場に迎えるのは、8月に入って4勝1分けといよいよピッチを上げ、第21節からは首位にも立った王者・浦和。第16節での最初の対戦では結果（0-2）でも内容でも完敗した相手に、神戸はホームでリベンジを目指す。

　その神戸では、攻守の要だったMFボッティが、前節の大分戦で2枚の警告を受けて退場処分となったために、この浦和戦には出場停止となる。第7節の名古屋戦をケガのために欠場した以外、ここまでリーグ戦ではフル出場（大分戦は67分で退場）していた「神戸の心臓」の不在は、神戸にとってかなりの痛手だ。

　そこでボッティに代わってボランチ起用が有力視されるのは、アジアカップ中断期間の7月に、新潟から期限付移籍で神戸に加わったMFディビッドソン純マーカス。186cmという大柄な身体を生かしたダイナミックさと安定感のあるプレーが特徴で、もし今回の浦和戦にスターティングメンバー入りすれば、今季初の先発出場（これまで2試合に途中出場）となる。

「出たらコーチングして一体感あるディフェンスをつくりたい。自分のやるべき仕事を90分通してやりたい」と浦和戦に向けて抱負を語ったディビッドソン。「浦和サポーターもスタジアムに多く来るだろうし、ブーイングも好き。人が多いほど燃えるタイプなので、声援を聞いて燃えていきたい」と闘志をみなぎらせている。

　また、忘れてはいけないのは、浦和から7月に完全移籍の形で神戸に加入したMF酒井友之。前節の大分戦では疲労性の腰痛でベンチ入りしなかったものの、いまや神戸に欠かせないボランチだ。29日の浦和戦の出場も、28日の非公開練習でのコンディション次第となるが、「移籍してきたときから楽しみにしていた」古巣との対戦であり、「良くはなってきているし、たぶん試合は大丈夫だと思う」と、先発に意欲を見せる。この酒井、そして前述のディビッドソン、または運動量の豊富な田中英雄といったボランチの役割が、ボッティのいない分、浦和戦では普段に増して重要となるはずだ。

　対する浦和も、ボランチであり、アンカー的な役割をずっと担ってきたMF鈴木啓太が累積警告により出場停止。こちらもリーグ戦フル出場と、チームに欠かせない選手だっただけに、多少なりとも影響は出てくるだろうが、浦和の層の厚さがリーグ１であることは周知の事実。前節のF東京戦では先発を外れていたDF坪井慶介が復帰する見込みであり、MF小野伸二らも当然出番が来るのを手ぐすねを引いて待っているわけで、戦力ダウンはそれほど見られない。さらに、2試合で3得点をたたき出したFW田中達也ら攻撃陣も好調を維持し、DF田中マルクス闘莉王の攻撃参加も相変わらず鋭い。ワシントンの不在をほとんど感じさせない浦和は、この勢いに乗って神戸を下し、8月負けなしとして首位の座を揺るぎないものとしていきたいところだろう。

　対戦成績では3勝2分け12敗と神戸が浦和に大きく負け越している。戦力的にも不利は否めない神戸だが、ここ2試合沈黙していた大久保嘉人を中心とした攻撃陣が、その前評判を覆すべく、神戸お得意のショートカウンターを炸裂させたいところ。平日だが、『定時退社でユニバーへ！』というコピーのとおり、当日は前半終了時よりA自由席（大人）限定で半額の1,000円にて後半観戦チケットが販売されることもあり、最後の最後まで見逃せない試合となる、いやそういう展開に持ち込むことこそ、神戸が一番求めたい展開。「いつも以上に組織を高めて、ハードワークしなければいけない」（神戸・松田浩監督）ことが、神戸のこの試合の合言葉となる。

以上

2007.08.28 Reported by 前田敏勝